天皇皇后両陛下の行幸啓を賜り、来年、埼玉県にて開催する全国植樹祭は、開催日が令和7年(2025年)5月25日(日)と決まりました。
楽しみですね。
会場は、小鹿野町と秩父市にまたがって位置している秩父ミューズパークです。
秩父ミューズパークの位置
秩父盆地(秩父市中心部)と、小鹿野町中心部の盆地を挟んだ山並みに沿って、自然の地形を活かして設けられた広大な自然公園です。
秩父ミューズパークの歴史
wikipedia情報によりますと、バブル期の1991年に、埼玉県・秩父市・西武グループによって共同でリゾート開発され、当初は西武グループが中心となって運営していたようです。
その後、西武グループは、資産を秩父市に無償譲渡して撤退しております。
今は、県営及び市営の、無料の公園となっています。
施設の様子
一度も行ったことがありませんでしたので、先日、令和6年(2024年)8月10日、現地を訪れ、視察してまいりました。
広大な公園で、端から端まで歩き回ったら、何時間もかかってしまいそうです。
近所にこんな広い公園があったら毎日ジョギングしますね。うらやましい環境です。
犬の散歩をしている方もいました。
小高い山の上に位置しており、市街からは離れていますので、家から歩いてきたわけではなく、クルマでやって来て散歩しているのではないかと思います。
夕方訪れてしまったため、人はほとんどおらず。
もっと人がたくさんいる時間帯に訪れればよかった。
尚、24時間出入り自由です。
トイレの改修工事を行っていました。
野外ステージ。
中央部にはちょっとした屋根もついています。
後ろの方の席は、階段状に配置された芝生です。裸足で寝っ転がってだらだらビールを飲みながら好きな音楽を聴けるようなイベントがあれば、すごく気持ちよさそうです。多分、気持ちよすぎて寝ますね。
音楽堂。
屋内ホールです。
こちらも改修工事をしていました。
土砂崩れを起こした箇所があるようで、復旧工事を行っていました。
フットサル(テニス?)コート。
たしか、ここが会場になる、ということだったと思います。
バブル期にオープンしてから30年以上が経過していますので、それなりに建物・設備は古びているように感じる箇所もありました。
写真の奥に見えるのは、武甲山。
【令和6/8/28 追記】
本日付け読売新聞によりますと、上記写真のスポーツの森駐車場を、秩父市は、全国植樹祭の来賓用駐車場として全面改装すると発表しました。関連費用1億54百万円を盛り込んだ補正予算案を市議会9月定例会に提出予定とのことです。
この「センターハウス」という建物は、そもそも今は使われていないようで、建物内はガラーンとしています。
この写真の奥には、屋外プールがあります。
この屋外プール施設は秩父市単独の施設です(埼玉県の施設ではない)。
こちらの秩父市webサイトに記載の通り、屋外プールは施設老朽化のために休園しております。問い合わせたところ、施設改修にお金がどのくらいかかるかも分からず、今のところ再開の予定はない、とのことでした。
公園内に、PICA秩父という施設があり、温浴施設(温泉ではない)、アスレチック場、バンガロー・BBQ場が備わっています。
経営する株式会社ピカは、富士急行株式会社の子会社で、富士山北麓地域を中心に、リゾート施設経営を行っています。
秩父市と株式会社ピカとは、土地の賃貸借契約を結んでいます。
ここは清潔で、居心地がよさそうな感じでした。
所感
広大な公園内のどこの部分を全国植樹祭の会場として用いるのかにもよりますが、施設類はそれなりに古びているので、行幸啓を賜るにあたり、改修・修繕が必要そうな場所も多数ありました。けっこう大変じゃないですかね。
今回は、建物や設備類を中心に見て回りましたが、この公園のメインコンテンツは、やはりなんといっても花だと思います。
8月に咲いている花はありませんでしたが、梅やあじさい、シャクナゲが自慢のようですね。
次に咲き出すのは、8月の下旬から9月にかけてのサルスベリとのことですので、今度は花を見に訪れてみたいと思いました。
隣接して、埼玉県秩父防災基地
秩父ミューズパークに隣接して、この施設がありました。
県の防災資材・用品の備蓄倉庫であり、有事においては物流拠点として機能する施設です。ヘリポートも備えられています。
埼玉県の防災基地は、県内に5箇所あります。
2023年7月に視察した新座防災基地よりも、規模は小さいようです。
埼玉県地域防災計画を見ると、秩父ミューズパークも、有事においては消防・警察・自衛隊の活動拠点となることが想定されています。