本日2014年5月15日(木)、蕨戸田衛生センター組合議会が開かれ、会期1日で終了しました。
蕨戸田衛生センターは、蕨市と戸田市の、ゴミ処理・リサイクル・し尿処理のための共同事業です。複数の自治体によるこのような共同事業体を、一部事務組合と呼びます。一部事務組合の意思決定は、構成する自治体議員の出向による組合議会において行われます。
今回は、組合議員報酬の削減、職員の住居手当体系の変更の2点のみで、特に大きなトピックスはありません。
運営者による報告の中で、特記すべきは以下2点。
- 余剰電力販売は順調
焼却炉でゴミを燃やすときの熱で発電をしています。この自家発電で、衛生センター自体の電力消費をまかなっているのですが、余った分をPPSに販売しています。
25年度は173kwh、1,081万円で、順調とのこと。
この数字、今時点までの実績値なのか年度全体の見込み値なのかは聞き漏らしました。また、予算に対する達成率は、今手元に予算書がないので不明(後で追記します)。
ところで、余剰電力はPPSに販売しているわけですが、蕨市、戸田市ともに、この同じPPSから電力購入しているんですよね。
よく考えてみたら、わざわざ中間業者を通さずに、直で余剰電力を蕨市、戸田市の公共施設に送ることは出来ないのかな?
・蕨戸田衛生センターの近所には、両市の公共施設はない。
・最寄りの公共施設まで送電線を引くのにお金が幾らかかるか分からないが、おそらく自前で送電線を保有するのはペイしない。
・PPSも東京電力から送電グリッドをレンタルしているはずで、蕨市、戸田市、蕨戸田衛生センター組合が、同じように送電グリッドをレンタルすることは出来ないのだろうか?
機会があればコスト感と、何年くらいでペイするのかちょっと調べてみようと思います。
- 焼却炉の中から大量の金属類が見つかって修理が必要
焼却炉が調子悪いので中を見たら、大量の金属類が見つかったとのこと。
分別せずに「可燃ゴミ」の中に金属類を一緒に入れて捨ててしまった不届き者がいて、焼却プロセスの中の分別装置で分別しきれなかった分が溜まってしまったようです。
1週間の除去工事が必要で、この間、焼却炉が使えなくなるとのこと。
(焼却炉は1台だけではなく、いくつか持っている)
今後は、ゴミの分別の啓発活動に力を入れるとのことですが、まー、現実的には、悪意はなくても、ホチキスで綴じた書類を可燃ゴミとして捨ててしまうようなことはよくありますので、エンドユーザがゴミを捨てる段階で100%分別するのは難しいですよね。
合わせて、焼却プロセスの中での分別装置のカイゼンを期待したいです。