蕨市 平成30年度決算(2) 朝鮮学校への間接的補助金がゼロに

今回の決算で、個人的に最も喜ばしいのはこれ。

 

私は従来より、北朝鮮による拉致被害者の身柄を取り戻すため、北朝鮮による核・ミサイル開発を放棄させるために、蕨市における、朝鮮学校への間接的な補助金「外国人園児・児童生徒保護者補助金」の廃止を求めておりました。

この一見すると、全ての外国人の子供の親を対象としたかのような名前の補助金制度は、事実上、大宮にある朝鮮学校にに通う子供の親だけを対象としたものであり、間接的な朝鮮学校への補助金にほかなりません。

朝鮮学校は、我が国の北朝鮮の出先機関である朝鮮総連の傘下にある以上、北朝鮮にお金を上げるものである、と見なすことができます。

まったく意味が分からないですね。

私は、経緯も根拠も不明で、我が国の国益に反する、極めて邪悪な補助金制度であるとして、議会でも度々取り上げて問題視し、廃止を求めてきております。

↑ こちらが、2012年3月、平成24年度(2012年度)予算審査の時の、会派内部での検討用に私が作った資料です。

この時は、会派内部では賛成は得られませんでした。

在日の人たちもかわいそうだしね・・・という、問題の本質を理解していない意見もあれば、そちら方面の集団による恫喝的・暴力的な反対運動を予想してビビってしまっているような方もいました。

 

あの時から7年半経ちましたが、我が国の世論はかなり変わりました。

拉致問題への関心も高まり、何としても拉致被害者の身柄を奪回しよう!という機運も高まっておりますし、同様に、北朝鮮による核・ミサイル開発が進み、同盟国や国際社会と協力して、北朝鮮への圧力を強めていこう、という機運も高まっています

他方で、朝鮮総連の力(資金力や、人的リソースの動員力、我が国の政界や世論への影響力)も衰えているものと推測します。

 

平成29年度決算:28万8千円

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28万8千円でした。

学年によって金額が異なり、生徒数も変わるため、毎年金額は変動します。

 

 

平成30年度予算:28万8千円

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そして、平成30年度予算、すなわち、今回、審査している年度の予算では、前年度決算額と同じく、28万8千円が計上されていました。

 

 

平成30年度決算:0円

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今回審査している、平成30年度決算。

ゼロになっています!

 

しかし、「予算は計上されながら決算がゼロ」というのは、どういうことなのか?

・保護者側からの申請がなかったので、ゼロだったのか、
・保護者側からの申請があったものの、却下して執行しなかったのか、

ここまでは、この決算書類からは分かりません。

 

明日から始まる決算委員会で、誰かが聞くと思います。
(私は、副議長として出席しますが、質疑・発言することはできません)

 

 

今年度、平成31年度予算では、:28万8千円

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ところで、今年度(平成31年度、令和元年度)予算ではどうなっているのか?

実は、28万8千円が計上されております。

 

つまり、まだ廃止されたわけではないのです。

 

来年度(令和2年度)予算においては廃止を求めます。

 

 

BLOGOS 2019/8/31 赤池誠章 : 朝鮮学校への地方からの支援見直し 4千万円減もいまだ2億円超を支援

ところで、平成30年度決算における、全国の都道府県、市町村からの朝鮮学校への間接的補助金については、↑こちらの記事がまとまって解説してあります。

 

 

 

過去に北朝鮮による拉致問題について書いた記事

北朝鮮による日本人拉致被害者救出活動を進めることの難しさ

拉致被害者家族会 飯塚繁雄氏の講演会がございました。

拉致問題を考える埼玉県民の集いに行ってきました。

北朝鮮が日本人拉致問題の全面的な再調査を受け入れ

国連調査委による、北朝鮮の拉致問題に関する最終報告

北朝鮮による横田めぐみさん拉致被害現場

米朝首脳会談と共同声明を受けて

朝鮮学校保護者補助金を、朝鮮総連が吸い上げている?

