本当に価値がある情報、欲しい情報は、信頼できてバイアスがかかっていないレーティング。

この週末は、仲間とバイクで伊豆を走ってきました。


東名→小田原厚木を乗り継いで、東伊豆の海沿いをすり抜けながら南下。

一湯目は、赤沢温泉の湯

なぜかコスメ通販のDHCが企画運営している。
去年新しくできたところで、135号沿いに建っている目立つ建物なのだけど、派手な外観から何となく軟弱な雰囲気が感じられ、いつも敬遠しておりました。

ところが、実は、ここはかなりすごい!
ガケの上に建っていて、大海原が一望できる。
「窓から海が見えます」とか「露天風呂だけど、四方を生け垣に囲まれていて、空しか見えません」というような露天風呂ではなく、本当に、海がどわーーと見える。
こんな写真が、オフィシャルサイト上に載っているけど、この写真程度では、あの展望から感じられるものを全然表現できていない。
泉質は、しょっぱい系でした。

ここは、温泉博士の私の温泉ベスト10に入ります。おすすめです。

夜は、片瀬温泉の宿に泊まって、次の日は、河津から山に入って、天城峠越え。

月ヶ瀬温泉というところに入る。
修善寺と天城峠の中間地点くらい、136号(天城峠を抜ける国道)からすぐ近く。

たまたまどこに入るか地図を見ながら話し合っていて、修善寺とかメジャーどころじゃなくて、ちょっと新規開拓してみるか、じゃ、ここ行ったことないし、行ってみるか、という感じで、チャレンジで行ったのだけど、これが大成功。

一軒宿の内湯なのだけど、人がいないし、趣があって、モミジがはらはら落ちてきていたりして、すごくいい感じでした。
宿としても清潔で落ち着いていて、値段はそれほど高くないけど、けっこう良い感じのようでした。
(↑私って、かなりボキャ貧困ですね・・・)

すぐ前の道は何度も走っているのに、こんなに良い温泉が近くにあるなんて、全然知らなかった。

ここも私の温泉ベスト10に入ります。

今回のツーリングでは、良い湯にめぐり合うことが出来て、とても収穫があった。

月ヶ瀬温泉は、本当に本当に良い温泉で、もっと世の中に知られて然るべきだ。
(人が増えるとそれはそれで個人的には困るけど)

僕も、偶然が重ならなかったら今日行くことはなかったし、そうしたら、一生、月ヶ瀬温泉を知ることがなかったかもしれない。

「月ヶ瀬温泉」でググってみると、情報はたくさん集められるけど、写真はしょぼいのばかりだし、「行きたい!」と思わせる情報はほとんどない。旅の前に下調べしていたら、絶対にここには行かなかっただろう。

本当に価値がある情報、欲しい情報は、
「値段が幾らで、何時から何時までやっていて、地図ははい、こちらです」という、客観的事実を説明する情報ではなくて、純粋に主観的な意見、コメント、レーティングだ。もちろんバイアスがかかっていてはいけないし、「この人の言うことならば間違いないだろう」と、信頼できる人物が発信していことが大前提だ。

2ch、みん就、@cosme、価格.comなど、くちコミサイトが流行るのは、「バイアスがかかっていない主観的な意見、コメント、レーティング」が求められているから。そして、このような情報は、実は、かなーーり入手困難だから。お金を出せば手に入る、というものでもない。

広告収益モデルないしはユーザ課金収益モデルの媒体(=マスメディア)に掲載されている時点で、その情報には必ずバイアスがかかってしまっている。大衆(=マス)は、既にそのことをよく分かっている。

くちコミサイトに集まる情報は、各個別の書き込みは、匿名のユーザによる、無責任かつ目的不明(本人の楽しみのために書いているのか、バイアスがかかったサクラ書き込みかどうかは分からない)なものだけど、件数が多いので、平均化されて、バイアスは希釈化されてしまう。

でも、本当にユーザが求めているのは、「たくさんの、よく知らない人の主観的意見、コメント、レーティング」ではなく、「信頼出来る人による、主観的意見、コメント、レーティング」。単にバイアスがかかっていなければ良いという訳ではない。

現状では、「信頼出来る人による、主観的意見、コメント、レーティング」の情報生産→情報提供の仕組みを、商業ベースで運営できている例って無いのではないか。そもそも原理的に無理なのかな。個人事業レベルで、管理者が好きでやっているサイトとかだったら、山ほどあるけど。

(尚、みん就の場合は、異なる。個別事例の情報の蓄積そのものに価値があるから。例えば、ある会社の面接でどんなこと聞かれたかみたいな事例の情報は、件数が多ければ多いほどいい。)

上記、今さらではありますが、改めて今日そう思いました。


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