ミッドナイト競輪がヒットしているらしい

カジノ合法化に関する100の質問 : オンラインで息を吹き返す公営競技業界(2016/1/5)

このブログ、書いている木曽崇さんという方はどういう方かはよく知らないのだが、カジノ業界の専門家だそうで、かなり詳しく、今のところ国内カジノ開設の最大のネックとなっている法制度の動きについても解説が早いので、チェックしている。

 

最近は、公営ギャンブルがオンライン販売拡大を契機に、長期低迷トレンドから底打ちの兆し、とのこと。

蕨市も、戸田市・川口市とともに戸田競艇組合に出資している(出資比率:25%)のだが、たしかにずっと右肩下がりトレンドだった。
配分金(株主への配当金に相当するもの)も、年々減っていて、ピーク時の1/10になっていた。

原因としては、
・日本経済全体の景気低迷
・競艇ファン層の高齢化
の2つであると、言われていた。

景気低迷は外部要因なのでコントロール不能。ファン層の高齢化は、たしかに競艇場に足を運んでみると、年齢層の高さ、若者がさっぱりいないことに気がつく。これは、逆に言うと、新規顧客層の開拓の必要性に気づきつつも、ずっと手を付けていなかった or 失敗し続けていた、ということの裏返しでもある。

公営ギャンブルの中でも、唯一、中央競馬(競艇、競輪と違って、競馬は、中央競馬と地方競馬の2種類がある)だけは例外で、バブル期に派手に広告宣伝予算を投下して「馬はかわいい」、「デートで競馬場に行こう」的なマーケティングを行った結果、新規ファン層の開拓に成功しており、それほど右肩下がりでもなかった。

 

という、公営ギャンブル全体の長期低迷トレンドが、ネット販売を契機に、底打ちしている、ということらしい。

戸田競艇については、細かい経営数字は公開していないし、私自身は今年度は競艇組合に出向していないのでトレンド変化については知らない。
(尚、平成26年度決算からweb上で公開するようになったけど、大雑把なものなので、これだけだとよく分からないな。オンライン売上のトレンドとか読めないし。ないよりましだけど。)

 

ところで、ミッドナイト競輪というのがヒットしているらしい。
これ、おもしろい。

ナイター競輪ではない。
つまり、夜間に、明るい照明のもとで、普通に競艇場に観客を入れてレースを行うわけではない。
夜間に、観客なしでレースをやって、オンライン販売だけを行う、というもの。
レースの開催には、もちろん競艇場の運営コストがかかる。建物運営費だけではなく、人件費は膨大で、近隣の駐車場運営、警備員のコスト、周辺対策コスト(詳しくはよく知らないが、概ね、公営ギャンブル場の周りは治安が悪くなるので、いろいろ対策にお金がかかるということ)など。
競艇場に観客を入れずに済むなら、これらのコストが縮減できるので、利益率はググッと上がる。

 

ミッドナイト競艇もやってみるとおもしろそう。検討してみる価値はあるかな。
ボートにチカチカのLEDとか付けてやってみて欲しい。
暗い中を高速のボート運転するのは危険そうだから、照明設備の新規設置は必要だけど。

と、考えたのですが、私が次に戸田競艇組合議会に出向するのは、平成29年7月からの予定で、今のところは発言権は何もないので、しばらくこの件は放置します。誰かFSしてください。