埼玉県防災航空隊の新型防災ヘリコプター「あらかわ2号」

埼玉県は、埼玉県防災航空隊という、ヘリコプター部隊を運用しています。

災害救助、山岳救助、情報収集、空中消火、ドクターヘリとしての運用など、多岐に渡る活動を担い、必要に応じて県外への応援派遣も行っています。

総務省から無償貸与を受けた1機を含む3機体制となっており、機体の長期整備期間(クルマにおける車検のようなもの。2ヶ月間もかかる)も見据え、常時2機が稼働可能な体制が整えられています。

 

 

埼玉県防災航空隊は、

埼玉県危機管理防災部による所管

県内各地の市・一部事務組合の消防本部から選抜された消防職員の出向

本田航空への運航委託

という、三者連携による埼玉県独自の体制で運営されています。

 

 

埼玉県防災航空センターは、荒川沿い、川島町のホンダエアポート内に設置されています。

荒川サイクリングロードがすぐ脇を走っているので、私も自転車トレーニングでよく通ります。蕨からだと荒サイを自転車で往復60kmくらいですかね。

現 蕨市議会議員(保守系会派:新翔会)で、元 戸田市消防長の栃本由兼 議員は、平成6年から3年間、戸田市消防本部から埼玉県防災航空隊に出向しており、その際は蕨から自転車で通っていたそうです。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

令和5年(2023年)6月に退役した旧「あらかわ2号」に代わり、この4月より新「あらかわ2号」が運航を開始しました。

伊レオナルド社製のAW139です。

我が国における代理店は、三井物産エアロスペースです。

 

このたび、県議会向け説明会が行われ、埼玉県防災航空センターに見学に行ってまいりました。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

機体右側のホイスト装置。

ワイヤーを動かして、人や物資を上げ下ろしします。

 

 

20250418 埼玉県防災航空隊

山火事消火のための、水を運ぶバケツ。

 

手前の、オレンジ色の蛇腹を折ったバケツ状のモノは、ヘリコプターの下部にぶら下げて使用する、文字通りのバケツです。

奥の、赤いプレート状のものは、ヘリコプターの底面に装着し、より大量の水を運び放出することができます。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

人命救助用の各種道具。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

体験搭乗しました。

時速200kmほどで、大宮駅付近までグルっと回って飛行しました。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

操縦席にいるお二人は、前述のように、業務委託先である本田航空に所属している民間人です。

右側運転席の後部に、膝を立てて座っている方は、県内消防本部から出向してきている精鋭隊員です。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

機内は、防音の仕組みはまったくないので、とてもうるさいです。キーンという高周波音が常に鳴り響いています。

機内での会話は、写真のようなヘッドセットを通じて行います。

 

また、4点シートベルトにて座席に身体を固定しています。

 

 

今回の体験搭乗を通じて、現場の職員の士気と高い技術力を間近に感じ、県民の安全を守る強力な体制に改めて心強さを覚えました。


埼玉県の犬猫殺処分ゼロへの取り組み — 埼玉県動物指導センター南支所を視察

埼玉県動物指導センター 南支所へ

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

蕨市議会 保守系会派:新翔会の有志、蕨市内で保護猫譲渡会活動を行なうNPO法人ねこネットワークの方々とともに、視察に行ってまいりました。

 

埼玉県の動物保護行政は、保健医療部が管轄しています。

県内には、熊谷の本所、埼玉県桜区の南支所の2拠点体制で、「動物指導センター」が設置されています。

今回訪問したのは、南支所です。
南支所の支所長は獣医師であり、支所長を含めて獣医師は4名が配属されています。総職員数は6名です。

獣医師資格をもつ県職員の方は、食品衛生など医療保険部内の他の部署に異動することもあるそうですが、基本的には、動物保護関係の部署の中で異動することが多いようです。

 

 

最大の課題は「犬猫殺処分ゼロ」

これが県の動物保護行政における、最大の課題です。

食べるためではなく、人間の都合で殺生を行なうのが、犬猫殺処分です。

 

私は、それほど敬虔ではない、ごく普通の仏教徒ですが、六道輪廻の考え方に基づき、犬猫殺処分を何とかしてなくしたいと思っています。仏教に限らず、どんな宗教であったとしても、犬猫殺処分を正当化出来る教えは存在しないと思います。

