家電量販市場の棲み分け

いつの間にか、さくらやが再生ファンドに買収されていたらしい。
買ったのは東京三菱銀行系のファンドで、わずか数十億で買われるとのこと。

さっき電車の中で日経ビジネスの最新号を見ていて初めて知りました(もしかして、今さら!?)。あ、これ、川上さんの記事だ。

センター街のさくらやがいつの間にかABCマートになってた時は、「ああ、さくらやってもうダメなんだ・・・」と寂しく思ったものです。あれって何年前だろう。

で、この手の家電量販市場のプレーヤを分類すると、以下のようになるのではないか。

①首都圏ターミナル駅立地型カメラ系量販店
ヨドバシ、ビック、さくらや。実質的にプレーヤはこの三社のみ。

②郊外ロードサイド立地型量販店
ヤマダ、コジマ、ケーズのような北関東系と、エディオン、ジョーシンのような関西系。いずれも地方出身。昨今、合従連衡が激しい。

③EC専業店
現金問屋出身。ローコスト・オペレーションで、値段はとにかく安い。

それぞれは、巨大な家電量販市場の中で、現状では何となく棲み分けているように思う。経営学のフレームワークは取り敢えず無視して、感覚的かつ口語的に りゆー を分析すると、以下のようになると思う。

①、②はリアル世界、③はネット世界、という棲み分け。
①と②は、立地による棲み分け。
で、①、②、③のそれぞれの中で、各プレーヤが鎬を削っているのが現状だと思う。

①、②、③それぞれのプレーヤが、どのような成長戦略を描いているかというと、これも感覚的かつ口語的だが、以下のようになると思う。

①は、全国の大きなターミナル駅都市への新規出店(日経ビジネスの記事で川上さんが書かれている通り)。
②は、やはり郊外ロードサイドでの新規出店と、M&Aによる拡大(エディオンの、買収買収また買収♪な動きとか)
③は、まだまだ中小プレーヤが多く寡占化していないので、当面はシェア拡大。EC市場そのものも拡大しているけど。

で、今後だが、
①、②、③それぞれのプレーヤは、お互いに棲み分けている市場を侵食しあうようになっていくのではないか。
①、②はお互いの立地に出店していくことになろうし、ネット世界には既にいろいろと試行錯誤しつつ力を入れている。③も、ぼつぼつ「大手」と言えるプレーヤも出てきたし、それらはメジャー化を目指しているようだ。

ということで、今のところは上記のようなぼんやりとした現状分析と仮説設定のみ。詳細は別途。家電量販市場はまだまだ大きな動きがありそうです。そこでどのような商機を見出すかが僕的な今後の課題です。


家電量販市場の棲み分け」への3件のフィードバック

  1. ひいぃ。名前ご指名ですか。勘弁して下さい><
    分析書けって言われてるようなので。
    hoyaさんがあえてエントリで触れてないところに触れてあげましょう(w

    ③の市場ですが、本当の大手は②のプレーヤーとオーバーラップしてますね。Y社150億、S社90億の売り上げと言われてます。
    (リテーラーに入れるかどうか微妙ですが、D社1500億円、E社300億円などもありますが)。
    D、Eなどのディスカウンターはともかくとして、カテゴリキラーとしてのYの強みはやはり「カタログ機能」じゃないかと。
    hoyaさんのところは、おそらくそれが足りない(アクセサリ関連とか、ほとんどないですからね)んだと思うです。
    ちなみにS社は、Y社直接対抗よりも取扱商品の幅を広げる方向に向かうようですよ。
    以上、公開情報による書き込みでした(笑)。

  2. コメントありがとうございます。大変失礼しました。

    D社とかE社とかは、すっぽりと頭から抜け落ちてました。別枠で④と分類すべきでしょうか。それ以前に、「家電量販市場」というカテゴライズに意味がない(?)

    「カタログ機能」はですねー、現状のの価|格|.|c|o|mのバックエンド・オペレーションでは単純に量的な問題で対応出来ませんねー。どうしよう。

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