蕨市議会 2016年3月定例会の一般質問(3) 小中学校の空き教室の有効活用について

・現時点での、恒久的余裕教室・一時的余裕教室・普通教室以外の部屋における空き教室(倉庫類としての利用は除く)の、学校別の数量と具体的に空いている部屋の場所は。将来見込みは。
・余裕教室の財産区分を、教育財産から、教育財産ではない行政財産に変更して、所管を教育委員会から市長部局に移し、フレキシブルに転用・利用可能にしてはどうか。
・空き教室を、放課後子ども教室として活用し、何らかの問題は生じたか。今後の運用についてどう考えるか。
・空き教室について、今後の利用計画は。


 

これが3タイトルのうちの3つ目なのですが、正直、2つ目のファシリティマネジメント関連で時間切れ、エネルギー切れ。満足出来るレベルの仕事は出来ませんでした。

学校の空き教室の他用途転用は、ファシリティマネジメントの一環として積極的に進めていくべきと考えています。

学校というのは、教育委員会の管轄で、トップは教育長です。
教育長-教育委員会 というラインは、市長-市長部局(総務部、市民生活部・・・など)のラインとは完全に独立しているのです。
これは、教育の独立性を保つためです。
民主政は最善の政治制度ですが、原理的に衆愚政治に堕してしまう可能性を排除できず、教育が衆愚政治にかき回されてしまうと取り返しの付かない大変なことになってしまうので、敢えて独立性を高めてあるのです。

 

少子化によって子供の数は減っていて、空き教室は増えているはずなのに、これらの他用途への転用が進んでいませんでした。

他市町村の事例をみると、
・高年齢児童限定の認可保育園
・デイサービスセンタ
・世代間交流施設
・文化財/資料類の保管庫
など、他用途転用した様々な事例があります。

文部科学省 : 余裕教室・廃校施設の有効活用

「学校教育に支障がない範囲内で、地域の実情や需要に応じて積極的に活用していくことが望ましいと考えられます。
文部科学省では、学校施設が有効に活用されるために、学校施設を活用する際に必要となる手続の弾力化や簡素化を図りつつ、全国での活用事例を紹介して情報発信を行うなど、活用ができるだけスムーズに進められるような環境を整えています。」

文科省も、空き教室の他用途転用については、積極的に後押ししています。

 

それでは、何故、蕨市においては他用途転用が進まないのか?

 

一つの理由として、市長-市長部局ラインと教育長-教育委員会ラインの、内部調整が難しいからではないかと思いました。

これは、空き教室の帳簿上の財産区分を、教育財産から、教育財産ではない行政財産に転換することでクリアできるはずです。


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