県土都市整備委員会にて、先のエントリで解説した愛知国際アリーナ(IGアリーナ)に引き続き、 岐阜県・木曽川水系の新丸山ダム建設現場に視察に伺いました。
岐阜県・木曽川水系の新丸山ダムは、老朽化対策ではなく、水害対策として貯水能力を高めるために整備されています。
昭和31年、現行の丸山ダムは完成しております。
昭和58年、台風により木曽川で大きな洪水があり、死者4名、行方不明者1名、被害家屋4,588戸という大規模な被害をもたらしました。
昭和61年、この規模の大雨が降っても耐えられるようにするために、新丸山ダム建設事業が始まりました。
令和3年からダム本体工事が始まり、令和18年頃に供用開始予定です。
既存の丸山ダムの機能を維持しながら、その上にかぶせるようにして新しいダムを建設しています。
自律型運搬クレーンが導入されています。
クレーン操作で重要なのは、荷物をいかに揺らさずに運ぶか。
荷物が揺れてしまうと、下ろす際に揺れが収まるまで待たなければならず、全体の作業時間に大きく影響します。
そこで、熟練のクレーン技師の操作技術を学習したフィジカルAIが、打設用コンクリートの運搬を担っています。
導入効果として、従来であれば延べ3,000人日程度を要した作業が、300人日程度に削減できたイメージとの説明がありました。
この日は、打設用コンクリートではなく、作業通路用のボックスカルバートを運搬していたため、自律運転ではなく手動運転でした。
実際の自律運転を見られなかったのは少し残念でしたが、建設現場におけるAI活用の可能性を実感する視察となりました
別の場所から。
赤丸が、マニュアル操作の場合の、クレーンオペレータ席。
黃丸が、打設用コンクリートの運搬ボックス。
拡大して撮影してみましょう。
運搬クレーンと、オペレータ席。
打設用コンクリート運搬ボックス。
コンクリートを6m3(立米)運べるそうです。
一般的なミキサー車の容量が4m3(立米)なのだとか。
このフィジカルAIモデルは大林組が開発したものです。
現時点では、まだ一部工程における試験導入という位置付けのようですが、今後本格的に建設現場へ導入していくためには、安全管理や責任の所在を含めた新たな法整備も必要になるとのことです。
既に建設現場における人手不足は深刻で、公共事業の入札が流れることも頻発化しています。
今後益々人手不足が厳しくなる中で、フィジカルAIによる建設現場の省力化は死活的に重要です。
埼玉県としては、産業政策の一環として、SAITAMAロボティクスセンタを創設し、県内へのロボティクス産業の集積を目指しています。
法整備は国政マターとなりますが、県政レベルで建設DXの後押しが出来ることはないか、探って参ります。
お疲れ様でした。
















































