自分の名前を捨てられるか?

梵天丸 → 政宗 みたいに元服したら名前が変わるのが当たり前だった、昔の武士階級はいざ知らず、現代人で名前を変えるのは、よほどの覚悟が必要だ。
(あ、夫婦同姓制の夫婦の場合は、女性は結婚したら姓が変わるのか)

メリット/デメリットを比較してトクだから変えよう、と冷静に判断するのは難しい。
名付け親や本体の思惑とは別に、一度名前がついてしまうと、名前には魂が宿るものだし、どうしても愛着が湧いてしまう。


オンザエッヂ → エッジ → ライブドア
と冷静に名前を変え続けてきた同社(堀江さん)は、すごい。

上場して「エッジ」になった時は「ヂじゃなくてジだなんて、節操がないなあ・・・」と笑っていた人もいたが、ライブドア買収後に「ライブドア」に名前を変えてしまったときは、度肝を抜かれてしまった。

日経ビジネスの最新号で同社を特集していた訳なんだが、

同社はコーポレートブランドを活かしたビジネス展開を志向している。

一般的に、コーポレートブランドというときは、社長=ブランドマネージャになる訳だ。
ブランドマネージャは、自らのブランドを愛していなくてはならない。
ところが堀江さんは、いざとなったらあっさりそれまでのブランドに見切りをつけて、スパッと新しいブランドにスイッチして来た訳だ。

インタビュ記事の中で、「ソニーのブランド買えるなら、ソニーに名前変えるし、三菱グループの中で一番安い会社買えるなら、三菱に名前変えますよ」なんて発言をしていたりして、更にビックリした。

弊社の社名 Blade Communications も、登記する際に熟慮の末、30秒くらいで決めた名前なんだが、それなりかなり愛着があるし、これを放棄するというのは、自分としては気持ち的に難しそうだ。

(blade-com.jpドメインの次回更新いつだっけ・・・もったいないな、とかも考えてしまう。)

愛着とか感傷とか個人的なコダワリとかを大事にしつつも、これらに囚われず、冷静に損得勘定が出来るようなバランス感覚を身に付けたいと希う。


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