蕨市がウクライナ避難民の市営住宅での受け入れを表明し、相談窓口を設置したとのことです。
人道上の配慮として、まずはこの動きを個人的には歓迎します。
蕨市 ウクライナ避難民受け入れ 住宅用意 : ニュース : 埼玉 : 地域
ウクライナからの避難民を受け入れるため、蕨市は5日、空いている市営住宅2室を用意したと発表した。間取りは1DKと2DK。計5人の受け入れが可能という。避難民向けの相談窓口も設置する。 県内では、さいたま市や深谷市、戸田市も市営住宅などを確保し、受け入れを表明している。 …
なお、受け入れるのは「難民」ではなく、「避難民」です。
到着したウクライナ人は「避難民」 難民認定には高いハードル:朝日新聞デジタル
ロシアの侵攻から逃れたウクライナの人たち20人が5日、日本政府の専用機に乗ってポーランドから羽田空港に到着した。政府は今回、こうした人を「避難民」と表現し、より手厚く保護される「難民」とは違う枠組み…
難民:
出入国及び難民認定法に基づき、難民認定された人
このたびのウクライナ避難民の法的位置付け:
90日間の「短期滞在」の在留資格で入国し、1年間働ける「特定活動」への切り替えが認められる。基本的には、杉原サバイバーのように、我が国を経由して米国等の第三国に出国していくことが想定されています。
気になって調べてみたのですが、英語ではどちらもrefugeesと同じなんですね。
これは、要するにどういうことかというと、
難民と避難民の区別は、あくまでも我が国の国内法上のものであって、国際的には(難民条約的には)区別されるものではない、ということです。
2016年12月、欧州にシリア難民が溢れていた頃に訪れたスペインにて、マドリッド市役所の掲揚幕。