議員は、誰の利益を代表するのか?

  • 市議会議員は、市の利益を代表する。
  • 県議会議員は、県の利益を代表する。
  • 国会議員は、国の利益を代表する。
と、思ってた。
でも、実はそうではないんだな。
  • 市議会議員は、大選挙区制なので、市全体の利益とともにに、地盤となる地元地域の利益を代表する。
  • 県議会議員は、県全体の利益とともに、選挙区(おおむね市町村に合致)を代表する。
    厳密に言うと、大選挙区制の場合もあるので、選挙区内でもさらに細かく地盤となる地元地域の利益を代表する。
  • 国会議員は、国全体の利益とともに、選挙区(おおむね近隣複数市町村で一つの選挙区)を代表する。
これらは、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチにもなぞらることが出来るかもしれない。
例えば、錦町地区からの蕨市議となった私であれば、
  • ボトムアップアプローチ
いわゆる、「御用聞き」。
「交差点で子供が危ないから信号機を新設してほしい」、「ドブが詰まって臭いから何とかしてほしい」、「街灯の電球が切れたので直してほしい」、「近所に公園がないので新設してほしい」・・・これらの細かいリクエストや苦情を、行政とのパイプ役として実行してもらうようにする。
次の選挙で勝つためにはこれが必要。
これらは、その地域の人にとっては必要なものであろうけど、他の地域の人にとっては無関係。
お金がかかる以上、個別最適が全体最適には繋がらない。
例えば、公園を新設したら、近所の人はハッピーになるけど、年間予算が決まっている以上、他の部分で予算が削られてしまっているかもしれない。
(そもそも、市の全体最適が何か?なんていうことは、評価方法もないし、誰にも分からない。)
  • トップダウンアプローチ
市全体の中期~長期のビジョン~プランを描いて、具現化していく。
「福祉の充実」、「子育てしやすい街づくり」、「元気な○△市をつくろう」みたいな、誰でも反対し得ない、日本全国どこでも聞くような安易なものから(安易だと述べただけで、重要ではないとは申していない)、「原発を誘致して、雇用を創出しよう」、「米軍基地を誘致して、補助金をもらって財政危機を乗り切ろう」、「隣りの△☆市と合併して政令指定都市になろう」みたいな喧々諤々の議論を巻き起こすようなものまで、いろいろある。
何をやるにしても、市全体レベルの案件であれば、大なり小なり犠牲を伴う。
原発誘致、米軍基地誘致、自治体合併が作り出す犠牲は、言わずもがな。
もちろんお金もかかる。
新規事業に挑戦するのと同じようなもので、成功するかどうかも分からない。犠牲を払いつつ、期待される効果が得られずに終わることになるかもしれない。
ボトムアップによる個別利益と、トップダウンによる全体利益は、対立することが多い。
これらを、制度的に解決していく方法が、二元代表制だ。市長と市議会議員は別々に選挙され、市長は市全体の利益を考え、市議は個別利益を追求する。
とは言え、議員は、自分の中でトップダウンの中長期のビジョン・プランと、ボトムアップの御用聞き、両方の要素を持っていなくてはならないものだと思う。
両方は相対立、矛盾することが多いが、それを呑み込んで両方のバランスを取ることが必要。

ほやたけし(保谷武)は蕨市議選に当選しました。

私、ほやたけし(保谷武)36歳は、このたび2011年6月5日投開票の蕨市議選に当選致しました。

公職選挙法の定めにより、ブログ、twitter上でお礼を申し上げることが出来ませんので、上記ご報告のみさせていただきます。



日差しが強く、暑い一日、投票率は、
53.53%
と、前回4年前の59.23%と比べると低い数値でした。


有効投票数は、
29,757.999
でした。



私、保谷武(ほやたけし)は、
1,514票
をいただき、
20人の候補者のうち、
8位(同点が二人)
でした。




市議の仕事としては、これからが本番ですので、全身全霊をもって精進致します。



同日投開票が行われた市長選においては、圧倒的な得票数差で、日本共産党の党籍を持つ現職市長が再選されました。

私、保谷武(ほやたけし)は、市議会における保守系会派 新生会の一員として、共産主義者の市長と激しく対決していくことになります。

今から、その職責の重さに身が引き締まる思いです。