東京オリンピック終了

昨日、令和3年(2021年)8月8日、東京オリンピックが閉会しました。

 

足元では国内における新型コロナウイルスの感染拡大、医療資源の逼迫が続いておりますが、オリンピック開催との因果関係については何とも言えません。

いわゆる感染防止のためのバブル方式などは、ちらほら伝え聞くところによると、運用レベルでは全然うまくいっていなかったようですが、少なくとも、選手、運営、ボランティアの間でのクラスタ発生は起きていないようです。

「復興五輪」にも「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証」にもなりませんでしたが、まあ、概ね、単体で見るとオリンピックそのものは成功裏に終わったと、当面のところは評価していいのではないかと思います。

 

自転車オムニアムで梶原悠未選手が銀 アクシデント続出の中(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース

東京オリンピック最終日に、快挙達成。 自転車競技で、梶原悠未選手(24)が日本女子初となる銀メダルを獲得した。 【画像】日本女子史上初のメダル獲得! 喜びを母とともに 競技の全てが詰まった過酷なワンデイマッチ。 観客およそ900人、最前列に陣取るのは母・有里さん。 最初の種目で、観客席がどよめいた。 落車をまぬがれた梶原選手は、2位でゴール。 そして3種目め、周回ごとに最後の選手が脱落するエリミネーションで、梶原選手が抜け出した。 抜群のスタミナと確かな戦略眼で、サバイバルレースを勝ち進んだ。 総合2位を守った梶原選手。 最後の種目は80周、20kmのポイントレース。 レース終盤、梶原選手に思わぬ落とし穴が待っていた。 残り9周で、まさかの落車。 心配そうに母・有里さんが見つめた。 梶原選手はすぐにペダルを踏みレースに復帰。 瞬発力と持久力、そして精神力を尽くす過酷な闘いを制した梶原選手。 日本女子史上初めてのメダリストが最初に駆け寄ったのは、母の元だった。 梶原悠未選手「(母に)金メダルを取れなくてごめん。でも本当に、今までありがとうと伝えました」 FNN

個人的には、自転車オムニアムで梶原悠未選手が銀メダルを獲得したのが嬉しいです。

面識ありませんし、自転車オムニアムなる競技種目がどんなものなのかもよく知りませんが、筑波大チャリ部の後輩であり、とても誇らしく思います。

 

 

また、オリンピックと全然関係ありませんが、

TJARが台風接近のため、開催3日目ながら中止が決定されたとのことで、選手や関係者の心中を察するととても残念に思います。


東京オリンピックは、後世にどんなレガシーを残せるだろうか?

さて、東京オリンピック、始まってますね。

東京都内を訪れるわけでもなく、すぐ近所を会場として開催されているわけでもなく、どこかの会場を訪れて観戦できるわけでもなく、結局は、各種メディアを通じて見聞きするだけなので、いまいちリアリティが感じられないのですが、それでも楽しいです。

自転車のロードレースのコースである道志みちは、よく走るコースでもあり、ぜひ現地で見たかったところなのですが、このコロナ禍でそれは叶わず、残念でした。

 

 

前回、昭和39年の東京オリンピックは、本当に素晴らしいレガシーを、私達、後の世代に残してくれました。

東海道新幹線も首都高も、昭和39年東京オリンピックの直前に造られたもので、オリンピックのレガシーです。

戦争で負けてからまだたったの19年間しか経っていないタイミングなのに、オリンピックを開催して、よくぞあんな立派なものを造って、後の世に残してくれたものだ、と感激します。

 

私が初めて海外旅行したのは、大学3年生の時、1995年に、ベトナムへ行ったのですが、これは、1975年のサイゴン陥落から20年後ということで、だいたい戦後ということでは、東京オリンピックを開催した昭和39年当時の我が国と同じくらいのタイミングでした。

当時のベトナムは、まだまだいろいろインフラも整っていなくて、国全体で交通信号機が3機しかない、という状況だし、全然オリンピックを誘致できるような体力があるわけではなく、有史以来の教育に力を入れてきた民族的背景、他民族に侵略されたことがないという歴史、諸々のインフラの蓄積があることや、ベトナムと異なり本土決戦が行われなかったなどの条件の違いを除いても、我が国の戦後復興がいかに目覚ましく素晴らしいものであったかということを感じ入ったものです。

 

 

 

妻が、どこかで何かの、昭和39年東京オリンピックのレガシーを解説するTV番組を見ていたそうなのですが、その中で、ハードウェア面の変化に加えて、オリンピック前後での日本人のメンタリティの変化を取り上げていたそうです。
(このTV番組、今となっては、どこのTV局の何という番組か分からないのですが)

 

 

昭和39年東京オリンピック以前は、我が国の鉄道列車の車両の中は、靴が埋まってしまうくらい、弁当の箱やら何やらゴミだらけだったのだそうです。

走っている列車の窓からゴミを投げ捨てるのは当たり前。

今では考えられないですね?