特定失踪者問題調査会の現地調査(池袋-川口)に参加しました。

 


北朝鮮による日本人拉致被害者救出活動を進めることの難しさ

本日、平成31年2月7日(木)、蕨市民会館において、北朝鮮による日本人拉致問題啓発舞台劇公演『めぐみへの誓い — 奪還 –』がございました。

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全国各地で公演して回っているようで、
・政府拉致問題対策本部による、拉致問題の概要説明
・拉致被害者の家族会の方のスピーチ
・シンガーソングライターによる被害者救出を願う歌の演奏
・90分間の拉致啓発演劇
が一つのパッケージになっています。

二中生も、授業の一環で見学しておりました。

たいへん感動する素晴らしい公演でございました。
関係者の皆様、ありがとうございました。

 

 

感想は、「酷い、悲しい、かわいそう」

会場で耳にした感想は、だいたいこのようなものです。

今回のパッケージは、あくまでも啓発が目的ですので、これでいいと思います。

 

啓発というのは、知らなかった人に、知らしめること、です。

 

AIDMAすなはち、

Attention 注意をもたせる
Interest 興味、関心をもたせる
Desire 何かを望むようにさせる  — 拉致問題においては、被害者の救出を望む
Memory 記憶させる
Action 行動させる

のプロセスにおける、A~I あたりが啓発であり、本パッケージの目的となります。

 

人に何かを伝え、認知させるためには、喜怒哀楽の感情をフックとするのは定石でありますので、「酷い、悲しい、かわいそう」という、オーディエンスの感情に訴求するのは正しいやり方です。

 

北朝鮮による日本人拉致が、今どきの小中学校でどのくらい教えられているのかは寡聞にして知りませんが、少なくとも私の世代では、小中学校ではまったく教えていませんでした。

この問題については、むしろ子どもたちより、大人世代の方が知識が乏しいかもしれません。

 

 

拉致問題における、Desire

北朝鮮による日本人拉致問題を初めて知った人は、「救出しなくては!」と、まあ普通は思うでしょう。
思わない人も、いるのかな?
さすがにいないと思いますけどね。

 

これが、拉致問題のAIDMAにおける、Dですね。

Aの段階から、I、Dの段階まで引っ張ってくるのは、難しくないと思います。

 

 

拉致問題における、Actionの難しさ

今日の蕨市民会館の公演が終わって、「酷い、悲しい、かわいそう!」という気持ちに身を震わせて会場を出ると、救う会(ボランテイア団体)による署名活動をやっていました。

ここで、まあ普通の人は署名するでしょう。

「これでかわいそうな拉致被害者が帰ってくる!」と短絡的に考える人はさすがにいないと思いますが、ここで「私は傍観者じゃない。私もActionを起こしたんだ」とカタルシスを得られる仕組みになってしまっています。

 

真面目な気持ちで署名活動を永年に渡って続けてこられた、家族会、救う会の方々には頭が下がりますし、かつては、彼らの努力のおかげで政府が重い腰を上げてようやく動くようになってきた、という面もあったと思います。

署名活動の宛て先は、あくまでも日本国政府であり、その要求内容は「救出活動に力を入れること」となっています。

既に今日においてはかなり力をいれて取り組んでいる政府に対する、さらなる圧力にはなりますが、北朝鮮政府に対する直接的な圧力にはなり得ません。

 

それでは、
どんなActionを起こせばいいんだ?
拉致被害者を救い出すためには、何をすればいいんだ?

ということなのですが、
現下の拉致問題啓発・救出活動の難しさは、このActionプランを提示できていない、ということです。

国家間の外交問題において、個人ができることというのは、ほとんどありません。

(繰り返しますが、署名活動をなさっている方々は素晴らしいと思いますし、心から尊敬しています)

 

 

蕨市における、拉致被害者救出に向けた具体的アクションプラン

現下の、我が国における拉致被害者救出のための政策は、国際社会の協力を得て、北朝鮮に対して制裁を加え、圧力を掛け続ける、というものです。

 

蕨においても、北朝鮮、我が国における北朝鮮の出先機関である朝鮮総連に対して圧力をかける方法があります。

たびたび市議会で取り上げておりますが、蕨市には、朝鮮学校に通う子供の保護者向けの不可解な補助金制度が存在します。

平成30年度埼玉県蕨市一般会計予算 外国人園児・児童生徒保護者補助金

(平成30年度 蕨市予算書より)

 

これを廃止することが、蕨市における、蕨市民が行い得る、拉致被害者救出に向けた具体的なアクションです。

 

 

北朝鮮は地獄のようなところ?

