川島町では、町がまとめて中学生全員の自転車保険に加入

hoya_t blog 2018/4/18 : 自転車保険に入ろう!

この4月から埼玉県において条例で自転車保険の加入が義務付けられたことを受けて、昨日いろいろ調べたのですが、

 

毎日新聞 2018/3/25 : 川島町教育委 全ての中学生に自転車保険 町が保険料負担

川島町では、 町が保険料を全額負担して、町内に2校ある中学校の生徒全員分の自転車保険にまとめて加入する、というサービスをやっていました。

これ、面白いですね。

 

 

川島町は、川越市と桶川市に挟まれ、住宅地・ベッドタウンではなくて、どちらかと言うと農村地帯という趣のところです。荒川サイクリングドーロのホンダ桶川エアポートは、川島町にありますので、よく通ります。

川島町では、中学生の自転車通学率が高いようです。
他方、蕨市では、市域が狭く、小中学校全て学区が狭いので、自転車通学している子供はいないはずです。

 

川島町 : 広報かわじま 2018.4号 (PDF)

町では 町立中学校への通学に、自転車を使用していることから、生徒の自転車保険加入漏れをなくし、自転車事故を起こした際の被害者への救済や、経済的な負担軽減を図るため、全生徒を対象に4月1日から自転車総合保険に加入します。

 

川島町 : 平成30年度当初予算案の概要 (PDF)

今年度予算概要説明書によると、一般会計66.1億で、自転車総合保険加入事業として322千円を計上しています。

中学校2校合わせて生徒数は520人で、加入している保険は、一般社団法人 埼玉県PTA安全互助会のものだそうです。

 

埼玉県PTA安全互助会 : 自転車賠償責任保険加入の手引き

PTAの保険・共済制度で、一人当たりの掛け金は@600円/年です。

 

昨日のエントリで述べたように、民間の保険会社の自転車賠償保険が@100年/月程度なのと比べると、安いですね。
PTAの保険・共済なので、団体ではなく個人で入ることもできますが、大人が入るのは無理です。

 

 

川島町の場合は、中学生の自転車通学率が高いという事情があり、蕨市とは異なります。

私個人的には、本来はこの種の保険は、受益者負担の原則に基づき、家庭が負担すべきものだと思いますが、条例によって義務化されたとは言え、罰則がないことによってしばらくは加入率が低いまま推移するままであろうことを考えると、過渡期の仕組みとしてはアリかもと思います。


自転車保険に入ろう!

埼玉県において、条例によって自転車保険への加入が義務化された

本年 2018年4月1日より、埼玉県において、県の条例によって、自転車損害保険の加入が義務化されました。

「努力義務」ではなく、「義務」です。
つまり、必須です。
必ず加入するべきものです。
しかしながら、罰則はありません。

自転車の「所有者の義務」ではなく、「利用者(乗る人)の義務」です。
「埼玉県民(県内居住者)の義務」ではなく、「埼玉県内での自転車利用者の義務」です。他の都道府県民が埼玉県にやってきた場合も適用されます。
「国の法律」ではなく、「県の条例」です。よその都道府県においても、同種の条例があるところもありますし、無いところもあります。

朝日新聞 2018/3/31 : 埼玉県内で自転車走行、損害保険を義務化 4月から

蕨市 webサイト : 自転車損害賠償保険等への加入が義務になります

埼玉県 webサイト : 「埼玉県自転車の安全な利用の促進に関する条例」が改正されました ~自転車損害保険加入義務化等~(平成30年4月1日施行)

 

 

 

自転車保険、入ってますか?

義務化されたことは知っていても、よく分からないし、罰則がないならまぁいいや、と放置している方も多いのではないでしょうか?

