8月という月は、国会から地方議会まで、比較的、忙しくない時期なのです。
だからこそ、国会議員は、こぞってこの時期に外遊するわけですね。
地方議会においては、9月からは決算審査が行われるし、10月くらいからは翌年度の予算要求が始まるので、忙しくなります。
盆踊りなど、様々な地域の神事・イベントがこの時期に行われるからでもあります。
政治家が地域の神事・イベントに参加するのは、決して広義の選挙対策のためだけではありません。
地域の代表として、地域の安寧のための神事に参加するのは当然のことです。
地域のイベントは多くの人が集まるので、多くの人の意見を効率よく聴くのに適した機会であります。
埼玉県においては、今年は、8月第1週に県知事選があったので、忙しい年ではあったのですが、これは4年に1度の例外であります。
ということで、比較的まとまった時間が空いていた、ここ数日間に、埼玉県内の、埼玉県立・県営の施設を幾つか見学して回ってきました。
県立・県営の施設といっても、山ほどあるので、全部を見学することは無理です。
取り敢えず、私が県議会において所属している、総務県民生活委員会において、6月定例会において令和4年度事業報告と令和5年度事業計画の報告がなされた、指定管理者に委託している施設を中心に、幾つか見学しました。
これらのほとんどが、今まで、名前を聞いたことも無く、存在も知らなかった施設です。もちろん、行ったこともありませんでした。
具体的な課題なり問題意識なりが目の前にあるわけではなく、取り敢えず、それぞれの施設の全体像を把握することが目的です。
私は、何かの全体像を把握するためには、デスクリサーチを最も重視します。
利用者の声を聞いたり、実物を見たりするのは、あくまでも補助であります。
しかしながら、デスクリサーチを始める前に、実物を見て、規模感や現場の雰囲気を把握しておくと、資料を読み込むに当たってすらすらと頭に入ってきやすいのです。
・ある程度の素養と想像力があれば、資料を読み込むだけでも、物事の本質は理解できる。
・実物に触れる以上に、本質をより深く理解できることも多い。
・しかしながら、実物をざっくり眺めることで、より効率よく理解しやすい。
従って、私は、国会議員の外遊には大いに意義はあると思いますね。

5.3億円が妥当かどうかは評価不能ですが、我が国の舵取りを担い、国民の現在そして将来の生死をも左右しかねない国会議員の見識を最新のものにアップデートするための外遊ならば、ばんばんお金使えばいいんじゃないですかね。
ということで、次のエントリから、見学した施設の写真レポートを上げていきます。