ウィズコロナ時代に向けて、今は「コロナ禍の有事体制」という認識からのエグジットを目指そう。

「コロナ禍」が始まってから、1年半が経過

なんやかやで、もう1年半も経つんですよ、この有事体制に突入してから。

 

私は、マラソンやトレイルランが好きで、(beforeコロナ時代は)ほぼ毎月のように各地のレースに参加していたのですが、

振り返ってみると、

 

昨年、令和2年(2020年)1月中旬
ヤンゴンマラソン(フル)に参加、完走。
この頃には、普通に海外旅行できましたし、まだ誰もマスクはしていませんでした。
「チャイナで未知の新たな感染症か?」といったニュースがちらほら出始めていたはずですが、我が国にも春節休みの中国人がたくさん訪れていました。
そう言えば、クーデター前のミャンマーは普通に賑やかで穏やかでしたねー、当時は。

202001 Yangon marathon

1月だけどけっこう暑かったです(当たり前)。

202001 Yangon marathon

レース途中でアウン・サン・スー・チー邸前で記念撮影(笑)

 

 

令和2年(2020年)2月下旬
ウラジオストク アイスラン(ハーフ)に参加、完走。
街中では、まだマスクをしていない人もたくさんいました。
まだぎりぎり海外旅行は出来ました。
露国は、ちょうど中国人の入国が禁止された直後で、レースには中国人は参加していませんでしたが、日本人、韓国人などはたくさん参加していました。
博物館を訪れたときは、スタッフに「マスクしてくれ」と言われましたが、「あ、忘れた」と答えると、「まあいいよ」とそのまま通してくれました。

202001 Vladivostok ice run

凍った海の上を走るレース。しかも、雨だった(笑)

202001 Vladivostok ice run

ロシアのちっちゃい子はすごくかわいい!

202001 Vladivostok ice run

リアルロシア軍の炊き出しを食べる機会なんて貴重ですね(笑)コンビーフと麦類の混ぜもの。クソまずかったですww

 

海外旅行出来たのは、令和2年(2020年)2月が最後でした。
今はもう、私のパスポートは期限切れてしまいましたが、次に海外旅行出来るよういなるのは何年後になるか十何年後になるか分からないので、更新せずにそのまま放置しています。

 

令和2年(2020年)3月中旬
南房総みちくさウルトラマラソン(ウルトラ)、中止。

これ以降の大会は、ほぼ軒並み中止です。
尚、この時期のレースは、ほとんどエントリフィーは返ってきませんでした(泣)

今年に入ってからの大会は、中止になる可能性が大きいという前提で募集開始するので、中止になったら半分ほど返ってくることが多いです。

 

令和2年(2020年)秋頃から最近までは、

概ね、

参加者数数千人以上規模の大きな大会(例えば、東京マラソンのような)は、全国各地(beforeコロナ時代であれば、海外からも)から大勢のランナーが、観光を兼ねて泊まり込みでやって来ることが前提となっているために、ほぼ全て中止です。

参加者数、せいぜい2~400人くらいの小規模な大会、かつ、ショート距離の大会(運営側が、設営から撤収までが日帰りで完了できるくらいの長さ)であれば、決行されることもあり、私も幾つか参加しました。

この場合も、スタートは、5人ずつ、15秒間隔のウェーブスタートなど、密を避けるための工夫をこらしてあります。

スタートまではマスク必須で、走行中は外してもokというルールとなっていることがほとんどです。

エイドステーションでは、アルコール消毒をした上でマスクを装着します。
飲み物、食べ物は、ほぼ全て個包装してあります。
運営側の手間は、beforeコロナ時代と比べると、遥かに大きいでしょうね。

ミドル距離以上などになると、スタッフを2交代制にしたり、スタッフが泊まり込み前提となってしまうために、密を避けた運営がより困難になるために、早々に中止を決定することが多いようです。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、

いわゆるコロナ禍が始まったのは、昨年、令和2年(2020年)3月頃であります。

ほぼ1年半が経過しました。

 

 

 

afterコロナとかニューノーマルとか、日々の暮らしとは無関係だと思われていた

コロナ禍が始まった、令和2年(2020年)3月以前を、beforeコロナと呼んだりします。

コロナ禍によって、人々の価値観、社会の仕組みが、変化を迫られ、今後、新型コロナウイルスが収束したとしても、beforeコロナと同じように元に戻ることはありません。

そこで、新しい価値観、社会の仕組みの世の中を、afterコロナとかニューノーマルと抽象的に呼ぶようになりました。

 

これらは、マクロの話であって、

マクロの話と、ミクロの話–私達の日々の暮らしの話は、まったくの別モノであり、「私達の日々の暮らしは、beforeコロナと同じように戻る」と、どこかで考えていた人が多いのではないでしょうか?

