パソナの地下農業工場を見学。

パソナの地下農業工場 O2 を、共同事業者のB社のAさんと見学してきました。

僕と、パートナのAさんは新しい形のアグリ関連ビジネスに興味があり、いろいろと調べている。

鳴り物入りで登場した、大手町野村ビルという一等地の地下にパソナが作った、農業研修所?研究所?就農セミナ教室?のような施設だ。


パソナO2は、元々は銀行の金庫室だったスペースを改造したらしい。

いろいろメディアに取り上げられたせいで見学が多いらしく、毎週決まった時間帯をオープンにしており、かなり賑わっている。

パソナは、元々は人材派遣の会社な訳だが、Iターン的な、イナカの農家への人材派遣、紹介予定派遣、転職紹介などのビジネスを本格的に展開しようとしているのだ。

このようなコンテクストの中で考えると、そうとう本格的で大規模なものが自ずと想像されてしまう。

首都圏近郊の人が、日帰りでやって来て、田植えの理論やら、コンバインの操作方法やら、案山子の作り方やらを実践的に研修出来るような施設なのかと想像していたのだが、実態はかなり違った。

パソナ農業工場_1↑中学校の校庭の池みたいなもんです。奥に見えるのは、光の色を変えると育ち方がどう違うかという実験だって。・・・って、小学生の夏休み自由研究かよ!?

パソナ農業工場_3↑トマトの水耕栽培。昔、筑波万博でこんなのありましたね。

パソナ農業工場_2ようやく出てきました。田んぼ。でも、これだけ。この写真のシーンは、全体のごく一部ではなく、この見える範囲が、地下工場の中の田んぼの全て。

という訳で、いささか拍子抜けでした。
え?これだけ?という感じ。

補助金とかも結構下りてるみたいだし、パソナのCSRだかIRだかPRだか、xR上のショウケースでしかないのかもしれない。

首都圏近郊の人が、日帰りとか一週間通学とかで農業を体験できて、自分の農業への適性を判断できたりすれば、農家への人材派遣、転職におけるミスマッチも減るだろうし、社会的意義もあろうというものだが。

脱サラして農業やりたい!という人は、一週間なり二週間なり有給休暇を取って、農家にインターンのような形で泊り込むしかなさそうだ。


パソナの地下農業工場を見学。」への10件のフィードバック

  1. 農学部卒の意見として、就農というのは仲々難しいと思うのです。
    農家というのは、「なろう」と思ってなるのではなくて、「生まれ持って農家だった」とか、「農業が生活習慣」だったりするわけで、新規就農というのは現実問題としては仲々大きな問題点を含みつつ、日本の農業人工の減少に歯止めを掛けるための一つの手段としてノミネートされています。
    がしかし、ここでいえることは脱サラサラリーマンが就農するとして、そこまでの道のりは厳しいといえるでしょう。
    最初に、農業というのは米だけ作るわけでもなければ、畑作もしなければいけないと、そりゃあもうノウハウの塊みたいなもんです。水田で工作するにも、水利権の問題等でまだまだ解決するべき点が多々あります。
    が、しかし、ここでおおきく問題を解決するための方法として、農家を、家ではなく、会社にして経営するということです。
    会社というマネジメント組織を作って、計画的運営をして仕舞えば、戦後の農地改革で地主&小作体制から、一躍、農民総プチ地主化が済んだわけですが、そこで、小さい企業(農家)が点でバラバラの経営方針でことを進めたところで市場の最適化など量れるわけでもないのです。
    ということで、従来の新規就農で日本の農業を変えてやるぜという若者の居場所を作るマネジメント組織が必要となるわけです。これは単に人材派遣会社でも問題ないですし、就農のためのトレーニングを包括的に運営する組織を作るのも手かも知れません。
    いずれにしろ、現在の農業は大規模なものになりつつあります。農水の意向としても大規模灌漑耕作というのは湯水のように補助金だして進行させたいプロジェクトでもあります。
    ということで、農地法の改正(企業は農地を所有してはならない)というのの改正を待ちつつ、農業従事者を包括的にマネジメントすることでマネジメントの範疇で最適な受容供給をとって美味く運営することが出来るのではないでしょうか。
    そして、その手始めとして人材派遣というのも一つの手だとは思います。まあ問題となるのは農地の相続等ですかね。未だに血縁関係で耕作地が決まる御時世ですから、既往の農業に風穴を空ける的意味合いでは農業の方の人も大きなインパクトを受けることになるでしょ

  2. 追記です。
    戦後の農地改革で、それまでの農業のあり方というのがおおきく変わりました。
    農地改革は、財閥解体と同じ意味合いで日本を社会主義の実験場にするものだったわけですが、丁度、財閥解体の当たりで朝鮮戦争が起こって、財閥解体は当初の大企業を町工場レベルまで解体するという経緯は免れましたが、これはあくまでその後の冷戦で日本が望郷の防波堤として機能するために重工業に重点を置いて云々かんぬんが関連して、町工場レベルまでの解体は免れたのですが、農業については国民総生産が向上して契機が良くなるという問題は国民生活の向上には寄与しないということで蔑ろにされて来ました。
    因みに農地改革は大地主の農地を小作にバラまかせる政策でした。ということで、農業については未だに財閥解体の当初のコンセプトを引き継いで、みんながみんな有限回写程度の血縁関係の個人事業主が沢山居るという状況です。
    ということで、これからは農業も工業と同じようにマネジメント、農地というインフラ整備、計画的な商品のリリースを上げていくことで依り項付加価値な競争力のある業界になるのではないかと密かに期待しております。
    その前に既存の、戦前の小作V.S.地主の構造の悪夢を払拭するようなモデルを構築して地道に提案していく作業というのも必要になってくると思われます。
    これについてはまだまだ議論の余地があるのと思うのですが、工業では企業というそれなりにおおきい組織で活動をしているのに対して、農業は農協とか地縁、血縁関係がものをいうちょう零細企業(所得者が四苦八苦している現状であることには代わりはありません。)
    ということで、農業のトレーナーを何人か連れて来て、そこで農業に従事する為のノウハウをまとめて、農地を借りて試しにやってみるというのが妥当なせんなのではないでしょうか。
    以上乱筆失礼しました。

  3. 農業を製造業のアナロジーで考えると、農業のバリューチェーンの中で、営業やマーケティングに関しては、いろいろな新しい試みが既に行われていると思います。特定の小売とエクスクルーシブに提携したり、農家の作った人の顔写真を製品に添付するなどしてブランド価値を高めるなど。

    生産管理に関しては、多分にカイゼンの余地があると思量します。是非ともこの分野にトヨティズムを導入してみたいものです。

  4. いわゆる100%専業農家形態こそが代々続いてきた由緒正しいお百姓の姿だというのが、必ずしも当てはまらないことがわかってきた。色々な生業に手を出して農業は片手間であったり、土地を持てないのでなく持つ必要がないからこそ、身分的には「水呑」の豪商がいたりした。
    米で年貢を納めるために農民は土地に縛り付けられていたというより、かなりの経営的手腕を発揮していたというのが、本来の農家の姿だったと思います。

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