ふるさと納税ってほんとにくだらない制度で、常々頭にきています。廃止してほしい。
こちらの記事では、
10月から総務省の規制強化により、楽天ふるさと納税のようなふるさと納税モールにおいて、ポイント付与が禁止されるため、9月末までに駆け込みふるさと納税が発生する可能性が指摘されています。そりゃそうでしょうね。
例年であれば、個人の税制上の年度末である12月末に、枠を使い切るために駆け込み納税ラッシュが生じて、みんなの冷蔵庫が食べ切れないほどの肉やら野菜やらでいっぱいになってしまうのですが、今年に限っては、ふるさと納税ラッシュが9月末と12月末の2回訪れることになりそうです。
蕨市にとっては、ふるさと納税による出入りは大幅な出超
大きな産業・企業があるわけではなく、農産品・海産物・その他美味しい名物があるわけでもなく、観光地ではないので宿泊割引クーポンを発行することもできない蕨市は、ふるさと納税制度においては、蕨市から出ていった分と、蕨市に入ってきた分を差し引きして計算すると、損しています。
直近の数字は分かりませんが、令和4年度決算においては、4,900万円の出超とのことです。
大きな産業・企業があるわけではなく、農産品・海産物・その他美味しい名物があるわけでもなく、観光地ではないので宿泊割引クーポンを発行することもできない蕨市としては、ふるさと納税による入りを増やそうと努力しても、限界があります。
もう、どう足掻いても無理ですね。
ふるさと納税制度は、はっきり言って、迷惑でしかありません。
ふるさと納税制度は、菅義偉 元総理大臣が、総務大臣時代に肝煎りで作った制度です。
だからこそ、今はまだ止められないんです。
多くの人が、くだらないクソ制度だと分かっているんですけど。
菅義偉 元総理大臣については、私は高く評価していますし、個人的にも大好きです。
しかしながら、菅元総理が、今後引退することがあれば、ふるさと納税制度は無くなると思います。
個人的にも、ふるさと納税なんてめんどくさくてたまらない
冒頭で取り上げた毎日新聞の記事においては、「官製カタログギフト」と揶揄されていますけど、何をもらおうかな~?と楽しみにする人よりも、枠を使い切らなきゃ損だ!と、商品選択に困っている人も多いんじゃないですかね。
ほら、冠婚葬祭の返礼でカタログギフトもらっても、やたらと豪華なカタログで写真も綺麗だけど、何一つとして欲しいモノがない!って、よくありますよね。
私個人的には、地方政治家という職務柄、蕨市ではなく、よその市町村に対してふるさと納税するのは道義的、倫理的に問題があると糾弾する方もいるかもしれないので、以下、知り合いのAさんの話を紹介しますね。
Aさんは、楽天と三木谷さんが大好きで、楽天エコシステムの中で生きており、楽天ポイントをポイ活しまくってます。
Aさんはミニマリストなので、楽天ポイントを貯めても別に欲しいモノは何も無いんですけど、ただ知恵を巡らして1ポイントでも多く貯めるポイ活がゲーム的で楽しいのと、誕生日でも記念日でも何でも無い時に土屋鞄製造所 楽天市場店で楽天ポイントを用いて革製品を買って、妻にプレゼントしたときの喜ぶ顔が嬉しいので、しこしこ楽天ポイントを貯めまくっています。
楽天ふるさと納税サイトを直で開くよりも、楽天Rebatesのページを噛ませて飛ぶことで、楽天ポイントは1%追加してポイントバックを受けられます。
もちろん、楽天ふるさと納税で「商品を購入」するのは、楽天お買い物マラソンなどのセールの期間中だけです。このセール期間中にまとめ買いすると、購入ショップ数(=ふるさと納税する相手先の自治体数)が多いほど、付与ポイントの掛率が上がります。
Aさんは、楽天エコシステムの中で生きているので、もちろん楽天カードをメインのクレジットカードとして利用しています。当たり前ですけど、Aさんはパトリオットなので、VISAでもマスターでもなく、JCBブランドの楽天カードを所持しています。
楽天カードの場合は、五頭日だとポイント付加率が上がりますので、お買い物(=ふるさと納税)は、セール期間中の五頭日にまとめて行います。
このように、妻の笑顔のために涙ぐましい努力を重ねてポイ活に励むAさんですが、毎年、自分が使えるふるさと納税可能な上限金額は、幾らなのでしょうか?