 

DSCN0283

2015年4月、市内錦町地内をパトロール中の私のメインマシン。
2001年くらいに無印で買ったもの。そろそろBBがガタついてきました。

 

 

 

自転車保険が義務化された背景・必要性

自転車が歩行者にぶつかる事故は昔から多々ありましたが、賠償が高額化しています。近年の判例によると、1億近い事例もあります。ふつうの一般家庭なら、家を売っても支払い切れる金額ではありません。本人のみならず、家族全員の人生が破綻しかねませんね。

クルマの場合は、車輌に対して加入が義務付けられている自賠責保険があります。自賠責保険は、乗り手のケガ・車輌の破損を補償するものではなく、被害者を救済するためのものです。
この度、条例で義務化されたものは、最低限の内容である「クルマにおける自賠責保険」に当たる部分の保険のことでで、被害者救済を目的としたものです。「クルマにおける任意保険」に当たる部分の保険のことではありません。

 

 

 

自転車保険の内容、種類

そもそも自転車保険て、どんな種類のものがあって、幾らくらいなんだろう?

クルマは、車輌をナンバー登録し、車検制度がありますが、自転車に同じような登録制度・車検制度はありません。
従って、自転車保険は、車輌に対してではなく、人に対して掛けるものです。

hoken1

保険の内容について調べてみると、誰かを傷つけたり死亡させたりした時の「賠償保険」が最低限のベースとなっています。これに加えて死亡・障害保険と入院保険がセットにしたものもあります。

(1)セット
(2)賠償保険のみ

 

クルマにおける自賠責保険と同じく、掛け捨てで、任意保険のような等級制度はありません。

 

また、被保険者が本人のみのパターンもあれば、世帯主が加入すれば家族全員がカバーされるというパターンのものもあります。

 

 

保険料は幾らくらいか

では、(1)セットと(2)賠償保険のみ、それぞれ幾らくらいなのか?

前述の、

埼玉県 webサイト : 「埼玉県自転車の安全な利用の促進に関する条例」が改正されました ~自転車損害保険加入義務化等~(平成30年4月1日施行)

この埼玉県のwebページ内に、保険会社の保険商品紹介ページのリストが掲載されているのですが、はっきり言って、よく分からない。
一つ一つリンク先のwebページを開いてみても、何が何だかよく分からない。それぞれの違いもよく分からない。

まあ、ふつうはここで嫌になって、罰則ないし・・・まあいいや・・・とそっ閉じでしょうね。

 

価格.com : 自転車保険比較

古巣の価格.comを覗いてみると、あ・・・au損保と東京海上日動と三井住友海上しか掲載されてない。コンテンツとしてはまだ発展途上で各損保に営業中といった感じでした。
(一応付記すると、私は元従業員ですが、上場前からの生株をごくごくほんのごくわずか保有していますが、今は同社と利害・取引関係は一切ありません。)

 

ということで、網羅的に自転車保険商品を比較して、保険料を検討するサービスが無く、現状は、自分で一つ一つ調べなくてはならないという、めんどくさい状況です。

 

 

結論としては、

ざっくり、

(2)賠償保険のみ、家族全員がカバーされる
で、月額100円程度

(1)セット、家族全員がカバーされる
で、月額300円程度

更に、オプションをごてごて付けるともっと高くなる、

という感じでした。

 

 

 

クレジットカード付帯保険、各種保険の特約の確認を

個人契約している某クレジットカードの付帯保険のうちの、「個人賠償責任保険」を確認したところ、自転車での利用、尚かつ配偶者・同居家族についてもカバーしておりました。

(2)日常生活に起因する事故
(例)

(中略)
● 自転車で買物に行く途中、よその人に衝突しケガをさせた。

規約によると、上記のようになっています。

これだと、スポーツ自転車でトレーニングしたり、レースに出たりする場合はカバーされないのだろうか?よく分からない。

引受保険会社であるChubb損害保険株式会社(旧エース損害保険株式会社)に電話で問い合わせたところ、個人の趣味の範囲であれば、ロードバイク・マウンテンバイク等のスポーツ自転車でのスポーツ走行もカバーされるとのこと。レースについても、プロとして参加するのではなく、アマチュアとして参加するものならばカバーされるとのこと。

ということで、私の場合は、これで十分であり、新たに何らかの保険に加入する必要は無いことが分かりました。

 

皆様も、クレジットカードの付帯保険、自動車保険・火災保険類の特約の確認をした方がいいですよ。