今読んでいる、瀧本哲史氏の本の中で組織論を述べているくだりで、
ハイテク産業における、都市間競争のKFSは、
どれだけ異質な人材をその都市に惹きつけられるか。
という、米国の社会学者であるリチャード・フロリダ氏の言説を紹介していた。
量でも、質の高さでもなく、幅の広さという点がポイント。
(大学生程度向けの本なので、恥ずかしいから書名は伏せるけどw)
また、米国のコミック市場においては、参加しているクリエイタがジャンル的に多様であるほどヒットが出やすい、という研究結果もあるらしい。
これは米国における研究結果なので、社会の同質性を特徴というか、一つの強みとする我が国においては当てはまらないかもしれない。
あるいは、普遍的な法則かもしれない。
それでは、我が国の首都圏郊近郊における都市間競争のKFSは何だろうか?
そもそも、「競争」というけど、何を競うものなんだろうか?
ヒトか? モノか? カネか? あるいは、土地の価値か?ブランド価値的なものか?市民の満足度か?
そもそも競争すべきなのか?
マイペースに独自路線を貫くべきなのか?
といったところを考えてみると、ゲームのルールをどう設定するかというのは、政策論というレイヤではなく、そもそものビジョンとか経営理念とかミッションとかいうレイヤの話であることが分かる。
ちょっと自分の考えをまとめて書いてみようと思ったけど、長くなりそうなので一旦切ります。