上限金額ギリギリいっぱいまでふるさと納税しまくるのが、経済合理的な行動です。
枠を余らせてしまうのは、機会損失でしかありません。
Aさんは、欲しいモノは特に無いのですが、冷徹なビジネスマンなので、何より損するのが大嫌いなのです。「損して得取れ」って言葉もありますけど、ふるさと納税の枠を余らせるのは、純粋に損でしかありません。
この上限額って、計算ルールが極めて複雑なんですよ。
各 ふるさと納税モールが、簡易シミュレータを提供していますが、あくまでも簡易な計算式を提供するものでしかありません。上記リンク先の楽天ふるさと納税のページも、「詳細版シミュレータ」って書いてありますけど、あくまでも簡易なものでしかありません。かように、税金の計算って、複雑で難しいんです。毎年ルールが変わるし。
正確な金額は、確定申告する時に(つまり、事後的に)、税理士が専門的に計算しないと分かりません。
Aさんは、自営業であり、なおかつ、収入口が複数あって、自分でも自分の売上、経費が幾らくらいなのかリアルタイムには分からないくらいなので、「自分が使えるふるさと納税可能な上限金額」が毎年一定なわけでもありません。
毎年3月に確定申告した後、顧問税理士が、「来年も所得が同額である場合は、上限◯☓円までふるさと納税可能です。あくまでも試算額です」と教えてくれるので、この数字を参考に、翌年度、少なめに抑えた金額を上限と考えています。
Aさんは、子どもがいなくて、夫婦ふたり暮らしです。ミニマリストなので、欲しいモノもあまりありません。暮らしに必要なモノ、趣味のために欲しいモノは一通り持っています。今後の人生の中で望むモノは、夫婦二人で、いつまでも(死が二人を分かつまで)仲良く、健康でいられること、くらいです。それ以外は何も要りません。
ふるさと納税でお米や、稲庭うどんや、揖保乃糸を頼んでも、夫婦ふたりなので、そんなにたくさん食べ切れません。数年前にふるさと納税で受け取ったお米、稲庭うどん、揖保乃糸が未だ納戸部屋に余っています。肉も食べ切れないくらい冷凍庫に入っています。二ヶ月に一回、その季節の旬の野菜が届くという野菜定期便を頼んだこともありましたが、食べ切れずに冷蔵庫の中で腐らせてしまいました。仕事が忙しい中で、珍しく長めの休みが取れたので、夫婦ふたりで仲良く旅行に行っている間に配達され、受け取れないので運送会社にて処分してもらったこともありました。
今、Aさんは、楽天ふるさと納税で、血眼になって、9月末までに何を買えばいいか(ふるさと納税すればいいか)探しています。
まだふるさと納税可能な枠が◯△円残っています。
Aさんは、冷徹なビジネスマンなので、何より損するの嫌いです。Aさんの性格上、「自分が使えるふるさと納税可能な上限金額」の枠を余らせてしまうことは、考えられません。
楽天ふるさと納税サイト内を、探しても探しても、欲しいモノはありません。
私は、いったい、Aさんに何とアドバイスすればいいのでしょうか?
→って、まあ、その時間と労力がバカバカしくてもったいないから、どこか災害被災地の支援ふるさと納税に残額全部ぶち込め!9月末までに!一つの自治体に全額一括ではなく、楽天お買い物マラソン期間中に幾つかの自治体に分散して寄附すればポイント付与率が上がるよ!ってオススメしますかね、個人的には。




