本日付で、令和5年3月高等学校卒業者の進路状況調査が発表されております。
このレポートの8ページ目(PDFファイルの9ページ目)が、昭和54年以降の、高校卒業者の進学率、就職率。
ここを見ると、一貫して大学進学率が上がり続けていることが分かります。
10年毎の比率の推移を抜き出してみると、
大学 | 専修学校等 | 就職等 | |
昭和58年 (1983年) |
23.6% | 32.0% | 39.5% |
平成5年 (1993年) |
27.5% | 39.7% | 27.0% |
平成15年 (2003年) |
43.9% | 32.1% | 12.3% |
平成25年 (2013年) |
56.5% | 24.5% | 14.7% |
令和5年 (2023年) |
64.6% | 19.9% | 10.9% |
私が高校を卒業して、大学に入ったのは、令和5年(1993年)で、ちょうど30年前なんですよ。
団塊ジュニアのピークでした。
中学校は当たり前のように一学年が10クラス以上ありましたし、全国あちこちで新設校が開設されていました。
受験戦争という言葉が生まれたように、競争は苛烈でした。
同年代の中には、大学に行きたくて何年か浪人したものの、最終的には諦める、といった人たちも少なからずいました。
(しかも、大学卒業直前にバブルが弾けて、就職状況も悲惨なものでしたし・・・ここの話は別の機会に)
30年前当時の大学進学率は27.5%で、今は37.1%も上昇して、64.6%になっています。
競争が緩くなったのかどうか、受験勉強の渦中にいる高校生にとっては、昔との比較などはどうでもいいことでしょうが、大学進学率が上昇し続けていることは、社会全体にとってポジティブなことだと思います。
我が国の社会が豊かになって成熟してきたことを示しているのではないかと思います。