このような日本人のメンタリティが変化したのは、東京オリンピックが契機だったのだとか。政府が大々的に行った「街をきれいにしよう」キャンペーンの成果によるものなのだそうです。

 

 

そう言えば、夏目漱石の『三四郎』の序盤で、大学に進学するために九州から鉄道で上京する主人公が、食べ終わった駅弁の箱を、走っている窓から投げ捨てて、残飯の一部が向かいの席に座っている女性の顔にかかってしまった、というシーンがありました。

1995年に私がベトナムを訪れた時、サイゴンからハノイまでの統一鉄道の寝台列車にフエ経由で2晩かけて乗ったのですが、たまたま途中までコンパートメントに乗り合わせた方々と話をして仲良くなったところ、ベトナム国鉄の職員さんたちでした。

この人達も、当たり前のように、弁当のゴミやら何やらを窓から投げ捨てていました。

 

 

私の亡き父親も、昭和50年代には、当たり前のように、ガムの包み紙やらタバコの吸殻やらを、路上や、ドブに捨てていました。

母親に「子供の前では止めてっ!」と叱られていましたが、おそらく、何がどのように悪いか、父親も母親も分かっていなかったんじゃないですかね?

 

 

ついでに言うと、共産中国の長距離鉄道列車の硬座の車両内なんかも、ちょっと前まではゴミだらけと言われていましたし、北京の胡同を歩くといまだに排泄物の芳しい香りが通りの角を曲がるたびに漂ってきますが、あと数年で劇的に変わるでしょうね。

中共は、国全体が、数年後にはすごくきれいでクリーンな国になるでしょう。

その国の国民のメンタリティは、何かのきっかけさえあれば、一瞬のうちに劇的に変わるものです。

 

 

なんか話が長くなりましたが、私達は、多大な犠牲を払って、この度の2回目の東京オリンピック・パラリンピックを開催する以上、何らかのレガシーを後の世代に確実に残すべきだと思います。

 

それは、ハードウェアのように、「今後、50年、100年と使い続けられるように」と、意図して作り上げるものだけではなく、後に振り返ってみれば、「そう言えば、あれが令和の東京オリンピックのレガシーだった」と数十年経ってから結果論的に評価されるようなソフトウェア的なものも含みます。

何らかのレガシーを後の世代に残さなくては、わざわざ、ここまで多大な犠牲を払ってとオリンピック・パラリンピックを開催する意味はないと思います。


首都高のダイナミックプライシングが始まる。

五輪で大規模交通規制 首都高値上げや専用レーン

(更新) 日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 東京五輪の開幕を控え、19日から都内など各所で大規模な交通規制が始まった。首都高速道路は日中・夜間の通行料金が引き上げられ、一部入り口も閉鎖される。会場周辺の道路では大会の関係車両の「専用レーン」も設けられた。 …

東京オリンピック・パラリンピックの開催が目前に迫っており、都内幹線道路の交通量を減らすことを目的として、大会関係車両専用レーンの設置と合わせて、首都高のダイナミックプライシングが始まりました。

高速道路については、従来も、時間帯や曜日によってETC支払いにおける料金を割引する、という形での、事実上のダイナミックプライシングは行われていましたが、メリットよりもむしろ、割引時間帯になる間際に、SA・PA付近や料金所手前で大型トラックの危険な迷惑駐車が増えるなどの弊害の方が多く指摘されてきました。

今回の施策は、

・現金支払いも含めた全ユーザが対象である
・割引額ではなく課金額そのものを変動させる

という点で、いまだかつてなかった初めての試みです。

 

 

これ、大いに期待したいですね。

狙い通りの効果を上げれば、今後、公共交通インフラのみならず、世の中の様々な料金体系にダイナミックプライシングが取り入れられていくことになるでしょう。

私は、市場を愛し、神の見えざる手を信頼しております。
(原理主義ではないつもりですけど)

