蕨市議会 臨時議会が会期一日で終了しました。

本日 2012年4月23日(月)、蕨市議会の第2回臨時議会が開催されました。

議案は2つありましたが、メインは、
・教育委員人事
でした。
手続き上、「教育委員」人事ということになっておりますが、事実上、この方が本日夕刻に開かれる教育委員会で「教育長」に選ばれることになります。
前の教育長は2月に任期満了により退任し、その後、2ヶ月間空席となっていましたが、これで正常な状態に復帰することになります。
このような人事案は、事前に市執行部と議会各会派とで念入りな調整が行われた上で、議会に上程されますので、議会の場は単なるセレモニーのようなものです。
次の蕨市議会は、6月に一ヶ月間の定例会が開催されます。

2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(9)釜石

釜石では、市の中心部のビジホに投宿。

市内では宿が少なく、震災需要で供給過小状態なので、値段がかなり高い。
素泊まり一泊で7,500円。
尚、仙台市、盛岡市クラスで一泊5,000円くらい。
石巻市で6,500円。
釜石には大学時代の友達が住んでいて、高校の先生をやっています。
震災当時は、なかなか連絡取れずに気をもみましたが、どうやら海近くではなく、市街地からちょっと内陸に入った地域の高校で、家もその近くとのことで、家族一同無事だったようです。
この時は、本人や本人の親族と連絡を取るに当たって、google person finderが役に立ちました。
彼に会うことが、今回の旅の目的の一つでもありました。
しかしながら、あまりにも急に連絡したために、先方の時間が合わず、釜石での夜メシは一人で食うことになりました。
歓楽街の親不孝通りの、与作という居酒屋へ。
この辺りも津波をかぶったということで、カウンターにはヘドロの後がどす黒くついていました。
オーナーの老夫婦は、親不孝通りの中でどこの店よりも早く、昨年8月にお店を再開したそうです。
後から入ってきたお客さんの一人が、オーナー夫婦と仮設住宅で一緒だったとのことで、久しぶりの再開を喜びあっていました。
この方が、実は釜石JC(青年会議所)の歴代理事長でして、もう一軒連れて行ってもらってすっかりご馳走になりました。
翌日は、友人のIワマ君とランチ。
高校の先生という仕事は、土日も部活の顧問の用事があったりするようで、かなり忙しいようです。
震災後は半年間、校庭に自衛隊が駐屯していたとか。
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市内中心地区の遊歩道
この辺りも津波をかぶりました。
路面のブロックがぼこぼこになっています。
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市内の津波をかぶった地域は、
・既に何事もなく営業再開している建物
・解体処理待ち
・既に解体されて空き地になっている
など、まちまちでした。
解体待ちの建物は、まだかなりたくさんあります。
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建物を解体した土地も、土台はそのまま残っているところがほとんどです。
ガス、水道などの配管はそのまま埋まっているようです。
街が全滅しているわけではなく、一部が機能している以上、ガスの本管は稼働しているのでしょうから、ガス漏れが怖いですね。

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電柱か、道路交通標識柱か、交通信号柱か。
折れ曲がったものを、切って撤去したのだと思いますが、切り株がむき出しになっています。

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解体待ちのビル
折れ曲がったシャッターに「解体 連絡願います」とスプレーで書いてあります。
前述の釜石在住の友人曰く、ほっとおくと行政が勝手に解体してくれるみたいです。
解体前に連絡がほしい場合や、解体処理の立ち会いをしたい場合は、その旨を書いておくルールなのだそうです。
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スプレーで 「×」と買いてあります。
これは、この建物はもうダメです、ということか。
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2階までは壊れていますが、3階だけはまた使えそう。
しかし、びみょうですね。
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建設会社の臨時事務所
復興需要があるので、市外からも建設業はかなり流入しているようです。
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「無断駐車 ご遠慮ください」
と書いてあります。
建物を解体して空き地になっているとはいえ、自分の土地に勝手に他人のクルマを止められるのは愉快なものではないですからね。
ほっとくと、建設業のトラックやクルマをどんどん勝手に止められてしまうようです。
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手前の9階建てのビルは、上の階は生きています。
しかし、階段やエレベーターが壊れており、上の階への移動手段がなくなってしまっているようです。
直して使うのでしょうか。
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同じビルの前側。
ガラスの割れ方が独特。
津波の被災地の窓ガラスは、だ


2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(8)気仙沼~陸前高田

気仙沼

(写真は全てクリックすると拡大します)
気仙沼も、石巻と同じように市街地は広く、必ずしも市内全域が津波の被害を受けた訳ではないようです。
地震直後に、市内が地震によってか津波によってか火災が発生し、市内が火の海になっている映像を目にしましたが、今はそれらしい焼け跡などは見かけませんでした。
先のエントリで述べたように、私は小中学生の頃に仙台市内に住んでいたことがありますが、仙台と気仙沼とは、同じ県内と言えども生活圏がまったく違いますので、当時はほとんど行ったことありませんでした。
剣道の試合で一回行ったことがあるくらい。
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市内は普通に街として機能している感じです。
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しかし、よく見ると壊れた建物がそこかしこにあります。
建物解体済みで空き地となった場所もたくさんあります。
これらは、津波の被害ではなくて地震の被害のようです。
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交番が壊れてます。
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消防署も壊れています。
消防車が一台も止まっていませんので、この建物はもう使っていないようです。
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消防署の隣りの、建設会社の建物(写真の左側)は、被害はまったくなかったみたいですね。
照明がついており、中では普通に仕事しているようでした。
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建物ぼろぼろ。
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男山酒造 本社ビル
男山酒造
という、地酒の酒屋の本社ビルだそうですが、どうやら3階建てだったみたいです。
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気仙沼市鹿折地区に、いまだに残る第十八共徳丸
全長60m
330トン
海からは800mも距離があります。
震災復興への決意を示すモニュメントととして残そうという声がある一方、悔しいからさっさとどけようという声もあるようです。
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気仙沼市鹿折地区の仮設商店街
地元の人向けの商店街です。メガネ屋とか本屋とか。
観光客用のお土産はなし。
この種の、プレハブ2階建ての仮設商店街は、他の街でもよく見かけました。
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同じく、気仙沼市鹿折地区の歩道橋
津波で崩れておい、通行禁止のロープが張られていますが・・・国旗はこのように使ってはいけません。
陸前高田
街はほぼ全滅していました。
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建物はだいたい解体処理が終わり、見渡す限り空き地になっています。
ガソリンスタンドが営業していました。
クルマ社会なので、ガソリンは必須です。
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海沿いの キャピタルホテル1000
今は閉鎖されています。
下層階は津波をもろかぶりしたと思いますが、躯体は頑丈そうなので、再使用できそうですね。
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建物は、4階まで津波をかぶったようです。