本年2015年4月に開業する特別養護老人ホーム「いきいきタウン蕨」の内覧会が行われまして、参加してきました。
運営団体は、社会福祉法人ぱるで、特養の経営を含む、介護事業の実績を多数持っている、いわゆる生協が母体となっている団体です。
場所は、埼玉県蕨市南町2-32-20
面積は、2,480.52平米。
南町の桜並木のすぐ北側の住宅街です。
この土地の所有者は、(株)OKIプロサーブ。
沖電気工業(株)の不動産管理・HR・物流関連の子会社です。
この土地には、元々は沖電気グループの社宅かなにかがあった模様です。
蕨市としては、特養待機者(入居を希望しつつも、定員いっぱいのために入れずに、空きが出るのを待っている人達)解消のために、特養老人ホームの新設はウェルカムなので、平成24年度から5年間、この土地に関わる固都税3,778,000円 /年を補助しています。
平成27年度 予算書より。
定員は、
特養が90床
ショートステイが10床。
まずはトイレ。
介護用の設備がついたトイレ。
このトイレは、玄関に近い、来訪者も使うことを想定したもののため、赤ちゃんホルダや、ウォシュレットもついています。
入居者が主として使うトイレには、ウォシュレットがついていません。介護スタッフがお尻を拭くことを前提としているため、ウォッシュレットは不要なのだそうです。
地域包括支援センタも設置されます。
この、地域包括支援センタというのは、介護保険法に基づく組織で、私の理解によると、介護対象者を減らすため、介護に関わる費用総額を減らすために、介護を必要とする身体にならないように予防するためのカウンセリングを行うものです。市町村が、社会福祉法人ぱるに業務委託する(?)ものと思います。
正直、介護とか年金とか、制度が複雑な上に不勉強でよく分かりません。
宿直室。
畳!この施設で畳を使っているのはここだけではないかな?
快適そうですね。
各フロアごとに、巨大な業務用ドラム式洗濯機があります。
廊下。
施設全体が木目調。
以前見学した、別の特養老人ホームは、内装が白色メインだったため、病院のような暗い印象を受けましたが、ここにはそうのような雰囲気はありません。少なくとも内装だけに関しては。
部屋の中へ。
全て個室ユニット型。
つまり、全て個室であって、大部屋は一つもありません。
大部屋 → 個室型の流れが、近年の特養の建物のトレンドです。
やはり、一人当たり運営コストは個室型の方が高いのではないかな?
個室10部屋 = 10人で一つのグループとなっていて、これらの個室の中央に共有空間があります。
この共有空間には、大型テレビや、テーブル・イスなどがあって、昼間はここで過ごせるようになっており、冷蔵庫、レンジなどのキッチン設備も備え付けられています。
まるでシェアハウスのようなイメージ。
個室もそこそこ広いし、私が大学1,2年生の時に住んでいた大学宿舎よりは立派ですね。
天井はかなり低い印象。
案内のスタッフに理由を訪ねましたが、いまいち納得できる回答は得られず。
単純にコストダウンということではなく、何か理由があると思うのですが?
特養(長期)とショートステイ(最大1ヶ月の入居)は、部屋の造りはまったく一緒です。
ショートステイの方は、小型テレビが各部屋に備え付けられている点のみが違いました。
(特養は、家具一式は本人が持ち込むことを想定)
お風呂。
介護スタッフが一緒に入れるように広いお風呂。
何人もが同時に入れるような大風呂はなく、全て一人で入ることを前提とした個室風呂。
このような風呂が、10室について1風呂設置されています。
湯船が小さいのは、肩までお湯に浸かって心肺へのダメージを与えないようにするためと、万が一溺れないようにするためだそうです。
ところで、部屋の中の写真もいろいろ撮ったのですが、何故か全部ピンぼけでした。