蕨市議会 9月定例会の決算委員会

さて、2016年9月1日(木)より、蕨市議会2061年9月定例会が始まっております。
定例議会は、3,6,9,12月と、年に4回開かれます。

毎年、9月定例会では、前年度の決算認定を行います。
この度の2016年9月定例議会では、2015年度(平成27年度)の決算の審査を行うことになります。
決算というのは、既に終わってしまった過去のことなので、審査したところでこれを覆すことは事実上不可能なのですが、行政のチェックをすることは議会の主要な役割の一つとなります。(事例を聞いたことはありませんが)仮に決算認定を否決することとなれば、それは、事実上の市長に対する不信任となります。

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決算書。

蕨市の全ての決算が審査対象となります。
・一般会計
・特別会計
・公営企業会計(市立病院と水道)

 

主たる審査は、決算特別委員会で行います。
市議会議員の任期4年間のうち、交代で2年間ずつここに配属されることになっております。
私は、今年は、この特別委員会のメンバとして2年目になります。前任期においても後半の2年間、メンバでありましたので、連続して4年目ということにになります。

特別委員会は、3日間に渡って行われました。
結論としては、OK(原案の通り可決すべき)ということになりました。

 

項目が多いので、幾つか書類をパラパラとめくって、ハイライトを以下にご紹介します。

 

全体としては、好決算。黒字だった

余ったので、基金(公共施設や市庁舎の建て替え基金など)の積み増しを行いました。
基金というのは、先々のための引当金のようなもの。
自治体は法人税を納税するわけではないので、引当金に関してルールは無く、金額を自由に設定することが出来ます。

尚、2015年度末の
・庁舎整備基金の残高 : 1,010百万
・公共施設改修基金の残高 : 1,366百万

市役所の庁舎は、昭和34年築で、耐震診断において「耐震補強が必要」という結果が出つつ、未対応となっています。

庁舎の建て替え費用は、時期によっても異なるし、同じ場所で建て替えるか、移転して建て替えるかによっても異なるのですが、一種の公式に当てはめて算出した、一つのシミュレーションの値としては、
1,913百万
という数字が、2015年度に作成された蕨市公共施設等マネジメント白書で発表されています。

蕨市 : 公共施設等マネジメントの推進

この19億という数字、移転費用が含まれていないぽいので(さらに、同じ場所で建て替える場合は、よそに土地を借りて、建設期間中の仮庁舎を造らなくてはならない)、おそらくもっと掛かると思いますけどね。

 

市民税の滞納分の回収業務の一部を県に移管

滞納額が原則300万以上で、回収困難なものの回収業務を、県に移管するようになりました。
県は、やはり市よりもリソースもノウハウも豊富なので、市が行うよりも県が行った方が成果が上がりやすいそうです。尚、県が代行することによる回収代行手数料はゼロ。

タダでやってくれるなら、どんどん頼めばええやん!と思ってしまいます。

 

固定資産税は、ほぼ前年度から横這い

評価替えの年でしたが、
土地 : 増加 ↑
建物 : 減少 ↓
償却資産 : 減少 ↓
となり、合計では横這いでした。

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区画整理事業が進み、土地がバリューアップしている錦町地区。

 

戸田競艇からの配分金は、175百万

戸田競艇組合は、蕨市:戸田市:川口市の3市共同事業で、蕨市は25%を出資しています。
配分金が毎年、蕨市に入ってきます。
配当金のようなものですね。

未だに競艇事業はジャブジャブに儲かっていると勘違いしている方が多いのですが、実際には、青息吐息です。

1991年がピークで、配分金は26億ありました。
今は、1.75億です。
1991年といえば、バブル末期です。
競艇事業の低調は、バブル崩壊後の景気低迷に連動している部分もありますが、既存ファン層が高齢化しつつ、新規ファンの開拓に失敗している、という構造的な要因もあります。

首都圏近郊に位置する戸田競艇は、よその地方公営ギャンブルと比べるとまだ恵まれている方です。赤字になって(赤字になりそうで)撤退したところや、撤退したいけど雇用の維持のためにやむを得ず続けている、というようなところも多々あります。

尚、この配分金の額に連動して、地方公共団体金融機構納付金という、一種の上納金を支払う必要があり、これが
16.7百万となっています。

ですので、真水で入ってくるお金は、
175.0百万 – 16.7百万 = 158.3百万
となります。

戸田競艇場。

 

職員人件費が減少トレンド(?)

