弱小モバイル公式CPの活路のパターン

 モバイル公式コンテンツ業界は、今、ちょっとした過渡期的な状況だ。

全体的に見ると、依然として成長はしているものの、成長率は落ちている。
他方でサプライヤ数は増えている。
更に言うと、キャリアが公式コンテンツの事業単位(もしくはサイト単位)での営業譲渡を許していないために、業界再編がまったく進まない。

モバイルコンテンツ事業、とくに公式サイト運営の商いは、ストック型なので、老舗の大手はちょっとした業界変化ではなんともないだろうけど、弱小プレーヤはたいへんだ。

周囲を見渡してみると、弱小モバイル公式CP(コンテンツプロバイダ)が見出している活路には、幾つか類型化出来そうだ。

1.ソーシャルアプリ進出
手持ちのケータイコンテンツを横展開する。
mixiアプリを中心とする、ソーシャルアプリは、facebookで既に大きな成功事例が存在するし、mixiのプラットフォームはfacebookの仕組みと同じなので、「うまくやれば、うまく成功する」ということが、あらかじめ見えている。

これはかなり参入するに当たって安心できる。

世の中の新規事業のほとんどは、「最高にうまくいったシナリオ通りに立ち上がったとしても、全然儲からない」ということがたくさんあるからね。

2.スマートフォン展開
androidマーケットはまだほとんど日本語有料アプリの事例はないけど、iPhoneアプリは、多数のケータイCPが参入してる。

弊社もやってるけど、やり始めてつくづく実感するのは、「スマートフォンは、ケータイであってケータイではない」ということだ。
これは別の機会に詳しく書きたいと思う。

他方であまり見受けられないのは、
(3.海外展開)
老舗の大手のCPが、近くの巨大なエマージング市場である中国に早期に進出し、ことごとく討ち死にしている事例を見ているので、「今さらガラパゴス島から外に出て、敢えて大洋の荒波に乗り出さなくてもいいじゃん」という発想になりがち。


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