アルテミス計画の背景にある米中覇権争い

米国NASAの有人宇宙船オリオンが、半世紀ぶりの有人飛行で月周回を終え、地球に帰還したとのことです。

事故なく、無事に帰ってきてよかったですね。

 

 

米国の半世紀ぶりの有人月面活動計画・火星到達計画

米国のアルテミス計画は、半世紀前のアポロ計画以来の、有人月面長期的活動、火星探査計画です。

米国による、月への有人宇宙計画は、50年間に渡り、ほぼストップしていたわけです。

 

当時の米ソによる宇宙開発は、冷戦の一環でした。

米国にとっては、先を行く研究開発を行い、宇宙利用のルールを先行して作ることが、至上命題でした。

巨額の財政負担を伴うもので、ピーク時には、NASAの予算は、国家予算の4%台半ばほどを占め、さらにその半分の2%台前半がアポロ計画に投じられたとのことです。

 

ソ連は、米国との宇宙開発競争についていけず、その後、ソ連は崩壊しました。

 

米国としては、敵であるソ連が付いてこなかったため、巨額の財政負担を伴う月への宇宙開発競争を行う必要がなくなり、アポロ計画以降の月への有人宇宙活動がストップしたのです。

 

単なる有人宇宙活動(宇宙空間に行くだけ)と、有人月面活動(月に着陸し、地球に帰還する)は、財政規模が一桁異なるくらい違うのです。もちろん、人が行く以上、リスクも桁違いです。

 

 

中国の月面着陸計画

中国は、米国の覇権に挑戦しています。

 

その一環として、宇宙開発を進めています。

2030年までの有人宇宙探査の実現を目指しています。

 

有人宇宙探査は、米国はアポロ計画によって既に50年前に実現していますので、中国の計画が実現したとしても、まだまだ差は大きいと言えます。

 

 

米中覇権争い

しかしながら、米国としては、中国による覇権獲得への挑戦に抗するため、本格的にアルテミス計画によって有人宇宙開発をリブートした、ということです。

 

アルテミス計画が目指すものは、単に月面あるいは火星に到達するだけではなく、

  • 宇宙開発利用のルールメイキング
  • 月面での有人長期活動

を目指しています。

 

我が国も、米国のアルテミス計画に深く関与しております。

 

 

おまけの写真

20160411 平壌の人民大学習堂にて

2016年4月11日(ちょうど10年前だ!)平壌マラソンに参加するために訪れた平壌市内の人民大学習堂(国立図書館)に掲示されていたポスター。

「3次元立体映像/科学技術の普及」と書いてあります。

「一つの中国」政策が変容する?

もしかしたら、これが歴史の転換点だった、ということになるかもしれません。

しかしながら、それが判明するのは5~10年後であって、今はまだどうなるか先のことは分かりません。後戻りすることもあり得るだろうし、プレーヤー自身だって分からないでしょう。そもそも、誰がプレーヤーなのでしょうか?w

歴史の転換点って、そういうものだと思います。その時は、その場にいる人には分かりません。

 

 

 

2025/2/18付け日本語版CNNによると、米国務省が「米国は台湾の独立を支持しない」という一文をwebサイトから削除したとのことです。

 

英文ニュースだと、

BBCによると、「The US State Department has dropped a statement from its website which stated that Washington does not support Taiwan’s independence」という表現になっています。

 

明確に「Taiwan’s independence」を支持するという表明が為されたわけではありませんが、米国は、「一つの中国政策」One China policyの放棄に向けてを舵を切った可能性があります。

 

 

そして、我が国においては、

2025/2/17付け日経新聞では、戸籍の国籍欄に「台湾」という記載を認める省令改正を行うことが報道されました。

 

 

日米それぞれにおいて、同時に、「一つの中国」政策を放棄する方向性に向けた動きが打ち出されたことになります。

 

 

私は個人的には、台湾の独立を認識し、これを支持します。

台湾の独立という言葉は、

・Chinaからの台湾の独立
・中華民国 ROC からの台湾の独立

という主に2つの重層的、複合的な概念で、文脈によって意味合いが異なってくるので注意が必要なのですが、私は個人的には、どちらも同様に認識して支持します。

 

 

台湾は、

・自由
・民主政治
・法の支配

という、私たちと共通の価値観を持っています。

邪悪な共産主義者から台湾を守ることが、我が国の国益であると確信します。

 

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2017年の高雄マラソンにて。

選挙介入のノウハウ?

台湾総統選では、中共による選挙介入が行われた?