細目が分かれているので、かなり分かりにくいのですが、総務費の範囲のみに関して言うと、一般職人件費は、
2013年度 : 1,190百万
2014年度 : 1,058百万
2015年度 :  900百万
と、減り続けています。
人数ベースで言うと、
2014年度 : 72人
2015年度 : 68人
とのこと(2013年度は不明)。

これが果たして適正人数なのか、減らし過ぎなのかは、判断しづらいです。
役所に聞いても、当たり前ですが「適正ですょごにょごにょ」という回答しか返ってきません。
一度、ちゃんと調べてみようと思っています。

 

web広報の傾向

モバイル(スマホを含む)比率が高まっているようです。
PC:モバイル(スマホを含む)比率は、
2013年 : 7:1
2016年 : 1:1
となっています。

現状の蕨市webサイトはスマホでとても見づらいのですが、現時点では改修の見通しはなさそうです。CMS上でプラグインをかませる程度の作業なので、すぐ出来そうですけどね。

以下、各自治体サイトをスマホでアクセスした画面。

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↑ これが蕨市。
PC向け画面と、スマホ向け画面は、同じ。
笑顔のバストアップ写真付きの「市長の部屋」バッヂバナーが左上の良い位置にあるのが何ともw

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↑ さいたま市。
useragent情報によって、スマホ向け画面に振り分けられる。
防災・気象情報、医療機関情報、放射性物質・震災関連情報がファーストビュに配置されている。
検索窓が分かりにくいなー。何で黄色なんだろう。

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↑ 戸田市。
こちらも、useragentによる自動振り分け。
防災、防犯、救急医療情報がファーストビュ。
検索機能が1階層下にあり、使いづらい。

自治体サイトのアク解はしたことありませんが、ニーズが多様過ぎるので、検索窓を使いやすく配置することがおそらく必須かと。

「くらし」とか「くらす」とか「暮らし」とか、何のことだか分からないです。

 

尚、蕨市webサイトについて、2013年にヒアリングした時は、
・市立病院
・市立図書館
・採用情報
がビュー数が多いとのことでした。

 

蕨駅前自転車対策(駐輪場の管理、放置自転車対策と盗難対策)

駅前自転車等対策業務委託料(駐輪場の受付など) 50.6百万
自転車盗難等防犯対策委託料(駅周辺の見回りなど) 4.7百万

すべて、某シルバー人材センターへの業務委託分です。
これが適正プライスなのかどうかは、何とも判断つかず。
よその駅(よその自治体)と比べてみればいいので、今度やってみます。

しかしながら、某シルバー人材センターは、高齢者の雇用対策という側面もあり、また、私のご支援者の方々も関わってらっしゃるようなので、正直、ちょっといじりにくいところです。

 

ところで、「蕨市は治安が悪いかも~」というような意見を聞いたことがある方は多いかと思います。

刑法犯認知件数という統計上の数字があり、「治安の良し悪し」は、この数字を元に語られることが多いのです。
確かに蕨市においてはこの数字が高いのですが、その内訳のほとんどは自転車盗難です。決して、殺人や強盗が多いわけではありません。また、あくまでも件数ベースの統計なので、凶悪大量殺人も自転車盗も、同じく1件としてカウントされます。また、自転車利用が多い首都圏近郊は押し並べて高めになる傾向にあります。