 

2021年春ころまでの認識

 

ワクチン接種が進んで、集団免疫を獲得すれば、

・感染リスクはゼロに近くなる。
・外出時のマスク装着は不要になる。
・2週間の入国後の隔離なしで、海外旅行が出来るようになる。
・宴会も会食も出来るようになる。
・学校では、修学旅行や運動会が出来るようになる。
・友達とBBQや鍋をして、自箸でつつき合って酒を飲み、ツバを飛ばしながら笑い合えるようになる。
・仲間とカラオケに言って大声で熱唱出来るようになる。

と。

 

我が国におけるワクチン接種が始まった、今年の春頃には、そのように楽観的に考えていた人がほとんどだったのではないかと思います。

 

私も、そう思っていました。

ワクチン接種すれば感染リスクは限りなくゼロに近くなり、集団免疫を獲得すれば、日々の暮らしはbeforeコロナと同じように戻るだろう、と。

 

 

 

日々の暮らしも変わり、元に戻らないかも?

ところが、ここ最近になり、極めて強い感染力をもったデルタ株の感染が拡大するにつれて、ワクチン接種が済んでいても感染する人が増えてきました。

 

「私達の日々の暮らしは、beforeコロナと同じように戻る」という楽観論はすっかり影を潜めてしまいました。

ウイルスは、今後も変異を繰り返し、ワクチン接種が進んだとしても感染リスクは下がらないのではないか、という疑いが出てきました。

 

 

もしかしたら、

「私達の日々の暮らしは、元に戻らないのではないか?
いろいろなものをガマンしなくてはならない生活が、今後も続くのではないか?」

というように、認識が変わってきたのではないかと思います。

 

afterコロナニューノーマルという言葉の意味が、変質したと言ってもいいでしょう。

 

2021年9月、今の認識

・ワクチン接種しても、感染リスクはなくならない。
・今後も、外出時にマスクは手放せない。
・海外旅行は、ビジネス出張以外は事実上不可能。
・宴会も会食も不可能。
・学校では、修学旅行や運動会は不可能。
・BBQや鍋は廃止。
・カラオケは不可能。
・ワクチン接種は、インフルエンザワクチンと同じように、これからは、その時期に流行しているウイルス株に対応したワクチンを毎年受けなくてはならない。

といった世の中がしばらく続くのではないか?と。

 

 

 

いつ、日々の暮らしが元に戻るのか?

これはさっぱり分かりませんね。

3年とか、5年とか・・・10年とか続くのではないか?と、いろいろな意見を言う人がいますが、専門家にも予見不可能なのではないでしょうか。

 

中世のペスト禍の歴史を振り返ってみると、パンデミックの期間については諸説あるようですが、wikipediaを参照(笑)すると、

第2次パンデミックは、A.D.1331年-1855年までの524年間、
第3次パンデミックは、A.D.1855年-1960年までの105年間、

続いた、とのことです。

医療レベルも、初等教育の普及度合いも、水道などの社会インフラの整備率も、もちろん今とはまったく異なりますけど。

 

まだ、先が見通しにくいのですが、

いつまでかは期間は分からないが、今のコロナ禍の有事体制における、ガマンを強いられた窮屈な日々の暮らしが、今後何年間か、何十年間か続く可能性がある、ということを与件として考えた方が良さそうです。

 

 

 

「コロナ禍の有事体制」という認識からのエグジットを

今の「コロナ禍の有事体制」は、あくまでもいつかは平時に戻るということが前提となって考えられてきましたが、この状態が、今後の平時=ノーマルになる、と考えなくてはならないのです。

 

(ビジネス目的ではない、遊びの)海外旅行は出来ないし、学校では修学旅行も遠足も運動会も出来ないし、友達や仲間とBBQや鍋もカラオケも出来ない、そんな暮らしが、今後何年か、何十年か続くかもしれない。

でも、それって仕方ないです。

今となっては、もう元には戻りません。

それを前提として、海外旅行以外の楽しみを見つけたり、学校では修学旅行や遠足や運動会に変わる、同じくらい楽しくて教育効果が高いイベントを考えたり、BBQや鍋やカラオケに変わるような何かを作り出していくしか無いんじゃないですかね?

 

(あくまでも、今後の起こりうる未来シナリオの一つとして)

私もまた、大規模なマラソン、トレランレースは今後は開かれないし、海外レースに参加するなんて夢の話なので、新しい楽しみを探すしか無いと思ってます。

次に海外に出られるときは、おじーちゃんになっているかもしれないし、あるいは、それどころか、もう二度と海外に出られることはないかもしれません。

友達とだらだら酒を飲みながらBBQや鍋をやるのは、生きている間は無理かもしれません。

 

 

 

 

 

まあ、個人的には、前向きに考えてます。

これって、新しいイノベーションを目の当たりにする、数世紀に一度くらいの絶好の機会です。不謹慎ですけど、そのように前向きに考えないとやってられないですよね。


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