用事があって時々、浦和の埼玉県庁に行きます。一昨日は、市議会議長充て職で議員となっている、彩の国さいたま人づくり広域連合議会へ出席してきました。
ちょっと早く着き過ぎたりした場合の時間調整で訪れるのが、県庁敷地内の南側に位置する、秩父3ダムの石です。
荒川水系の上流の3つのダム
・滝沢ダム
・浦山ダム
・合角ダム
を造る時に、湖底に沈む土地から持ってきた石です。
wikipediaを読んだ程度の情報ですが、かなり激しい建設反対運動があり、移転交渉は長期化したようです。
地質学的に何か特別な石というわけではなく、3つの石のどれがどこのダムのものかも表示されていません。
石は石に過ぎないのですが、しかしながら、この石を前にしてぼーっと佇んでいると、湖底に沈む集落に住む人達の故郷をなくす悲しみ、治水・水利のためにダム建設が必要だと確信し、命がけの任務に臨むエンジニアや文系職員たちの執念、使命感など、ダム建設を巡る様々な物語が胸に迫ってくるようで熱くなります。そして、これらのダムのおかげで、私達、荒川下流域に住む人々の平穏な暮らしが在るわけですね。
ダムって、ロマンを感じますねー。
ローカルの写真フォルダを繰ってみると、これらの3ダムを訪れた時の写真は、見つかりませんでしたが、二瀬ダムを訪れた時の写真が見つかりました。
2022年6月に訪れた二瀬ダムと秩父湖。
時系列で見ると、二瀬ダムが昭和36年(1961年)に竣工し、これだけでは治水の上で不十分であったので、滝沢、浦山、合角の3ダムが建設されたわけですね。