いろいろな意味で今さら感のある話題ではありますが、アスクジーブス、日本の検索市場に本格参入。
特に話題にすべきことでもないのですが、今日もまた雑談の中でコメントを求められたりしたので、この際なので私見をまとめておきます。
Ask Jeevesの検索システムの目玉は、自然文検索というものだ。
これは、つまり、例えば、「あー、お腹がすいたなー。何か食いたいけど、店に食いに行く時間もないなー。メンドーだし、ピザの出前でも取るか」というときに、
①ディレクトリ・サーチの場合
実質的にディレクトリサーチというと、Yahoo!しかない訳だが、Yahoo!のトップから、
ビジネスと経済 > ショッピングとサービス > グルメ、ドリンク > レストラン、飲食店 > ピザ、とディレクトリを掘って辿っていくことになる。この時点では、各社の配達可能地域は分からないので、各社のサイトを見て確認するしかない。
②ロボット・サーチの場合
例えば、ブラウザ上のGoogleツールバーで、「ピザ 宅配」などと検索ボックスに打ち込んで、ボタンを一発押せばいい。やはり、配達可能地域は分からないので、各社のサイトを見るなりして調べる必要がある。検索条件として「ピザ 宅配 文京区」あたりまで詳しくすると、なかなか目当ての情報がヒットしないようだ。
③自然文サーチの理想系の場合
「文京区に配達してくれる、宅配ピザの会社を探している。」などと文章で入力して検索すると、目当ての情報を入手できる、というものだ。
確かに、これはこれで便利かもしれない。
しかしながら、以下の二点の理由で普及しないと思料する。
①そもそも、日本語で自然文サーチの完璧なシステムを作るのはムリ。
私はテキストマイニング関連もちょっとかじったことがあるが、日本語の自然文をコンピュータが扱うのは、とても難しい。形態素解析のような原始的、低レベルのものですら、上手く出来ないのが現状だ。
ましてや、自然文サーチ・システムなんて、実用に耐えるレベルのものを作るのは、当分はムリぽだと考える。
②日本語ユーザのITリテラシが既にかなり上がっており、自然文検索に対する需要がない。
少なくとも、まともなビジネスマンであれば、andサーチとorサーチの違いとか、「サーチ」に関する基本的な概念の理解、具体的なサーチシステムの利用方法については、理解しているはず。
本質的には、自然文サーチは、よりITリテラシの低いユーザ層を対象としたものであるが、日本語インターネットの世界では、既に大多数のユーザが、googleをはじめとするロボット・サーチを十分に活用している。
うーん。
僕は最初にaskjeevesを知った時(4・5年位前かな)はすげー感動した記憶があるのですが、その感動した時の仕様と今の仕様(USの方)とかなり違う気がするのですが、記憶は美化されるってことなのでしょうか?
.jpの方は更に輪をかけてひどい感じですが。
はやらないだろうなぁ。
検索なんて実現して欲しい要件いくらでもあるのになー。