さて、今日の演劇の中で、拉致された日本人被害者が、北朝鮮において理不尽な暴力を振るわれたり、酷い扱いを受けたりするグロテスクなシーンがありました。

北朝鮮がいかに極悪非道で人権無視の邪悪な国であるか、ということを強調するようになっています。

 

これはもちろん私は真実だろうと思うのですが、相手方を感情的に敵視して非難するだけでは、本質を見誤り、冷静にアクションプランを考え、実行することの妨げになります。

彼らがいかなる考えの下で、日本人を含む外国人の拉致を行ったのか、そしてその事実を部分的に認めておきながら現在も身柄を返そうとしないのか、冷静に研究した方がいいでしょう。

 

 

私は3年前に平壌を視察(兼 平壌マラソン参加)で訪れたのですが(私費旅行)、その時に、もし自分がこの邪悪な国で生まれ育っていたら、どうしただろうか?ということを考えました。

その時は、自分はどの分野においても高い能力を持っているわけではない弱い人間だけど、中途半端に要領はいいので、窮屈な体制の枠組みの中でそれなりに上手く立ち回り、自分なりの楽しみを見つけて、それなりに面白おかしくやっていくのではないだろうか、と考えました。
よし!クーデターを起こして体制を転覆してやるぞ!とかは考えないと思います。

この結論に至ったときは、我ながらちょっと愕然としましたが、率直な感想でした。

私には、邪悪な体制の手先となっている、一人ひとりの北朝鮮の人たちを非難することは出来ません。

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メーデースタジアム。
会場を埋め尽くしているのは、職場単位で動員されてきた労働者たち。

 

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平壌市内。
平壌マラソンに出走し、チビッコたちとハイタッチしました。
街路樹は杏です。
道路上の電線はトローリーバスのもの。
レース中に軍人や警察官を撮影した外国人選手たちは、カメラを没収されていました。


拉致被害者家族会 飯塚繁雄氏の講演会がございました。

ちょっと前の話になりますが(以下のこのエントリ、書きかけのまま放置してしまっていました)、2018年2月10日(土)、蕨市民会館において、NPO法人わらび学びあいカレッジ主催による、拉致被害者家族会 代表の飯塚繁雄氏の講演会がございました。

埼玉新聞 2018/2/11 : http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/02/11/10.html

飯塚氏は、蕨市内の(株)愛工舎製作所の顧問を務めており、蕨市とはご縁があります。
飯塚氏の妹さんは、北朝鮮に拉致され、1987年 大韓航空機爆破事件の首謀者である北朝鮮の工作員、金賢姫の教育係をやらされていた、田口八重子氏です。

 

飯塚氏の話は、2012年9月の特定失踪者問題調査会の、拉致被害現場等現地調査の際に、お聞きしたことがあります。

hoya_t blog 2012/9/20 : 特定失踪者問題調査会の現地調査(池袋-川口)に参加しました。

 

北朝鮮による拉致被害とその後の経緯については、今さら振り返って説明するまでもないでしょう。

 

飯塚氏は、講演の中でも「北朝鮮による人権問題だ」と述べておられましたが、私はもはや、人権問題などと矮小化せず、国家安全保障のフレームワークで捉えるべき問題だと考えています。

我が国の国内において、我が国の国民が、外国政府の手によって誘拐・拉致され、強制的に使役され、あまつさえその事実を認めておきながら、「既に死んだ」などと強弁して未だにその身柄を返していません。
これは、当事者とその家族の人権を侵害しているだけではなく、我が国全体にとっての脅威です。

 

国家安全保障の問題であるならば、我が国政府・国会においては、国家の保有するあらゆるパワーを用いて、回復に尽くして欲しいと願います。
こちらがパワーを行使する以上は、相手側もパワーを行使して対抗してくるでしょうから、犠牲を覚悟する必要もあります。
パワーの行使が現行法制下で可能かどうかの検討も必要で、不可能であれば法改正の手続きも必要となります。
それでも尚、問題の解決に向けて努力するという覚悟を政府・国会には求めたいと個人的には考えます。

 

私も、一地方議員の立場で可能なことを行っていきたいと思います。

たびたび市議会で取り上げてきた通り、蕨市には朝鮮学校に通う子供の保護者向けの不可解な補助金制度が存在し、これの廃止を求めていきます

 

