さて、本年、令和元年8月25日に埼玉県知事選挙が行われましたが、これに当選して県知事に就任した大野元裕氏が、県知事選への立候補に先立って参議院議員を辞職したために、ただ今、参議院議員 埼玉県選挙区の補欠選挙が行われております。
10月10日告示で、今週末の27日が投開票です。
蕨市内はとても静かで、まるで、参院補選なんて行われていないかのようです。
我が自民党からは、誰も候補を立てておりません。
私のところには、自民党からの何らかの要請、指示、お願いの類はまったくなく、身近なところでは話題にすらなりません。話題にすることも避けているかのような状況です。
今回の参院補選には、
上田清司氏 元県知事で、大野元裕氏の後任として立候補している
立花孝志氏 N国党首
が立候補しておりますが、我が自民党は、表向きのエクスキューズはともかく、事実上の理由は「上田氏には勝てないから」ということで、候補者を立てておりません。
とても情けないし、残念です。
私は、政党組織の末端の鼻くそのような一スタッフに過ぎませんので(蕨支部の会計)、政党を代表して何かを発言する立場にはありませんが、少なくとも、私を通して入党してくださった方に対しては、責任があります。
誰に入れたらいいかな?と聞かれても、こたえることは出来ません。
8月の県知事選で戦った上田氏に入れるといいですよ、とは言えません。
N国の立花氏に入れるといいですよ、とも言えません。
白票を投じたり、棄権したらいいですよ、とも言えません。
どうしたらいいですかね???
ところで、先日、立花氏が蕨駅前に来て街頭演説を行ったので、見に行きました。
100人くらい、組織的に動員されてきたわけではなく、バラバラにやって来た個人と思しき聴衆がいました。
言葉にチカラがあります。
話がおもしろいです。
信条や考えの違いは置いておいて、好きか嫌いかで言うと、好きですね。
対して、上田氏については、私は、好きか嫌いかで言うと、あんま興味ないです、って感じですね、正直言って。
N国は、今回の参院補選は負けるでしょうが、これからもしばらくは伸びるでしょう。
しかしながら、戦略家でありながら、表に出てピエロになることも厭わない、党首である立花氏の個人的な能力、カリスマ性に依存する部分が大き過ぎます。人と組織がまったく育っていません。
今後の課題は、
・人と組織をどうやって育てていくか。
・次の衆院選に向けて、どうやってシングルイシュー政党から脱皮していくか。
・既存の他の政党・勢力とどうやって提携していくか。
ってところでしょうね。
現下の我が国の国政は、「強大な自民党←→対立軸になりえない弱小野党」という図式で膠着してしまっており、これを打破するためには、トリックスターの存在は貴重です。
結局のところ関西ローカル政党に過ぎない維新にも、バランス感覚皆無の極左勢力であるれいわ新選組にもトリックスターになり得るポテンシャルはありません。
ということで、個人的には、N国がこれからどう動くかは興味津々です。
自民党的には、N国的な動きを潰すためには、これらの潜在的な支援者予備軍をどうやって取り込んでいくか、という先手を取るべきところでしょうね。
先手を打って、自民党も政策案の中に「NHKをぶっ壊す!」と入れたらどうでしょうかw
マイク無しでよろず相談のようにそこに集まった人と直接話をする
こういった部分は新しい選挙手法かなと思います。
今、上田氏、立花氏が同日同時刻に講演を開くとなれば立花氏に行きます。
しかし今後も末永くのびてほしいと考えた時、不本意ではありますが、
棄権しました。 (両氏とも動画で視聴する限りです)
選挙結果は想像通りでしたね。
与党である自民党が選択肢を提示しなかったという点で、残念な選挙でありました。