このような大きな流れが、社会をより良く変えていくものと確信しております。

 

 

そう言えば、余談ですが、カカクコム社で経営企画系の仕事をしていた時に(確かIPO前だったか?)、クチコミセミナーのプレゼン資料のキャッチコピーとして「クチコミが、神の見えざる手をサポート」というものを考案したことがありますが、今、ググったら、当時のITmediaの記事にこのコピーが取り上げられていました。あれは、今でも秀逸だったと自画自賛しております。


蕨市を聖火リレーが通る

本日、令和3年(2021年)7月6日、蕨市内を東京オリンピック聖火リレーが通りました。

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私はもちろんインターネットのライブストリーミングを見て応援しました。

 

2日前の茨城県内にて、聖火ランナーに水鉄砲で液体を発射して妨害行為を行うという事件があったばかりでしたが、この日の蕨市・戸田市内でのリレーは、無事に終了したようです。

 

関係者の皆様、お疲れ様でした。

 

それにしても東京オリンピック、ほんとにやるんですね?

未だに実感がないのですが、ほんとにやるんでしょうか?

新型コロナウイルス感染拡大防止のために、多くの地域行事、学校行事が軒並み中止続きの中で、オリンピックを開催する理屈が今ひとつよく分からないです。優先順位の付け方がおかしいのではないかと。少なくとも議論を経た上で意思決定が為されたのであれば、従うこともやぶさかではありませんが、そのような経過をたどったわけでもないし。


蕨市のワクチン接種について

さて、GW前半が終わりましたが、昨年のGWに引き続き、私は今年のGWも、ラン、ロードバイクの練習でちょこちょこ荒川沿いを走った以外は、家にこもって過ごしました。

買い物も、すべてネットスーパーで済ませており、リアル店舗はコンビニくらいしか行きませんでした。

東京都等は緊急事態宣言、埼玉県等はまん延防止等重点措置(マンボウ)が発令されており、せっかくの新緑が映え、乾いた空気が気持ちいい季節ではありますが、気軽に外出できる状況ではありません。

天気がいい日に家にこもっていると、気持ちが鬱々としてまいりますが、自分自身が新型コロナウイルスに感染しないためであるのみならず、公衆衛生の観点から社会全体を守るためでもありますので、残念ながらやむを得ぬことです。

 

ここ最近は、変異株の感染拡大が続いております。

埼玉県の日別感染者数、病床利用率も増加トレンドにあり、まさに、ゲームのルールが変わった、という認識が必要かと思います。

つまり、「今まではマスク+手指消毒だけで大丈夫だった」という常識が、これからも通用するとは限らない、ということです。

 

 

蕨市内の最新のワクチン接種状況

市議会議員のところにリアルタイムに情報が届いてくるわけではないので、私は把握していません。

例えば、
「55歳、基礎疾患がない健康な蕨市民の自分は、何月何日に接種が受けられるのか?」
といったような質問を受けることが多々ありますが、私から回答することは出来ません。

最新の情報は、市のwebサイトを閲覧してください。

 

本件に限らず、議員は、「行政の代理人」ではなく、「市民の代理人」なので、行政の状況について質問されても、知らないものは知らないんです。

 

余談ですが、行政というのは、基本的には、「積極的に情報を開示したくない」というマインドを持っています。秘密情報ではなく、悪意をもって意図的に隠蔽するわけでもなければ、「取り敢えず情報開示」すればいいのに、と思いますが、「取り敢えず黙っておく」というのが、行政担当者の普通の感覚のようです。
この種の情報の開示を求めるには、議会という場、議員という立場は、いろいろ便利ではあります。

 

 

「そもそも、ワクチン接種、受けても大丈夫?」という素朴な不安への回答

是非、可能な限り最も早いスケジュールで受けてください。

副反応への不安をお持ちの方が多いようで、この質問はよく受けます。

副反応は、確率論的に必ず発生し、これを避けることは出来ませんが、このリスクを取ってでも、ワクチンを接種することのメリットの方が遥かに大きいです。

ワクチン接種は、自分自身の感染防止のためだけではなく、家族や身の回りの人たちのウイルス感染を防ぐためでもあり、集団免疫を獲得して社会全体を守るためでもあります。

 

 

ワクチン接種が何でこんなに遅いのか?

