地方議員向け講演会など

雑談ですが、今週は、会派メンバ一同で、都内まででかけて市町村議員向けの講演会セミナに出席しておりました。

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この種の、「地方議員向け講演会」というビジネスジャンルがあります。

 

テーマは、「人口減少時代を地方はどう生き抜くか」とか、「これからの議会改革」とか、「少子高齢化の未来」と言ったような、大雑把で、ありきたりの、当たり障りのないものがほとんどです。

「市立病院の立て直し方」とか、「政令指定都市に吸収されるメリットとデメリット」、「幼少期プログラミング教育の費用対効果」といったニッチなテーマは間違ってもありません。ニッチなテーマだと客が来ないので。

 

私個人的には、閉所恐怖症気味なので、上記写真のような、奥の座席に座るとなかなか出にくい状況にまれに息苦しさを感じたり、睡眠時無呼吸症候群気味なので自分の出番がないようなマス講演会では眠気が湧いてくるので、この種のイベントに自主的に参加することは皆無なのですが、仕事として出ることはあります。

 

主に、学者・国会議員・先進自治体の講演+パネルディスカッションというのがパッケージになっています。

国会議員の講演の場合は、主に、陣笠クラスではなく、知名度の高い大臣経験者クラスが出てくるケースが多いのですが、だいたいこれがつまらない。残念ながら。
大臣経験者としての実績と経験もあり、ベシャリも上手いはずなのに、残念ながら。
(一般論として)

 

よくある内容は、AIがどうのこうの、UberやAirB&Bのようなシェアリングエコノミーがどうのこうの、ドローンがどうのこうのと、といった近年のテック・ビジネス動向と規制緩和についてといったテーマで、もちろんそんな話は新聞やらネットのニュースやらを読めばいくらでも載っているし、わざわざ大臣経験者の話を聞くまでもない。

なんでこんなミスマッチが生まれてしまうのかと言うと、基本的に、この種の国会議員は地方議員を格下に見てバカにしているんだろうなと思います。こいつらはどうせ新聞もろくに読んでないんだろうから、このくらいの話でもしといてやればありがたがるだろう、と。とても残念です。


交通安全協会の定期評議員会がございました。

昨日2018年5月11日(金)、戸田市文化会館におきまして、とだわらび交通安全協会の定期評議員会がございました。

 

交通安全協会、略して安協(あんきょう)は、警察の天下り団体としてネガティブな文脈で取り上げられることが多いものですが、末端のメンバは、何の個人的な利得もない、純粋に交通安全のためのボランティア組織です。無償ボランティアなので、もちろん報酬の類は一切ありませんし、むしろ飲みュニケーションやら懇親旅行やらのお付き合いで、時間ばかりかお金までかかります。

定期評議員会というのは、いわゆる総会ですね。

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やはりこの組織も高齢化が進んでおり、しかもこの総会は平日18時に開会されたために、数少ない現役世代のメンバは事実上ほぼ参加が不可能なため、出席していたのはシニア世代ばかりでした。

この組織だけの問題ではなく、日本全国が高齢化していることの一つの現われなわけですが、やはり暗澹たる気持ちになります。

参加しているのは、いわゆる「アクティブシニア」という方々で、もちろん元気なお年寄りが増えているのは素晴らしいことなのですが、交通安全ボランティア活動というのは、知識も経験もほとんど必要なく、ある種の体力勝負の作業であります。

 

 

安協のような、この種の、体力を使う地域ボランティア組織には、他に消防団というものがあります。

現実的に、消防団と安協が、それぞれの地域で「そこそこ若くて、自営業者など平日昼間に自由な時間が取れる」人材を競って獲り合っている、という実態があります。

 

消防団は、瞬発的な体力・反射神経、継続的なトレーニングを要する上に、メンバ自身が見の危険を晒しながら活動するものであるために、安協よりはるかに「若さ・体力」といった要素が必要になります。

消防団の防火・防災ボランティア活動は、他の組織では代替不可能です。
安協の交通安全ボランティア活動は、民間の警備会社を利用することによって代替可能です。

今後、人材リクルーティング面で消防団と安協が死活的に競合するような状況が出来した場合は、大局的な見地に立った場合、消防団への人材供給を優先すべきかと思います。

私は末端の一ボランティア会員に過ぎないので、余計なお世話ですが、安協の組織運営をする立場の人にとっては、出口プランを考えるべき時期に来ているかと思います。