なぜ政治家は公の場でくだらない失言をするのか

米の品不足、米価の高止まりの折り、現役の農水大臣が、自民党佐賀県連の政治資金パーティーで、

「コメは買ったことありません。支援者の方々がたくさんコメを下さるので」

という失言をしたそうです。

 

 

何故このような、公の場での失言が生じてしまうのか?

というと、まあ、幾つかの理由があります。

 

 

  • 内輪のノリ

当該失言が生じた場は、自民党佐賀県連の政治資金パーティとのことです。おそらく数百人規模の大規模なイベントですが、出席者は自民党の国政・地方議員、首長とその支援者が中心のはずです。政治資金パーティということは、参加料は1万円とか2万円とかがかかるイベントなので、参加者は、熱心な支援者ばかりとなります。業界団体や、それぞれの地域密着の中小企業などの法人の場合もあります。

身内だけ出席している場において、何とか笑いを取ろうとして、際どい強引な冗談を喋ってしまう人がいます。

若い頃の武勇伝、共通の知り合い・身内イジり、共通の敵の揶揄、ルール破り自慢など。

県連主催の政治資金パーティであれば、マスメディアが取材に入ることもあるでしょうから、参加者の大多数が身内だったとしても、「公の場」と見なされるべきです。

このような内輪のノリが許されるはずがありません。

 

 

  • 政治家の全てが、喋りのエキスパートではない

演説、議会での発言、儀礼的な場でのスピーチなど、喋る機会はたくさんあり、日々、場数をこなし続けているわけですが、全員が上手なわけでもありません。専門の発声トレーニングやらスピーチ講習のようなものを受ける機会があるわけでもありません。

政治家の仕事は、演説、議会での発言、儀礼的な場でのスピーチだけではなく、他にも求められる技術・センスの領域はたくさんあります。聴衆の心をキャッチし、笑いや涙を引き出す天性の才を持った、喋りのエキスパートがいる一方で、他の領域で秀でていて、喋りは上手くない人もたくさんいます。ロジカルな思考ができず、喋っている内容がさっぱり理解できない、という人もいます。

政治家として求められる技術、センスの領域は多岐に渡りますが、それらの全てがパーフェクトな人は、大臣クラスといえども稀であります。

 

 

とはいえ、今回のような失言が正当化できるわけではありません。

他山の石としたいと思います。


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