 

 

埼玉県の犬猫殺処分の状況

平成18年には、殺処分数は9,118頭でした。

平成20年から、殺処分数の削減を目指して5年間毎に5ヶ年計画を立て、着々と減らしてまいりました。県の動物保護行政の成果であり、県の関係職員の皆様、市町村、多くの犬猫保護団体の努力のおかげであります。

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

令和2年度に打ち出した新しい5ヶ年計画では、「令和12年度の殺処分ゼロ」を目指しています。

直近の数字では、令和6年度殺処分数は、
犬 26頭、猫15頭、計41頭でした。

 

「令和12年度の殺処分ゼロ」の目標達成まで、数字だけ見ると、「あと少し」といったように感じます。

 

犬に関しては、達成見込みが見えてきました。
犬は、狂犬病注射が必要なため、一頭一頭全て登録されています。野良犬も存在しません。

他方、猫に関しては、まだまだゼロ達成には道のりは長いです。
猫は、登録システムはありません。1年間に3回出産できるほど繁殖力は高く、野良猫・まち猫(地域猫とも呼ばれます。その地域のみんなが餌やりをしたり、面倒をみているような猫のことです)が多いからです。正確な生息頭数すらも把握しようがありません。

 

 

埼玉県の犬猫殺処分ゼロへの取り組み

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

・終生飼養の徹底(安易な引き取りを防ぐ)
・迷子動物の返還促進
・譲渡の推進(保護団体との連携)
・野良猫・地域猫の繁殖抑制(不妊・去勢)
など、多角的な施策を実行しています。

 

これらは、県だけでできるものではありません。

譲渡推進については、保護犬猫活動ボランティア団体との連携が必要です。

引き取り抑制の水際対策については、ペットショップ、ブリーダーと連携し、飼い始めるタイミングで終生飼育の覚悟を強く促す努力が不可欠です。

野良猫・地域猫の繁殖抑制については、保護猫団体がどんなに頑張って活動しても、安易にエサをやらないなどの、住民全体の意識向上が伴わないと効果を発揮しません。

 

 

動物保護活動団体は、決して趣味でやっているわけではなく、やむにやまれぬ気持ちで活動している善意のボランティアです。

県の担当の方は、「保護団体に対しては、お願いはするけれど、強要はしない」とのことでした。

 

 

野良猫・地域猫の繁殖抑制のためには、野良猫・地域猫への不妊・去勢手術への補助を行う市町村への補助を、県としては行っています。これは大きな効果を上げています。猫殺処分ゼロを達成した後も、継続的に続ける必要があります。

 

 

マイクロチップ普及への取り組み

改正動物愛護法により、令和4年6月より、ペットショップ・ブリーダーが販売する犬猫についてはマイクロチップ装着が義務化されました。

マイクロチップは、犬猫の首の後ろの皮下脂肪が分厚い箇所に注射して埋め込みます。迷子札のようなものです。マイクロチップに記されたID番号を読み取り、国のシステムに登録した所有者情報を参照することで、迷子になった場合も飼い主の元に帰ることができます。

 

大規模自然災害時に、犬猫は驚いて逃げ出してしまい、そのまま行方不明になることが多々あります。飼い主の元に戻すためには、マイクロチップ装着が極めて有用です。

昨年、令和6年(2024年)元日に発災した能登半島地震においても、多数の猫が行方不明になりました。市街中心部で大火が発生した輪島市では、あちこちで行方不明になった猫を探す貼り紙を見かけました。

行方不明・飼い主不明のままの犬猫は、少なからず殺処分されてしまいます。

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

ガラスケースの中にあるのが、マイクロチップ読み取り機です。

 

マイクロチップの装着率は、猫に関しては、分かりません。前述のように、野良猫・地域猫が多く、そもそも生息頭数が不明だからです。

犬に関しては、令和5年度で、埼玉県は18.8%、蕨市は14.3%とのことです。

令和4年6月以前にペットショップ・ブリーダーによって販売された犬、個人間の譲渡による犬が多く、まだまだ普及率は低いですね。

 

装着費用は数千円程度です。犬猫にとっては危険性はなく、身体への負担もそれほどありませんので、お飼いの犬猫にマイクロチップを装着していない場合は、今すぐ装着をおすすめします。