この刑法犯認知件数という数字の大小は、蕨市のレピュテーションに直結するので、駅前の自転車盗難対策に力を入れるのは理に適っていると思います。

自転車盗の件数は、
2010年 : 654件
2011年 : 474件
2012年 : 433件
2013年 : 488件
2014年 : 390件
2015年 : 不明
ということで、減少トレンドにあります。

蕨駅西口の駐輪場。

 

新規に「20歳の歯科疾患予防推進事業」が始まった

20歳の市民を対象に、歯周病対策の検診をする(そのお金を出してあげる)サービスです。
やはり予想通り、検診率は低いみたいです。

他の委員会メンバからは、「生活習慣が固まった二十歳前後の若者に検診指導してもあまり意味ないのでは」という趣旨の発言もありました。

私個人的には、小さな政府が好きなので、乳幼児ならともなく、いい大人の健康維持のために行政がお金を出してあげる、というこの種のサービスは、生理的にあまり好きではないです。個人的には。

 

三世代同居・近居のための住宅購入・建て替え補助金制度が始まった

政策的に若い子育て世帯のIターンを促進し、流出を防ぐためのインセンティブ制度で、都心回帰傾向が高まり、市内の高齢化が進み、市内にキレイな空き家が増えつつある現状では、必要であり拡大するべきものと思います。

初年度は、予算10.4百万に対して、決算は5.2百万ということで、半分ほどしか利用がありませんでした。
利用件数は20件で、13人の市外からの転入を導いたとのこと。

ちょっと検証が必要なところですね。

hoya_t blog 2015/12/08 : 蕨市議会 2015年12月定例会の一般質問#キレイな空き家対策について

hoya_t blog 2015/6/15 : 市内に空き家が増えている。

 

消防団のために救命胴衣を初めて買った

35着買いました。単価は@8,856円。
各分団(市内に6つある)5着ずつ+予備として本部に5着ということなのですが、消防団の定数は108名(現時点の実在籍数は92人)なので、足りません。

救命胴衣は、内水災害(ゲリラ豪雨による都市型水害)のときのためのものではなく、荒川決壊のときのためのものです。

更なる充足を求めていきます。
尚、本部の数(消防団員ではなく、消防士さんの分)も不足していて、全員分は無いようです。

子どもや足腰が弱い人を避難所に連れていくためのボートも欲しいところです。
ボートは、消防本部に2挺あるとのことですが、圧倒的に足りないかと。

hoya_t blog 2015/12/8 : 蕨市議会 2015年12月定例会の一般質問#荒川氾濫に関わる水害対策について

hoya_t blog 2013/12/3 : 【蕨市議会】2013年12月定例会 一般質問の発言通告しました。#都市型水害(ゲリラ豪雨時の家屋浸水、道路冠水等)対策について

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2016年8月20日の台風による、富士見球場近くの道路冠水の様子。
これは内水災害の様子ですが、荒川決壊の場合は、市内全域が1mくらい水浸しになります。

 

災害備蓄品は、充分なものと不足しているものがある

市の災害備蓄品は、
・アルファ米 : 目標は42,500食で、実際はもっとある。
・保存水 : 目標は57,000本で、実際は足りない。
・クラッカー : 目標は21,000食で、実際はもっとある。
・簡易トイレ処理セット : 大幅に足りない。
・女性用生理用品 : 大幅にたくさんある
・カセットコンロ式発電機 : まだまだ足りない
という感じのようです。

災害備蓄品の品目と数量、それぞれが市内のどこにあるのか、については、情報公開してほしい
備蓄倉庫の鍵を、各地域の町会などの自主防災団体に渡してほしい
と、以前から要望してきました。

備蓄品情報については、聞けば教えてくれるのですが、現時点でどうなっているのか、リアルタイムかつ網羅的な情報は、公開されていません。

自治体によっては、webサイト上などに情報公開しているところもあります。

私としては、引き続き、オープンデータの手法でリアルタイムに情報公開していくことを求めていきたいと思います。リアルタイムに在庫管理すれば、災害時にも、リアルタイムにどこに何が残っているのか分かるため、「○☓が幾つ足りないけど、△★公園避難所の備蓄倉庫では余っているのでちょっと分けてもらおう」ということが出来るので、便利かと思います。

