東北被災地巡り その1 仙台荒浜

先日(2014年4月)、東北の被災地を巡ってきた。
震災(2011年3月)から3年1ヶ月経ち、どのくらい復興したのか確認し、
また、2012年4月と7月に訪れた場所の定点観測をすることが目的であった。

以下、写真は、同じ場所の2年前(2012年4月)と現在(2014年4月)のものを並べて、変化が分かりやすいように書く。
(すべての写真はクリックすると拡大する。)

 

2012年の被災地ツアーの記録

2012年4月
(1)仙台 荒浜 貞山堀付近

(2)野蒜
(3)石巻
(4)牡鹿半島
(5)女川原発
(6)女川~北上
(7)南三陸
(8)気仙沼~陸前高田
(9)釜石

2012年7月
(10)福島第一原発付近

 

仙台 荒浜

仙台市荒浜のガソリンスタンド跡地
海岸から数百mの場所にある。

2012年4月


2014年4月
ガソリンスタンドは撤去され、駐車場になっている。
奥に見えるのは、プレハブ建てのセブンイレブン。

 

 

仙台市立荒浜小学校を望む。
この地域には人家が立ち並ぶ集落があった。

2012年4月


2014年4月
ほとんど変わっていない。
家屋はまったく再建されていない。
住民の間にも、戻ってこようとしている人達と、この地域を放棄して別の地域に生活の拠点を移そうという人達とに分かれているようだ。

 

仙台市立荒浜小学校

2012年4月

2012年4月


2014年4月
体育館は撤去された。
校舎は手付かず。
校舎前のアスファルト敷きに置いてあった、津波に流されたバイク類は、全て撤去されている。

荒浜小のwebサイトによると、今に至るも東宮城野小学校に仮移転したままのようだ。
おそらく、東宮城野に、この荒浜地域の住民の仮設住宅があるのだろう。
宮城野というと、楽天の球場がある、市内の中心部に近く、工場とか倉庫が多い地域。

 


2014年4月
家の土台だけが残っている。
この後見ていくように、他の地域では土台も含めて全て撤去されているところが多い。
仙台 荒浜は、放置されているような感じだ。
あるいは、集落コミュニティ全体としての再建方針が決まらずに、撤去作業が宙に浮いてしまっているのかもしれない。

 

仙台市荒浜 津波で壊れた橋

2012年4月


2014年4月
まったく手付かず。
そもそもこの地域に住む人は、今は誰もいないので、橋を直す必要もない、ということなのかもしれない。
写真奥の建物(公民館?ポンプ場の類?)は撤去された。


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