産業労働委視察 その1 アイリスオーヤマ角田I.T.P.

埼玉県議会 産業労働企業委員会にて、今年度3回目の視察に行ってきました。

蕨市議会では、委員会視察は年に1回という慣例でしたが、埼玉県議会ではおおむね年3回くらい行くようです。常任委員会だけではなく、事実上常設されており、全議員がどこかに配属されている特別委員会でも別途、視察に行きます。

やはり、よその都道府県、よその市町村の様々な事例を直接見聞きするのは、いろいろ参考になります。

予め興味・関心があったテーマについて、先進の成功事例あるいは失敗事例を綿密に調べた上で、疑問点を解消するために現地を訪れる、というタイプの視察も面白いのですが、常任委員会・特別委員会視察のように、事前に興味・関心がなかったテーマについて、事前情報なく現地を訪れ、新たな発見をしたり、もともと抱えていたテーマと意外なつながりがあって解決策を見出したりするのも有意義なものです。

 

1箇所目は、宮城県角田市の、アイリスオーヤマ角田I.T.P.に訪問しました。

202411 産業労働企業委員会視察 アイリスオーヤマ角田I.T.P.

アイリスオーヤマ(株)の研究開発拠点+工場です。

 

障害者雇用に力を入れており、専門部署を設け、社員一人ひとりの障害の性質に応じてカスタマイズしてケアしています。理想的なことを、膨大な手間を掛けて丁寧にやっているという印象です。企業の姿勢が現れています。

 

202411 産業労働企業委員会視察 アイリスオーヤマ角田I.T.P.

社内ショウルームコーナにて。

同行の某議員曰く、アイリスオーヤマの布団乾燥機を愛用しており、冬は寝る前にセットしておくと、布団がぽっかぽかで、あっという間に眠りにつける、とのことでした。

 

 

 

 

 

以下は、視察とは関係なく個人的な興味ですが、

 

個人的に興味があるのは、アイリスオーヤマがこれからどこに向かっていくのかという点ですね。

元々、プラスチック成形製品メーカだった同社は、21世紀に入ってから白物家電に進出し、非上場のオーナー企業ならではの小回りの良さを活かして、成長しました。

製造からダイレクト販売まで手掛ける、いわば白物家電SPAモデルです。

 

しかし、家電で、

・最先端ではない
・激安ではない
・高品質ではない
・ブランド力がない
・「日本製である」点が売り

というポジションで、一時のブームに終わらずに市場で生き残り成長し続けているメーカって、無いんじゃないですかね。

同じポジショニングは、フナイ、アイワ、ドウシシャ、ツインバード工業、山善といったところでしょうか。フナイもアイワも経営破綻しましたね、ともに白物家電ではなく黒物家電ですけど。

 

やはり、どこかで、ブランド力の向上を目指す路線にシフトせざるを得ないんじゃないですかね。分かんないけど。
その場合、ロールモデルとしてベンチマーキングすべきなのは、ニトリとかユニクロとかですかね。

今の路線のままでいくならば、東京には出ない方がいいですね。分かんないけど。