 

 

犬猫殺処分ゼロに向けて、今後の課題

近年の課題は、「多頭飼い」です。

多くの犬や猫を引き取って面倒をみるのは、素晴らしいことです。しかしながら、お金もかかりますし、特に猫は繁殖力が高く、増えてしまうことも多いので、受け入れキャパを越えてしまうと飼育体制が崩壊してしまいます。

埼玉県では、平成26年に埼玉県動物の愛護及び管理に関する条例を改正し、犬猫10頭以上の多頭飼育に届け出義務を課しました。

届け出をしない場合の罰則「3万円以下の過料」もあります

 

しかしながら、その家庭が多頭飼いしているのかどうか、家の外からは分かりませんし、必ずしも守られていません。

それどころか、そもそもこの多頭飼い届け出制度を知らない人も多いのではないでしょうか。

(恥ずかしながら、私も知りませんでした)

 

 

 

現実的に、多頭飼いする方々の多くが、生活困窮者であったりおひとり様高齢者が多い、という傾向にあります。多頭飼いのキャパを超えてしまうと、あっという間に飼育崩壊してしまうばかりか、ご自身の生活も荒れ果ててしまいます。

福祉と接点がある方々多いので、多頭飼いの監視、飼育崩壊を防ぐための施策は、福祉政策との連携が不可欠であると感じました。

 

 

埼玉県動物指導センター南支所の中の様子

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

災害時の避難所で使うための、移動用動物ケージなどを備蓄しています。

 

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

大型犬用の区画。

力が強く、気性が荒い犬にも対応できるようになっています。

 

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

犬。

訪問したときには、動物指導センター南支所には、この犬が一匹しかおりませんでした。

 

 

犬猫殺処分ゼロに向けて、保護団体、蕨市議会、蕨市と連携して努力してまいります。


【県議会】令和7年2月定例会が閉会

昨日、令和7年(2025年)3月27日、埼玉県議会 2月定例会が閉会しました。

令和7年度の埼玉県一般会計など全ての予算案を含む、106議案が可決・同意されました。

 

 

予算案を決める2月定例議会(あるいは、自治体によっては3月定例会)は、全国どこの地方自治体においても、一年で最も長く、忙しいものとなります。

個人の確定申告や、政治資金収支報告その作成・提出などの締切もこの時期であり、様々な作業を並行してこなしながらの定例会が閉会して、ホッと一息ついております。

 

 

昨日の閉会日においては、議会人事(あわせて自民党県議団の会派人事も)の役職の選挙・選出、所属・配置替えも一通り行われました。

 

私の所属先の委員会は、

 

常任委員会は、(今まで)産業労働企業委員会 → (昨日から)文教委員会となり、文教委員会では副委員長に選出されました。

 

 

特別委員会は、(今まで)自然再生・循環社会対策特別委員会 → (昨日から)公社事業対策特別委員会となりました。

 

 

蕨市議会では、委員会の副委員長というのは、委員長に何かがあった時のバックアップ以上の役割はなく、単なる名目だけのものでした。

埼玉県議会では、委員会の副委員長にも、果たすべき役割が与えられており、それなりに忙しくなります。また、委員長を補佐しながら委員会を運営することが仕事となるため、自ら質問することは出来なくなります。

 

2025年2月定例会

来年度は、与えられた役割が大きくなり、忙しくもなるでしょうが、その分、やりがいも大きくなりますし、結果を出すことも求められてまいります。

尚一層精進して頑張って活動致します。


オープン前の朝霞児童相談所を見学

この令和7年(2025年)4月より、朝霞児童相談所がオープンします。

児童相談所への相談件数は増加傾向にあり、分散化するためです。

なお、蕨市は、以前より、川口市前川にある南児童相談所が管轄しており、今後も変わりません。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

このたび、オープン前に朝霞児童相談所の内覧会があり、見学してまいりました。

 

児童相談所には、

・事務スペース
・一時保護所(居住シェルター)

の2つの機能があります。

以前見学した、南児童相談所では、この2つの機能が別々の建物に所在していましたが、朝霞児童相談所では、一つの建物の中に同居していました。

 

 