 

 

ところで、本年、2018年1月に、海までが凍る厳寒の露国ウラジオストクを訪れたのですが、彼の地では、北朝鮮国営レストランが、未だに平常通りに営業を続けていました。

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市内中心部から、路線バスで3駅ほどのところにある、北朝鮮国営レストラン。

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店員は、北朝鮮から転勤してきているらしい、女性スタッフ。
昭和のアイドル風の顔立ちの美女ばかりでした。

女性の写真を撮ってもいいか尋ねたら、断られました。

客は、ロシア人や旅行?出稼ぎ?の中国人グループなどが中心。

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石焼きビビンバとビール2杯で、1,000ルーブル(1,950円くらい)。

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メニューには、犬肉スープも載っていました。品切れのようです。

 

 

我が国の対北朝鮮政策は、国際社会と協力し、徹底的に圧力をかけて制裁して拉致問題の解決と核・ミサイル開発の放棄を目指す、というものですが、密貿易が行われていたり、様々な抜け道があるようです。

このような国営レストランによる上がりは、微々たるものかもしれませんが、一つ一つ潰して行く必要があります。
露国による、北朝鮮国営レストランの営業を放置することが、国連安保理による既存の制裁決議への違反に該当するのかどうかは分かりませんが、制裁の趣旨を考えれば、露国政府に圧力をかけて営業停止に追い込むべきものだと思います。

前述の、蕨市一般会計における、朝鮮学校に通う子供の保護者向けの不可解な補助金制度についても、近年は通学する子供が減っているために年々減少してはおりますが、新年度 平成30年度予算案では、288,000円が計上されています。

平成30年度埼玉県蕨市一般会計予算 外国人園児・児童生徒保護者補助金

微々たる金額だ、ということも出来ますが、全国の多くの市町村に同種の補助金が存在するのです。


朝鮮学校保護者補助金を、朝鮮総連が吸い上げている?

産経新聞(2015/6/13) : 朝鮮学校学費補助 保護者の負担軽減にならず 内情把握せぬ自治体の責任も

衝撃的な記事。
全国の多くの自治体(都道府県レベルと市町村レベルと両方)で、朝鮮学校に通う子供の保護者に対して補助金が支払われているのだが、神奈川県においては、朝鮮総連の「教育会」なる組織に吸い上げられていた、とのこと。

「教育会」というのはどういう組織か分からないが、この記事によると、朝鮮総連の一部署の名前のようでもある。
朝鮮総連は、我が国における北朝鮮の出先機関であり、大使館としての機能も持っているので、北朝鮮国籍を持つ在日コリアンに対しては、かなり強力な影響力を持っていることは間違いない。

私は、この朝鮮学校に通う子供の保護者に対する学費補助という制度そのものが、何故出来たのかよく分からないし、そもそも反対なのだが、制度の趣旨に反して、朝鮮総連に吸い上げられ、テロ国家のテロ行為(日本人拉致を含む)、核開発の軍資金として現に使われているのだとしたら、腹立たしいことこの上ない。

「教育会」が、私の想像通り、全国組織である朝鮮総連の一部署であるとしたら、神奈川県のみならず、埼玉県でも同様のことが現に行われている可能性が高い。

 

国、埼玉県の拉致問題に対する方針は、強硬姿勢

国、埼玉県の、北朝鮮による日本人拉致問題解決に向けての方針は、国際社会の協力を得て、北朝鮮に徹底的に圧力を掛け続けようというもの。

埼玉県では、学費補助は、2012年度まで毎年約900万円ほど計上されていたが、執行されずに凍結されている。2013年度からは、この学費補助制度が廃止されている。

MSN産経(2013/2/13) : 「もう我慢できない…」埼玉県、朝鮮学校への補助金計上せず

上田清司 埼玉県知事は、2013年度予算として計上しなかった理由を、

日本人拉致事件が一向に解決に向けて進展せず、核実験やミサイル発射など、もう我慢できないという県民感情もある

と説明している。

 

蕨市の、朝鮮学校に通う子供の保護者への学費補助制度

なんと、最初聞いた時は本当に驚愕したのだが、蕨市に学費補助制度が存在した。
今でも毎年予算計上され、支給され続けている。

長尾たかし 衆議院議員の資料によると、毎年1億8千8百万円の日本人の税金が、北朝鮮に渡っている(可能性が高い)とのことだ。蕨市では1,296,000円とのことだが、これは2013年度(決算ベース)の数字だ。

