【蕨市議会】6月定例会一般質問(1-1) 錦町区画整理の広報・コミュニケーションの問題点指摘と改善提案

さて、ちょっと間が開いてしまいましたが、蕨市議会の6月定例会が終わりましたので、私 ほやたけし(保谷武)が一般質問を行った内容について、詳述します。

テーマは4つありましたので、幾つかのエントリに分けて書きます。
その1は、
錦町土地区画整理事業における広報及び市と地域住民間のコミュニケーションの問題点・改善案について
地元錦町ネタであります。
そもそも、錦町区画整理事業については、スピードが遅いことが問題なのですが、結局のところその理由は、お金がないからです。
景気が良い時代にガンガン進めておけば良かったのでしょうが、今となってはお金がないものはないので、新たに出来ることはほとんどありません。
お金の問題は、第一義的には、予算編成権を持ち、補助金を引っ張ってくるための対県/対国の交渉窓口である市長の仕事であり、一議員に出来ることはほとんどない と感じています。
そこで今回は、予算を増やしてスピードアップしてくれ、という要求ではなく、別の視点から、この事業に関わる広報・コミュニケーションの問題点を取り上げました。
広報:市→住民の一方向の案内、連絡、告知の類
コミュニケーション:市←→住民の双方向の話し合い、交渉、調整
と分けて書きましたが、問題の本質は同じです。
両方ともに不足しているということです。
住民間の残念な誤解
事業の進め方、スケジュールについての考え方において、市と住民の間に認識の違いがあります。
①行政独自ルール、専門用語が分かりにくい。
例えば、未執行予算を翌年度に繰越明許出来ない理由。

自治体の予算は単年度制であり、ある年度の予算は、必ずその年度内に執行される必要があります。何らかの理由で年度内の執行不可能であった場合、翌年度に執行することを前提に、その予算を繰り越すことを繰越明許と言います。
区画整理事業においては、予算を決める段階で、どの家屋を移転するのかまで計画上確定していますが、この時点では当該家屋のオーナーとの交渉は未だ行われていません。個別のお宅の事情で年度内に移転が出来なかった場合、当該予算は翌年度に繰り越し(=繰越明許)を行えばいい、というのが普通の感覚です。
しかし、行政においては、これが出来ないらしい。

2010年度決算においては、同様の事例が発生した場合、予算の繰越明許が行われず、この理由を2011年9月議会で質問したものの、結局のところ、「出来ないものは出来ない。そういう仕組みだから」ということで、実は私自身いまだに出来ない理由をよく理解出来ていません。

地域住民の多くも同じように「なんで予算を繰り越さないんだ?行政の怠慢ではないのか?」という残念な誤解が生じています。


②長期スケジュールが存在しない。
事業のスケジュールは、単年度予算・事業計画と5ヶ年計画を基本とします。
それ以上の長期については計画を定めない、定められない、というのが原則。
何故?というよりも、そもそも行政というのはそういうもの。
自分の個人のライフプランであれば、漠然とであれ自分が死ぬ時まで、あるいは死んでから子孫がどうなるか、ということまで考えるものですが、行政においては、制度的な制約があるために、maxで5年先までしかオフィシャルには考えられません。

(もちろん、事務レベルでは優秀なテクノクラートがアンオフィシャルにはかなり先まで考えていることだろうし、政治家は政治家で自分の任期を超えての長期ビジョンは持っていてしかるべきだが、それは別の話。)


しかしながら、何らかの長期的な目標があってしかるべきではないか、と言うのが普通の感覚。
「いつまでにやる」という事業完了へのコミットメントがないのは、市長と市担当部署、さらには議会の怠慢ではないかという残念な誤解が生じています。


③いつまでに終わるかという、緩やかな見通しについて。
目標ではないが、緩やかな見通しならあります。

2011年9月定例会の私の議案質疑で、「今までのペースだと後23年」と市執行部から答弁を得ました。
つまり、今年2012年からでいうと、後22年かかります。
時間がかかるのは、「未来への投資よりも、目の前の借金返済を優先する」頼高市長の間違った方針のせいも少しはあるが、それだけが原因ではなく、
根本的には、景気が悪くて、税収が減っていて、人口は横ばいで増える見込みがなく、お金がないから。
更に言うと、国レベルでは、震災からの復興にお金を振り向けなければならないので、この種の土木系の補助金はますます減る見通しです。
事業が遅れていることについて、行政の怠慢、さらには議会の怠慢ではないかという残念な誤解があります。
「お金がないから遅れていて、今のペースだと後22年かかる」と明確に説明するべきではないか。


④過去の出所不明の話が独り歩きしている。
事業開始当初、当時景気が良かった二十数年前の話し合いの中で出てきた条件として言い伝えられている、
「中央区画整理が終わったらその分の予算が回ってくるから年間100軒ペースで家屋移転が進んでいく」、
といった威勢のいい、今となっては真偽を確認しようもない話が独り歩きしています。
前述のように、5年以上の長期計画はオフィシャルには立てていないはずなので、そのような行政によるコミットメントは本来は存在しないはずです。
おそらく、ちょっとした雑談の中で出てきた当時の担当者の希望的観測といった程度の話ではないかと推測します。
これも残念な誤解であり、誤解は、明確に否定しなくてはなりません。
以上のように、複数の残念な誤解があります。

キーワードは、残念な誤解です。

このような残念な誤解は、市側が広報・コミュニケーションを丁寧にしっかりやれば、解きほぐすことが出来るものです。

つまり、残念な誤解が存在し続けているということは、市側の広報・コミュニケーションが不足しているからである、と指摘しました。


ちょっと長くなったので、一旦ここで切ります。

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