  • 事務スペース

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

思ったよりも広い(席数が多い)ですね。

90席ほどのフリーアドレス制の大部屋です。

 

 

  • 一時保護所(子どもたちの居住シェルター区画)

一時保護所を見学できるのは、オープン前だからこその貴重は機会です。

以前見学した南児童相談所では、居住する子どもたちのプライバシへの配慮のために、中に入ることは出来ませんでした。

 

尚、この朝霞児童相談所の一時保護所の定員は、30名です。

しかしながら、どこの児童相談所の一時保護所でも、定員オーバーが常態化しています。

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

廊下。

明るく、白色基調で、木目を織り交ぜたデザインで統一されています。

ドアの作りは、いかにも役所か病院かといった印象ですね。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

小さな子ども向けのくつろぎ部屋。

椅子・テーブルは小さく、備え付けの絵本なども対象年齢に合わせた品揃えとなっています。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

もっと年が上の子供向けのくつろぎ部屋。

TV、漫画、本、ゲームが備え付けてあります。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

くつろぎ部屋は、大部屋が一つだけある、という仕組みではなく、小さな部屋がいくつも用意されています。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

食堂。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

調理室。

食事は、所内で調理されます。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

低学年向けの教室。

この児童相談所に保護された子供たちは、ここから近隣あるいは元の所属学校に通学することはありません。

この児童相談所の中で、学習することになります。

教師は、教育者OBOGなどが務めるそうです。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

小さな子供向けのトイレ。

お漏らしをしてしまった場合を想定したシャワーもあります。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

個室。

子どもたち一人ひとりに個室が用意されています。居心地良さそうですね。筑波大の追越宿舎よりも快適そうです。

トイレ、お風呂、洗面所は共同です。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

兄弟姉妹向けの2人部屋。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

こちらの個室は、トイレ、シャワーが備え付けられています。

何らかの理由(感染症など)で隔離しなくてはならない状況を想定した部屋のようです。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

宿直室。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

箱庭療法のための道具。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

様々な小さなフィギュアが用意されていて、面白そうです。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

相談室。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

別の相談室。

相談室は、事務的な雰囲気の部屋、リラックスした雰囲気の部屋など、いろいろなパターンが用意されています。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

屋内体育館。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

屋上の庭園。

他にも屋外に砂地の庭、砂場などがあります。

遊び場に関しては、定員:30名の割には充実している印象です。

 

 

「虐待かも?」と思う子どもを見かけたら

迷わず児童相談所へお電話ください。

おせっかいでも構いません。

あなたの連絡が、子どもたちを救う第一歩になります。

📞児童相談所相談ダイヤル:189(いちはやく)


拉致問題、条例制定の熱意と予算の温度差。50万円で何ができるのか?

昨年、令和6年(2024年)12月定例議会にて、埼玉県では、埼玉県拉致問題等の早期解決に向けた施策の推進に関する条例が制定されました。

自民党県議団の中に設置されたプロジェクトチーム(私も事務局メンバの一人として参加していました)が、他自治体の先行事例を調べたり、救う会埼玉・家族会からヒアリングしたり、拉致被害現場を視察したりといった準備を重ね、執行部(県の行政当局)との調整を行った上で提案し、可決されたものです。

 

 

既に長期間に渡り行政当局とは調整を重ねておりましたので、昨年12月定例会の条例制定以前から、行政当局はこれらの動きを分かっていたはずであります。令和7年度 埼玉県一般会計予算において、どの程度、拉致問題解決への取り組みが強化されるか?という点が、気になるところでした。

 

 

 

令和7年度予算案は、ただ今、開かれている令和7年度(2025年度)2月定例会において、執行部により提案され、審議されております。

令和7年度埼玉県一般会計予算案福祉部資料

令和7年度埼玉県一般会計予算案 福祉部関連説明書(c)埼玉県

 

拉致関連予算額は、何とまさかの、50万円でした。

 

 

もちろん、金額が多ければいいものではありません。

「北朝鮮によるすべての拉致被害者の身柄の奪還」が唯一最大の目的であり、これが実現されるのであれば、金額は小さかろうが構いません。

しかしながら、 この金額の小ささは、残念に思います。

 