詳しくは、
2012年度 1,728,000円(決算ベース)
2013年度 1,296,000円(決算ベース)
2014年度 1,392,000円(予算ベース)
2015年度 1,008,000円(予算ベース)

となっていて、年度によって異なるのは、幼稚園、小学校、中学校と、学校ごとに補助額が異なり、年度によって対象人数も増減するから。

こんなクソみたいな補助金は、さっさと廃止しないとならない。
このような明確に国益に反する補助金制度を、邪な理由で廃止できないのだとしたら、本当に恥ずかしいことだと思う。

私が今までこの話題を議会で取り上げなかったのは、大人の事情に拠るものなのだが、この度2015年5月の市議会議員選挙で、私は保谷武 2015年5月市議会議員選挙 政策リーフレット上で
「北朝鮮による日本人拉致問題解決を目指す国・県の方針に協力します。」
と掲げていたので、今後は議会で取り上げ、廃止に向けて活動する責任がある。

ということで、もろもろ調べ中です。

 

参考資料:

hoya_t blog 2014/9/29 : 拉致問題を考える埼玉県民の集いに行ってきました。
hoya_t blog 2014/5/30 : 北朝鮮が日本人拉致問題の全面的再調査受け入れ
hoya_t blog 2014/2/18 : 国連調査委による、北朝鮮の拉致問題に関する最終報告
hoya_t blog 2012/7/11 : 北朝鮮による横田めぐみさん拉致被害現場
hoya_t blog 2012/9/20 : 特定失踪者問題調査会の現地調査(池袋-川口)に参加しました。


拉致問題を考える埼玉県民の集いに行ってきました。

2014年9月27日(土)、浦和の埼玉会館において、拉致問題を考える埼玉県民の集いが開催され、これに参加してきました。

MSN産経:2014/9/28 「拉致問題を考える埼玉県民の集い」全員救出へ思い新た

 

ならず者国家である北朝鮮は、国家的な犯罪行為として、日本人を本人の意志に反して我が国の国内から身柄を連れ去り、テロ工作員の教育係などとして使役しています。
この事実を公に認めておきながら、虚偽の説明を繰り返して、詳しい調査と身柄の返還をしようとしていません。

この夏から秋をターゲットに、再調査をしていますが、結果の公表を先送りしています。
この度のイベントは、2,3ヶ月前に企画されているはずですので、本来であれば、北朝鮮による再調査結果の発表を受けて、拉致被害者家族の皆様による、喜びの会見になるはずでした。

残念でありますし、尚一層、国際社会と協調して、日本人が一丸となって北朝鮮に圧力を掛け続ける必要性を痛切に感じました。

蕨市にも特定失踪者が2名おりますので、一地方政府として、国や県の方針と同じく、北朝鮮への圧力を強める政策を打ち出していくべきと思料します。


田口八重子さんのお兄さんの、飯塚繁雄さん。

田口八重子さんは、大韓航空機爆破事件の首謀者、金賢姫の教育係をやらされていました。
シングルマザーとして池袋のキャバで働いている時に拉致されました。
蕨駅前の喫茶店で働いていたことがあるという情報もあります。


横田めぐみさんのご両親。

横田めぐみさんは、新潟市内の中学校のバドミントン部の練習の帰りに、自宅近くで拉致されました。


横田めぐみさんがよく歌っていたという、唱歌「ふるさと」を合唱しました。

 

参考記事)

hoya_t blog 2012/7/11 : 北朝鮮による横田めぐみさん拉致被害現場

hoya_t blog 2012/9/20 : 特定失踪者問題調査会の現地調査(池袋-川口)に参加しました。


北朝鮮が日本人拉致問題の全面的な再調査を受け入れ

読売:北、拉致全面調査を約束…日本は制裁一部解除へ(2014/5/30)

北朝鮮が、日本人拉致問題の全面的な再調査を受け入れました。

対象は、「拉致した可能性がある全ての日本人」とのことですので、
・政府認定拉致被害者(北朝鮮が拉致したと、確たる証拠を元に日本国政府が認定した被害者17人)
・特定失踪者(北朝鮮に拉致された疑いを否定できない失踪者800人以上
の両方を含みます。

