一般質問の発言通告の件

ただ今、蕨市議会 2012年6月定例会が開かれております。

明日6月9日(金)16時が一般質問の発言通告の締切りです。
さきほど、発言通告書のドラフトがだいたい出来上がりました。
やれやれ。
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一般質問
各定例会毎に、全議員が好き勝手に話すことが出来るのが一般質問です。
市長及び市執行部に対する「質問」という形を取りますが、内容は、原則として何でもアリで、自分の意見を開陳しつつ、市長及び市執行部の批判をしたり、政策提案を行なっていったりする場となります。
蕨市議会の場合は、各議員持ち時間が30分と定められております。
本人が話す時間だけがカウントされるため、市長及び市執行部の答弁も含めるとだいたい1時間くらいのやり取りになります。
発言通告
発言通告というのは、文字通り、発言する内容を文書にして、提示することです。
過去の発言通告は、↓ここで見ることが出来ます。
一般質問の準備
ふつうは、質問をする内容に関連する部署の担当者と、事前に綿密に打合せをして、ヒアリングしつつ、レクチャーを受けつつ、通告書をまとめていくのが通例のようです。
これは別に癒着でもないし、不正でもなく、
議員側は、
・効率良く情報収集が出来る。
・ピント外れな発言をして恥をかかなくて済む。
・議会全体で無駄な発言・重複したやり取りが発生することを防げるため、議会コスト全体が削減出来る。
というメリットがあります。
しかし、どうも私個人的には、このやり方が自分のスタイルに合わない。
今までネットビジネスの企画・マーケティングの商売をやってくる中で、
・他者事例をデスクリサーチしまくる。
・他者の成功/失敗両方の事例を含む先行サービスの使い込みまくる。
・専門家、評論家の意見は話半分にしか聞かない。バイアスかかってるから。
・ソーシャルメディアやクチコミは、可能な限り全件目視チェックする。
 (価格.comや2ちゃんの該当スレは一通り読む)
・自分が調べたことと、いじったことだけを信じる。
というスタイルでやってきました。
今回も、そんな訳で、担当部署の人とはあまり事前の打合せしてません。
ピント外れな発言や、「そんなこと、とっくの昔に話し合ったよ」という発言もするかもしれませんが、それ自体が議会の活性化に繋がるし、重複や無駄が発生するとしてもそれもまた民主主義のコストということで、受け入れられるべきものなのだと勝手に思っています。
ただ、(議会全体についてではなく)議員としての私個人について考えると、このやり方はデメリットもあります。
質問相手となる市役所の担当部署のスタッフからは、間違いなく嫌がられます。
彼らの、議員に対する向き合い方は、
自分の業務範囲において、
・出来るだけ質問させないこと。
・現状追認型の答弁が出来るような質問に誘導すること。
です。
これは、個別の市職員の意欲や能力の問題ではなく、
そもそも自治体の中のスタッフのインセンティブ(人事考課を含めた)がそのような方向に向いている、ということです。
ですので、私のやり方(担当部署と事前のすり合わせをしない)を通そうとすると、
・私に情報が入ってきにくくなる。
・私の議会外での要望が通りにくくなる。
 (地元地域において側溝から蚊が湧いているので、消毒して欲しい、など、担当部署のスタッフレベルの予算と権限で実施できるようなこと)
これはもちろん、私個人にとってデメリットが大きいのみならず、私に選挙で投票してくれた支持者にとってもデメリットがが大きい、ということになります。
日本共産党籍を持つコミュニストの頼高英雄現市長とは敵対する立場ですので、いくら嫌われてもいいのですが、部長以下の市役所スタッフとは、協力して蕨市を良くするために頑張っている訳ですから、仲良くやっていくべきと思います。


まあ、要は、求められるのはバランスですね。
相手の顔色を見ながら、やり過ぎないことですね。

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