先日、令和6年(2024年)11月17日(日)、南小学校におきまして、蕨市総合防災演習がございました。
蕨市、蕨市消防本部、蕨市消防団、市内全地域の自主防災団体(町会など)に加えて、陸上自衛隊第32普通科連隊、埼玉県警、NTT東日本・東京ガス・市内の水道工事業者などのインフラ事業者が参加しました。
以前は毎年夏に開催しておりましたが、暑くてたまらないので、この時期に変更したものです。
開催場所は、毎年市内各地を巡回しております。
オープニングは、消火器を用いての消火訓練。
WSS(蕨サポーティングスチューデンツ。市内中学校有志による自主防災団体です)、町会有志、ボーイスカウトが練習用ダミー消火器を用いて消化する訓練を行いました。
上記写真では、ホースから放出されているのは水ですが、これは、練習用ダミー消火器だからです。本物の消火器であれば、消火剤の泡が放出されます。
消火器の使い方なんて、たいして複雑なものではないし、何なら、本体に使い方の解説もあります。
しかしながら、いざ火災が発生した時に、焦らず慌てずに操作するためには、日頃から繰り返し訓練をしておくことが大切です。
蕨市消防本部の消防士による、はしご車を用いての火災現場からの救出訓練。
建物で火災が発生して、屋上に逃げ遅れた人が取り残されてしまった、という想定です。
一点のムダもない華麗な動きには見惚れてしまいます。
蕨市消防本部の皆様の、市民の安心と安全を守るための活動に感謝申し上げます。
ドローン事業者による、ドローンを用いた現場撮影デモ。
このドローンは、チャイナのDJI社製でした。
ところで、令和6年度より、埼玉県では、災害現場の上空緊急観測の実証実験を行っております。
本年2月の予算特別委員会にて、私は、産業用ドローン市場においてチャイナメーカのシェアが高いこと、中共の国内法によってチャイナ企業は共産党政府に対して、これらのデータの提供義務を負うこと、諸外国では政府機関がチャイナ製デバイス・アプリの使用を禁止している例が多いことを指摘しました。その上で、災害現場をチャイナ製ドローンで撮影することは、ドローンによって収集される映像と位置情報によって、被害の状況、道路交通ネットワーク上、脆弱な位置の地理的な情報、自衛隊、消防、警察、消防団等の民間団体の活動状況、装備、練度、士気の高さ、相互連携状況といった情報が中共政府に筒抜けになってしまう可能性は否定できず、安全保障上の懸念があると指摘しました。
あわせて、県においては、チャイナ製ドローンの使用を禁ずる内規を設けるべきだと主張したところです。
ドローンによる空撮映像。
最近はもはや珍しくなくなりましたね。
火災現場の煙体験コーナ。
ダミーの煙なのですが、甘い香りがします。
スタンドパイプによる消火訓練。
スタンドパイプとは、街中の消火栓にホースを繋いで、消火活動のための放水ができる装置のことです。
プロの消防士が使うものとはことなり水圧が低いようで、素人でも使えるようになっています。
とはいえ、やはり日頃から訓練を繰り返しておかないと、いざ火災が発生した時に迅速に使いこなすのは大変でしょう。
陸上自衛隊第32普通科連隊のメガクルーザの運転席に乗させてもらいました。
このクルマ、いいな~。
しかし、燃費悪そうだし、デカ過ぎて運転はしにくそうです。車両の左前の先端は、よく見えません。シートは安っぽいシンプルな造りで、長時間乗るとお尻が痛くなりそうです。
市内物流業者による、物資運搬訓練です。
この他、各インフラ事業者が、それぞれの専門分野の訓練デモを行いました。
締めは、消防団による消火訓練。
消防団員が一斉に校舎に向かって放水を行いました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。