県市区における拉致関係予算について

予算特別委員会資料(c)白土幸仁 自民党政調会長(春日部市選出)

3月17日、予算特別委員会においても、自民党議員から本件に関して「金額が少なすぎるのではないか、もっと力を入れるべきではないか」という指摘がなされました。

 

白土 自民政調会長の調べによると、埼玉県の50万円は、川口市の65万円よりも金額が少ないとのことです。

 

令和7年度埼玉県一般会計予算案_福祉部_拉致問題解決関連

また、予算見積調書(c)埼玉県(これは、公開資料です) を見てみると、「戦没者異例諸費」事業という、あたかもおまけのような「その他全部」みたいな科目にまとめられてしまっていることが分かります。

 

 

繰り返しますが、金額の多寡が問題なのではなく、求められているのは、「北朝鮮によるすべての拉致被害者の身柄の奪還」という目的に対する実効性です。

しかしながら、そのためには、私達日本国民が、心を一つにして「ワンチームで」同胞の身柄奪還に向けて力を合わせて取り組んでいる、という姿勢を、北朝鮮や国際社会に対して示すことが必要です。

どれほど力を入れて頑張って取り組んでいるか、の象徴が、関連予算額の多寡である、ということは言えると思います。

 

 

北朝鮮や、我が国における北朝鮮の出先機関である朝鮮総連は、私たちの動きをウォッチしています。

北朝鮮と、朝鮮総連に対して、徹底的に圧力をかけていきましょう。


県内のツキノワグマ生息数と対策

近年、全世界的に、地球温暖化により、クマの生息域が変化し、人里に降りてきてヒトに害を為すことが増えてきております。

度重なる熊害報道は、レジャー・仕事など様々な目的のために山に入る人々、山に近接する地域に住む人々を、恐怖のどん底に突き落としています。

我が国の場合は、人口減少と都市への人口集中による山村の過疎が進んだ結果、人が山に入らなくなって山が荒廃し、クマの生息域が拡大しつつあり、更に熊害の増加に拍車をかけています。

尚、我が国においては、
本州に生息するのが、ツキノワグマ
北海道に生息するのが、ヒグマ
です。

 

埼玉県に生息しているのは、ツキノワグマです。

 

 

本日、令和7年(2025年)3月10日、埼玉県議会 2月定例会にて、自然再生・循環社会対策特別委員会が開かれ、県内のツキノワグマの生息状況と対策について質疑を行いました。

 

 

生物多様性の保全の観点から、野生動物とどう接するか

生物多様性、これは大事です。

みんな分かっていると思いますけど、なぜ生物多様性が大事なのか?ちゃんと説明できますか?

 

私なりの考えを述べますと、

まず、生態系は、気候、動物・植物の活動状況など様々な要素の絶妙なバランスの上に成り立っています。

これらの要素が少しでも変わり、絶妙なバランスがちょっとでも崩れると、生態系全体が変化してしまいます。

一度おかしくなってしまった生態系は、時として、元に戻すことが出来ません。
一度、絶滅してしまった種は、復活させることは出来ません。

 

 

なぜ、生態系を変えてはならないかと言うと、

生態系が変化すると、人類の生存環境、文明の存立に大きな影響を与える可能性があるからです。

不可逆的な負の影響が生じてしまった場合は、人類に与える損失は計り知れないものがあります。

「絶妙なバランスの上に成り立っている、現行のシステムは、とにかく変えてはならない」、これが生物多様性保全の考え方の根本にあります。

これらの考え方の更に根本にあるのは、反理性主義であり、「人類が自然に抗うことは出来ない」という観念です。

 

 

生物多様性を保全するためには、絶妙なバランスを崩してはなりません。

特定の動物の生息地が拡大し過ぎないように、個体数が増え過ぎないように、あるいは逆に、特定の動物の生息地が縮小し過ぎないように、個体数が減り過ぎないようにコントロールしていく」、現代文明が掲げる、野生動物との接し方についての大きな方針です。

 

 

生物多様性の保全のための、鳥獣(動物)対策についての、埼玉県の考え方

自然再生循環社会対策特別委員会2025年02月定例会資料

埼玉県内において、減り過ぎて困っている種がある一方で、増え過ぎて困っている種は、

・ニホンジカ
・イノシシ

です。

 

