今々、m-commerceでよく売れている商材は、サプリ類、健食、ヘルスケアグッズ、コスメ、香水、アクセなどのちょっとした雑貨など。
ターゲットは、圧倒的にF1層。
この状況は、1999年から基本的には変わっていない。
(私見では、数年後には変化していくと思料するが、その話は別途。)
では、情報家電コマースでは、どのような商材を、どんな人たちが買っていくことになるのだろうか?
先日、Wireless Japan 2004に逝って来たのですが、そこで、例の、ドコモの UbiButton のデモを見ました。これはすごいぞ! 詳しくは、先のリンクのIT mediaの記事をご参照。
まず、エアコンを指差して、エアコンを選択する。そこで、人差し指と親指をポンっと叩くように合わせる。すると、エアコンのスイッチがオンになる。
仕組み的には、腕時計型のデバイス内の加速度センサ、振動センサなどがこれらの動きを感知して、あらかじめ指定したコマンド通りの動きがあった場合、その通りに実行すると言う、まぁ当たり前と言えば当たり前なものだ。操作する対象の家電も、当然ながら、あらかじめ登録しておく訳だ。ありとあらゆる家電を登録しておけば便利だろう。
コマンドは、あらかじめ登録しておくことになる。
例えば、
①親指と人差し指を叩く → スイッチオン
②親指と中指を叩く → スイッチオフ
③手を握って、上に軽く振る → ボリュームウプ
④手を握って、下に軽く振る → ボリュームダウソ
など、全ての操作対象家電に共通する、ユニバーサルな操作アクションに関しては、ユニバーサルなコマンド登録しておくと、忘れないし混同しないし、便利だろう。
そして、更に便利なのは、こんな感じ。
①
あ、ビールが切れた。
冷蔵庫を指差して、指パッチン!
いつも購入している○×酒店に、ビールを1ダース発注。
②
おっと、プリンタのトナーが切れそうだ。
プリンタを指差して、指パッチン!
いつも購入している「アス○ル」に、トナーを発注。
③
ほよよ、シェービングフォームが切れそうじゃん。
シェービングフォームを指差して、指パッチン!
いつも購入しているECサイト「○×」で、シェービングフォームを発注。
④
あー、ハラへったな。でも、メシ食いに行くほど時間ないし・・・
おなかを指差して、指パッチン!
いつも出前をたのんでいる「ラーメン屋 ボリュ○ム」に、楽天デリバ○ー経由で、いつもの中華丼を発注・・・
PCインターネットのECの世界におけるAmazonの1-click注文の仕組みは、情報家電コマースの世界では、このようなイメージになっていくはず。
情報家電コマースにおいて、売れる商材は日常消耗品。
情報家電を利用するシーンというのは、「わざわざ使う、PCインターネット」、「暇潰しとして使う、モバイルインターネット」(とても大雑把な言い方だが)と比べると、圧倒的に日常的なシーンに限定されるから。
ターゲットは、属性やITリテラシ、ケータイリテラシは関係なく、全ての消費者。
家電だから。
個人の場合もあるし、法人内個人の場合も含む。
そして、購入するECショップは、あらかじめユーザが設定したら、スイッチしなくなる可能性が高い。(←この部分に関しては、ロジック的に若干飛躍し過ぎなのだが、一般消費者は、一般論として、日常消耗品の補充に当たってショッピングする店はあまりスイッチしないのではないか。)
情報家電コマースのイメージが分かってきました。
なるほど、では、どうやって儲けるか。
続きは、また明日。
>②おっと、プリンタのトナーが切れそうだ。プリンタを指差して、指パッチン!
やってみましたが、
トナーは補充されず。。。
まだ時期が早かったでしょうか?
5年後ぐらいですかね、いずれにしても、自動で補充と言うのは難しいです。配達するまでならなんとか。
>②おっと、プリンタのトナーが切れそうだ。プリンタを指差して、指パッチン!
ちょっと応用して街角で綺麗な女性に向かって、指パッチン!
何事も起こりませんでした。。。
まだ時期が早かったのでしょうか?
商材はcommodityです。
なので、このドメインで勝負をするなら、競合は、
①アスクル、カウネットなどの、B2Bネット流通。
②バイイング・パワーの強いリアル流通。(イトーヨーカドー、イオンなど。もはや何やってもある程度以上は成功する、という流通事業者)
と言うことになると思います。
今からモバイル・コマースに参入して、事業規模を固めておけば、まだまだプレーヤとして情報家電コマースの競争に参入できる余地はあるのではあるまいか。