伊東市長の学歴詐称問題については、驚き、呆れる展開なのですが、まあ、それはこの場ではおいといて、
報道によると、
伊東市の市議選で発生する費用は「4500万円」とのことです。
これは、公営選挙を行うに当たっての、諸々の費用のことを挿しているのだと思います。
(前回の市議選があった年の伊東市一般会計決算書を見れば確認できますが、ちょっと面倒なので、そこまでやるのは止めておきましょう。)
掲示板の設置、ポスター・ビラの印刷、宣伝カーのレンタル、など、選挙を運営するに当たっての費用は、公費でまかなうルールです。
「お金持ちが当選し、お金がない人が当選できない」という状況を作らないために、選挙の運営費は公費でまかなうことになっているわけですね。
市議会議員選挙の費用は、その市の市民が全額を負担します。
県や国からお金が下りてくることはありません。
予定していなかった突然の選挙なので、基金(災害対応などの緊急の出費に備えたりするための、市の貯金箱のようなもの)を取り崩することになろうかと思います。
実際には、もっとかかっていますよ。選挙って、社会全体にとっては大きなコストがかかるのです。
選挙立候補者にとっては、公営費用として受け取るお金だけでは選挙は戦えません。
細かいことを書くと、選挙事務所を借りたり(家賃と水道光熱費))、写真スタジオで写真を撮影したり、webサイトを作ったり、のぼり旗を制作したり、様々な印刷物を制作したり、運動員が着るジャンパー・帽子などを買い揃えたり・・・詳しいことは、大人の事情で説明を省きますけど。
多くの人が候補者を手伝ってくれます。
それらは、もちろん無償の奉仕です。
(お礼としてお金をあげたり、報酬を支払ってしまうと、買収となってしまう)
一人の市議会議員候補者を当選させるためには、何十人もの人が選挙活動を応援して、手伝ってくれます。無償の奉仕活動を行うに当たっては、仕事や家事を休んでいます。
一人だけで活動する人もいるでしょうが、それでは当選はなかなか難しいです。
また、選挙を終わるまでに、議会活動はほぼストップします。
今は年度当初予算を決める時期ではありませんが、9月定例会で補正予算を成立させようと思っていた案件は、12月定例会以降に遅れることとなります。
ということで、冒頭で紹介した記事における選挙費用「4500万円」以外にもたくさんかかりますし、金額に換算しにくいコストというものもたくさんあります。