どこにボトルネックがあるかというと、おそらく、今の段階では、「ワクチンの確保」ではないかと推測します。

これは国マターです。

 

国レベルで、必要十分な量のワクチンが確保された後は、

・地方レベルの行政リソース
・接種のための現場の医療リソース

の確保が課題になり、この2つがボトルネックとなってくる可能性がありますが、まだその段階にまでは至っていないようです。

 

 

東京オリンピック・パラリンピック開催中止を求める署名云々について

この種の署名活動が幾つか立ち上がっているようです。

背景には幾つかのパターンがあり、

・誠にオリンピック・パラリンピックの中止をすべきだと考えている。
・政権批判・与党批判の文脈で、政権・与党を批判することを目的として、オリンピック・パラリンピックの中止を唱えている。

どちらかを慎重に見極めてください。

私自身も、今のタイミングでは、中止すべきだと思っているのですが、この種の署名活動はことごとく胡散臭く感じるので、敬遠しています。


聖火リレー、本当にやってくるのか?

さて、東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーがスタートしました。

いまだに信じられないのですが、オリンピック・パラリンピック、ほんとに開催するんですかね?

歴史上、その国の国民にここまで歓迎されていないオリンピック・パラリンピックって初めてなんじゃないですかね?

 

 

 

 

プランBの検討を

有力な政治家(地方議員・首長レベルではなく、国会議員レベルの)で、中止シナリオを唱える人が出てこないことも不思議でなりません。

少なくとも、最後の最後まで、最悪の事態を想定し、プランBとして中止シナリオは検討し続けるべきだと思います。

それがリーダーの責任です。

極めて厳しい局面ですが、このまま突き進んだら、「令和お○さん」が「令和の牟○口」になりかねないし、政権が倒れるどころでは済まない、という環境認識は共有しておいた方がよいかと思います。

(余談ですが、最近の某都知事は、完全に責任回避モードに入ってますね。この方の政治的センスは抜群に素晴らしいと思います。見習うつもりはありませんし、私はそういうスタイルは好みではありませんけど。)

 

プランB検討の為には、中止シナリオの場合のデメリット(違約金の類、チケットの返金、広告収入の逸失等を含めた損失がどのくらい生じるのか)を算出しておかねばなりません。
この作業は、学術界もしくはマスメディアに期待します。

 

 

 

聖火リレーが埼玉県にやってくる時期など

https://www.pref.saitama.lg.jp/oly-para/events/torchbearer/highlights/index.html

7月6~8日の3日間です。

蕨市は、7月6日の朝ですね。

 

 

 

聖火リレーを本当に行うかどうかは、都道府県ごとの判断に委ねられています。

従って、「埼玉県は聖火リレーやりません」という意思決定をすることも可能です。
その場合は、会場での式典(聖火の引き継ぎ式のようなものか)のみとなります。

 

5月23日 1時判断タイミング
6月22日 最終判断タイミング

ということになっています。


例のびっくり発言の件

森喜朗氏、会長辞任の可能性に言及 「女性が…」発言の波紋拡大で – 毎日新聞

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した問題を巡り、森会長は4日、毎日新聞の取材に応じ、「女性を蔑視する意図は全くなかった」と釈明した。そのうえで森会長は自身の去就に触れ、「責任を果たさなければならないと思っているが、辞任を求める声が強くなれば、辞めざるを得ないかもしれな…

この人、もう、ほんとにひどいですね。

当該失言の後のインタビューでの発言で「女性を敵にしてしまって」云々という発言がありますが、もう本質的にダメダメですね。

敵に回したのは、女性ではなくて、男性もです。世界を敵に回したと言ってもいいと思います。

 

かつては総理大臣までお務めになったご立派な方ですので、晩節をこれ以上汚さないためには、自ら身を引くのがいいと思います。

オリンピック・パラリンピックは、言わば国家的なプロジェクトなので、任命責任があるのは総理大臣なのかと勝手に思い込んでいたのですが、そうではありませんでした。

定款・規程

No Description

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の定款、理事会運営規程を確認しましたが、会長、副会長等の選定・解職は、理事会の決議事項なので、理事会に動議を出して賛成多数なら解任できます。

理事の皆さんは頑張ってほしいです。
「自分にはそんなこと出来ないよ」と思うんだったら、理事を辞任した方がいいかもしれませんね。