特定失踪者問題調査会:特定失踪者公開リスト
日経:特定失踪者の解明進むか 警察庁対象者は860人 北朝鮮の調査で(2014/5/29)

 

蕨市の拉致被害状況

蕨市にも特定失踪者が2名います。
また、政府認定拉致被害者であり、大韓航空機爆破事件の首謀者:金賢姫の教育係をやらされていた田口八重子さんは、蕨市に住んでいたことがある(駅前の喫茶店で働いていた?)という情報もあります。

蕨市には、北朝鮮の出先機関である、朝鮮総連のブランチがかつて存在しました。(今は、川口市に移転しています)

 

自民党 安倍政権の成果

北朝鮮の態度の変化は、自民党 安倍政権の強硬な対北朝鮮政策の成果です。
同盟国と国際社会への理解と同調を求めつつ、強硬な圧力を掛け続けたことが効果を発揮しました。

とは言え、連中は邪悪なウソつきなので、全面的な再調査と拉致被害者の身柄の返還を着実に履行するように、引き続き同盟国と国際社会の協力を得ながら、外交的、経済的制裁を与え続けることが必要です。

 

我が国の地方政府も、国の方針に従って強硬姿勢を

北朝鮮への締め付けが効果を発揮するように、都道府県政府、市町村政府も同調しなくてはならないと考えます。

埼玉県の上田清司 県知事も、県議会平成25年6月定例会における田村琢実議員(自民党)の一般質問に対して、以下のように答弁しています。
埼玉県:平成25年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (田村琢実議員)

拉致被害者、特定失踪者が全員帰還するまで地方からも国をバックアップしながら、全ての主義主張を超えて全力で取り組むべきものだと考えるところでございます。

蕨市においても、北朝鮮の出先機関である朝鮮総連の傘下にある朝鮮学校へ(厳密に言うと保護者に対して)、邪悪な補助金(外国人園児・児童生徒保護者補助金)が毎年支払われています。
全ての拉致被害者の身柄を奪還するために、何とかこの補助金を廃止するように活動してまいります。


2012年9月
特定失踪者問題調査会の現地調査にて。
田口八重子さんがお子さんを預けていた雑司が谷のヤミ託児所の跡地前で、お兄さんの飯塚繁雄さん(左)。


国連調査委による、北朝鮮の拉致問題に関する最終報告

読売:北の拉致は国家政策、人道への罪…国連委報告

国連の調査委員会より、北朝鮮による日本人を含む外国人拉致問題は、一部の末端組織の暴走ではなく、国家政策に基づく行為であるとの最終報告書がまとまりました。

極めて邪悪な連中ですね。
北朝鮮は、事実を認めようとしないばかりか、この調査にも協力していません。

 

産経:北の「非人道性」周知 国連調査委報告書 拉致解決後押し

この最終報告は、『独裁体制の「非人道性」を世界に周知し、国際社会に行動を迫』るものです。

 

産経:菅長官「歓迎したい」 国連委の北朝鮮人権状況報告書

菅義偉官房長官は、報告書を歓迎すると発表しました。
国連調査委の最終報告は、北朝鮮の拉致問題に関する我が国の見解と合致するものです。

 

時事:岸田外相、米下院委員長と会談
我が国は、国際社会に対して、北朝鮮への圧力を強めることを求め続けており、このたびの最終報告は、その流れを強く推し進めるものとなります。

古屋圭司拉致問題担当相は、米下院のロイス外交委員長ら超党派議員団と会談し、古屋氏が「世界の国々で北朝鮮に連携して圧力をかけていくことが拉致問題の解決につながる」と協力を求めたのに対し、ロイス米下院外交委員長は「最も近い同盟国である日本と協力し、拉致問題に取り組むことを約束する」と語った。

 

北朝鮮による、日本人を含む外国人拉致問題を解決しよう。そのために、北朝鮮へ圧力を掛け続けよう」というのは、日本国政府の意志であり、国際社会の意志である、と言うことが出来ます。

 

我が国の自治体政府(埼玉県や蕨市)が、この「日本国政府の意志」に沿って、北朝鮮への圧力を掛ける政策を行わなくてはならないことは言うまでもありません。

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横田めぐみさん拉致被害現場の看板
(2012年6月、新潟市内)