二中のプール裏の防災倉庫。
この中に何が何個ずつ入っているのか、地元の町会の防災担当の人も知りません。鍵も持っていないので、有事においては、市役所の誰かが来てくれるまで待っていないと開けられません。

hoya_t blog 2013/9/12 : 蕨市議会 9月議会一般質問発言通告の件#災害備蓄の内容と運用体制について

 

朝鮮学校に通う園児児童生徒向け補助金は、576,000円を支給

大宮にある朝鮮学校に通う、幼稚園児・小学生・中学生の保護者向けの補助金制度です。
対象者数は、2014年度よりも減りましたね。

hoya_t blog 2015/7/10 : 蕨市議会 2015年6月定例議会が終了しました。#朝鮮学校の園児・児童生徒保護者への補助金(外国人園児・児童生徒保護者補助金)について

昨年2015年6月定例会で取り上げた通りで、廃止を求めて世論喚起を続けていきます。

先日参加した、地元の敬老会において、たまたま拉致問題を考える埼玉県民の集いに参加した方と同じテーブルでして、この邪悪な補助金制度についての話で盛り上がりました。
「え!そんなおかしな制度があるの!おかしいじゃない!」
とビックリしていました。

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2015年10月に訪れた埼玉朝鮮初中級学校。オモニ会(お母さんの会)のお祭り。教室の中までは見学できず。

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2016年4月に訪れた平壌の人民大学習堂(図書館とカルチャーセンターの複合施設)。社会人向けの英会話教室の様子。全ての部屋に、金日成氏と金正日氏の写真が掲げられていました。

 

小中学校では、未だに組体操をやっている

骨折などの事故が毎年起きており、教師の自己満足に過ぎないんじゃないの?と問題になり、廃止している学校が増えています。

ハフポスト 2016/3/25 : 【組体操】事故は年8000件だった「安全確保できない場合は中止を」スポーツ庁

私もガキの頃、学校で組体操やったことがあります。達成感とか、みんなで協力して一つのことを成し遂げる素晴らしさなんて微塵も感じませんでしたね。イヤな思い出しかありません。

蕨市内の小中学校の実施状況は、
・小学校 全校で実施
・中学校 第一中学校のみで実施
とのことでした。

今のところ、私が知る限りでは重大事故は発生していませんが、個人的には、あんな百害あって一利無しとまでは言いませんが、一利か二利くらいしか得られないような組体操は、止めた方がいいと思います。個人的には。

 

錦町区画整理事業の家屋移転は、19棟だった

防災に強い街をつくり、住みやすくなって街のバリューを上げる区画整理事業については、スピードアップを求めているところです。

2015年度の家屋移転棟数は19棟でした。

区画整理事業の原資は、
・国からの補助金
・市の一般会計からの繰入(市の税収を割り振る)
・起債(新たな借金)
の3つです。

このうち、国からの補助金が、
当初予算額 286.0百万
決算額  93.5百万

と、大幅減となりました。当然、原資が減ったので、事業費も大幅減となっています。

先日、地元 埼玉15区選出の田中良生代議士が、国土交通省 副大臣に就任しました。錦町区画整理事業の「国からの補助金」を司る官庁です。補助金の増を強く陳情したところです。

 

市立病院の経営改革の進捗

第2次経営改革プラン(2014~2018年度)については、要となっていた常勤整形外科医の採用については、本年2016年8月に1名採れたそうで、まずは良かったと思います。

第2次経営改革プラン実行計画においては、従来のクスリの院内処方から、「院外処方を検討」するものとしていたのですが、「消費税率8%なら未だ利益が確保できるから」という不思議なロジックで、院内処方を継続するものと結論付けています。

何これ?よく分からない。
院内処方すれば、薬価差益が得られるのは当たり前です。また、消費税は、税率に関わらず消費者が負担すべきものなので、病院側の利益率とは無関係です。

国全体の方針として、医薬分業を進めていて、その流れに逆らって「儲かるから」という理由で院内処方を続けるのは、利用者様の犠牲の上で儲けようとしてるだけのようにしか解釈できないんだけど、どういうことなの??