この2種は、県内の農林業に現実的に損害を与えています。

特定鳥獣管理計画というものを立てて、科学的に生息域、生息個体数を観測し、計画的に捕獲を行って、増え過ぎないように生息域、生息個体数をコントロールしています。

 

 

埼玉県の熊害

クマが田畑に入り込んで農作物を食べて荒らしたり、植林した山林に入り込んで木を傷つけたり、といった形での、直接的な被害は生じていません。

後遺症が残るようなケガ以上の人的被害も、生じていません。

 

 

しかしながら、人々がクマを恐れ、ハイキング、釣り、山菜採りなどを目的として山に入ることを控えるようになると、ますます山が荒廃して、ニホンジカ、イノシシの繁殖を招いてしまいかねない点については、かねてより不安に感じていました。

直接的被害はないものの、間接的被害が生じているのではないか?
という点が、私の問題意識でした。

 

 

私個人的には、ツキノワグマが怖くて仕方がありません。

 

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飯能市吾野、子の権現の登り口にて。

 

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飯能市、奥武蔵グリーンライン沿いの諏訪神社にて。

 

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横瀬町の埼玉県民の森付近にて。

この付近で、私自身がトレラン中にクマらしき黒色の動物に遭遇しています。熊鈴はつけていました。

 

 

埼玉県のクマ対策

本日の自然再生・循環社会対策特別委員会にて、県のクマ生育調査結果、対策についての考え方を問い質しました。

 

直近の調査は、令和2年度に行ったもので、県内生息頭数は150~176頭で、増加しているわけではない。

県としては「クマによる間接的被害は生じていないと考えている」とのことでした。

 

埼玉県レッドデータブック動物編2018(現時点での最新版)によると、

 

埼玉県レッドデータブック動物編2018 ツキノワグマ

埼玉県内におけるツキノワグマはNT2(準絶滅危惧2型)に分類されています。

 

駆除し過ぎると、県内のツキノワグマは絶滅してしまう可能性があり、これはまた生態系を崩してしまう要因になるので、避けなくてはなりません。

 

ということで、埼玉県においては、クマについては不定期的に調査はしているものの、生息頭数を減らすための計画的な捕獲は一切行っておりません。

 

 

※参考 埼玉県のオオカミ

前述の埼玉県レッドデータブック動物編2018、なかなか読み物として面白いです。

埼玉県レッドデータブック動物編2018 オオカミ

オオカミは、埼玉県(2018年)においても、環境省(2014年)(=国全体)においても、絶滅と分類されています。

 

埼玉県内北部では、多くの神社において、オオカミらしき狛犬が設置されており、オオカミが生息していたことが推測されます。

両神神社本宮の狛犬

両神山の登山道の途中にある、両神神社本宮(小鹿野町)にて。

 

三峯神社の狛犬

三峯神社(秩父市)。

 

どう見てもオオカミですね。


デンタルミーティング

埼玉県歯科医師会・埼玉県歯科医師政治連盟と、埼玉県内の自民党国会議員・県議会議員との意見交換会です。

20250227 デンタルミーティング in 埼玉

歯科医師会の加入率が低い状況への悩み、マウスガード普及啓発・促進への思いなどをお聞きしつつ、戸田市議選の結果、国内政治、国際情勢など多岐に渡り意見交換させていただきました。

 

 

スポーツ用マウスガード(=マウスピース)は、格闘技、ラグビー・サッカー・野球などの競技者にとっては、ケガ予防に効果があります。

オーダーメイドですが、思ったよりも安く、ざっくり6、7千円くらいで作れます。
(この程度の金額なので、歯科医師としてはそれほど儲かるものではないそうです)

但し、保険は効かないので、全額自己負担です。

漫画『グラップラー刃牙』を読んだ方にとっては、パフォーマンス向上のためのものというイメージが強いかもしれませんが、主目的はケガ予防であり、小中学生にとっても導入効果は大いにあります。

 

20250227 デンタルミーティング in 埼玉

左から、


三谷先生(蕨市中央2丁目の三谷歯科医院)
海野先生(蕨市北町2丁目の海野歯科医院)
田中良生 衆議院議員
山岡先生(蕨市中央7丁目の山岡歯科医院)
細田善則 県議会議員