また、ジェネリック医薬品の利用比率について尋ねたところ、品目ベースの数字しか記録していないとのこと。(いや、そんなの調べればすぐに分かるはずだけど)

厚生労働省 : 後発医薬品の市場シェア (PDFファイル)

厚労省では、ジェネリック医薬品のシェアを、数量ベースで管理していて、平成27年9月の全国の値を56.2%、平成29年の目標を80%としています。

病院が儲けようとするならば、ユーザ様の利益を犠牲にして、高い先発薬をじゃんじゃん院内処方すればいい訳ですが、蕨市立病院はそれをやっているわけではないですよね?

後で調べてみたいと思います。

蕨市立病院。

 

(この項終わり)


公会計セミナに行って来ました。

私 ほやたけし(保谷武)は、若手市議会議員の会という団体に入っておりまして、昨日2013年5月16日(木)にセミナがありまして、文京区役所に行って来ました。

尚、この会の会費(年5,000円)と、セミナ受講料(500円)は、政務活動費扱いとする予定であります。移動の交通費は、領収書が出ないために精算手続き上面倒なので自己負担です。

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公会計というのは、とにかく分かりにくい。
何故分かりにくいかというと、
・民間の企業会計とはまったく異なるルールで成り立っている。
・公会計ルールが複数併存するので、横軸での比較がやりにくい。
からです。

また、民間の企業会計については、経営者や経理・財務担当者向けの専門書から新入社員向けの『マンガで分かるBS/PLの読み方』といった類の本まで、解説本が山ほど出版されておりますが、公会計については市場が小さいのでコンパクトで分かりやすい解説本が存在しません。

私も超零細弱小ながらも起業家であり銀行から借入もしているので(都銀です)BS/PL/CF計算書は読めますし、自分で弥生会計やexcelを使っていじりますが、公会計はとにかくよく分からない。

また、この種の財務資料は、データではなく紙ベースで配布されるので、数字をいじってシミュレートするのがとても面倒。

このセミナを通じて、

・公会計ならではの(民間企業会計には存在しない)KPIとして重視すべきポイント
BS上の売却可能資産(但し、定義が自治体によって異なる)
BS上の住民一人当たり資産(但し、土地を時価評価するため、地価の高い地域ほど高くなってしまう。個人的には収益還元法で計算すべきものと思料。何をもって行政サービス上の収益とカウントするかという点についてはいろんな意見があろうけどw)
BS上の有形固定資産の行政目的別比率/PL上の行政コストの性質別・目的別比率(横軸で他自治体と比較するといい)
PL上の行政コストの受益者負担割合(都市部ほど高く、地方ほど低い傾向にあるそうだ。時代の流れ的にも、私自身の保守主義者としての立場からも、受益者負担割合を高めていく方向性が望ましいと考える)

・公会計の現状での問題点と限界
自治体によってルールが異なるので、横軸での比較がやりにくい。
資産評価に当たり、土地を時価評価することが妥当なのかどうか。行政サービスは永続的に行うべきものである以上、行政サービスを行う土地は半永久的に売却可能性が低いケースが多いわけで、そのような場合は収益還元法で評価すべきではないか。

が分かりました。

セミナ講師が公認会計士で、包括外部監査の経験もあり、自治体実務にも通じている方だったので、外部監査の有効性の実際のところとか公営企業における一般会計からの繰入の位置付けをどう考えるべきかとかも聞けて、有意義でありました。

 

水道橋は、10年前にカカクコム社に勤務していた頃に当時オフィスがあったので通っていましたが、文京区役所を訪問したのは初めてでした。25階建ての立派で綺麗な高層ビルでありました。