さて、先日、令和2年(2020年)1月11日、台湾において総統選挙と立法委員選挙が行われました。
総統選は、民進党・現職の蔡英文氏が再選し、立法委員選は、民進党の圧勝に終わりました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54331430S0A110C2MM8000/

私は大学では台湾のエリア・スタディーズで卒論を書いたので、もちろん興味深く観察したのですが、選挙の結果についてのコメントは、ここでは差し控えます。

 

 

この度の総統選では、中共による選挙介入への懸念が話題になりました。
先月、2019年12月には、中共を想定した、外国勢力による選挙介入を防止するための法律を作っています。

https://www.asahi.com/articles/ASMD04K44MD0UHBI00K.html

この法律の中身は、私は詳しく見ておりませんが、報道によると、

海外の「敵対勢力」から指示や委託、資金援助を受けて政治献金や選挙運動、政治宣伝を行うことを禁じている。

ということのようです。

 

 

外国勢力による選挙介入は、今に始まった話ではない

冷戦時代は、米ソがそれぞれ代理戦争として選挙介入をしまくったなんていう話は、スパイ小説の世界ではよく描かれれるテーマで、我が国においても、CIAが○×党に、KGBは×△党に、選挙資金をこっそりばらまいた、なんていう話は、一種の陰謀論として囁かれていました。

冷戦時代の選挙介入は、一にも二にも、「裏でこっそり資金援助する」という方法でした。もちろんこれは我が国においては違法ですし、ほとんどの国では同様のはずです。

上記のように、台湾の反浸透法も、どうやら、この冷戦時代から続く古典的な選挙介入の手法である「裏でこっそり資金援助する」+α程度を禁ずるにとどまるようです。

 

 

近年発達している新しい選挙介入の手法

近年、話題になるのは、ソーシャルサービスを使って敵対勢力を貶めるためのフェイクニュースを流したり、支援する勢力の人気・評判を高めるためのアクションを大量に起こしたり、といった類のものです。

前回の米大統領選で某国がこの種の手法を用いて大々的に介入したとか、まことしやかに囁かれたりしております。

真相は分かりませんし、その種の記事を読んでも、具体的な手法が詳しく書いてあることはないのですが、まあ何となくどんなことをやったのかは想像は出来ます。

 

法的、各サービスの規約的に、アウトな場合もあれば、グレーな場合もあると思います。
倫理的には完全アウトですが、法律、規約類の整備がまだ追いついていない、という側面があります。

 

 

そのうち、我が国でも行われうようになる

今はまだ事例はないようですが、そのうち、この種のノウハウを自分の選挙のために使う人達が出てくるでしょう。

「雨の日も風の日も駅前に立つ」みたいな古典的な選挙手法と比べると、遥かに費用対効果が高いはずなので。

試行錯誤の段階を経て、ノウハウが抽出された後、商品としてパッケージ化されて、

・対立候補のフェイクニュース○本 × いいね+リツイート数○×
合法的なコース ○×円
グレーなコース △□円

みたいな売り方をされるようになるものと予想します。

 

・既存4メディアを使った選挙活動
は、金がかかる手法であり、金をかければかけるほど効果が上がる、というものでした。

・ソーシャルメディアを使った選挙活動
も、ノウハウが煮詰まってくれば、同様に、金をかければかけるほど効果が上がる、金をかけなければ負ける、ということになるものと予想します。

香港の反送中デモを見て来ました。

2019年6月12,13日(水木)の、反送中デモの一つのピークのタイミングで、現地を見に行ってきた。

夕食後にたまたまニュースを見ていたら、明日もデモをやるという報道をやっており、よし今から見に行ってみようと思い立って、25時発のLCCで現地入りして1泊2日(2泊2日か?)という弾丸ツアーだった。

 

 

これは、以下の一連のシリーズの続きとなる。

 

2014/10/9 香港の雨傘革命を見学

https://hoya.lolipop.jp/hoyatakeshi2/%e9%a6%99%e6%b8%af%e3%81%ae%e9%9b%a8%e5%82%98%e9%9d%a9%e5%91%bd/

 

2015/1/20 雨傘革命のその後を見学

https://hoya.lolipop.jp/hoyatakeshi2/%e9%a6%99%e6%b8%af%e3%81%ae%e9%9b%a8%e5%82%98%e9%9d%a9%e5%91%bd%e3%81%ae%e3%81%9d%e3%81%ae%e5%be%8c/

 

2016/1/25 銅鑼湾書店を見学

https://hoya.lolipop.jp/hoyatakeshi2/%e9%8a%85%e9%91%bc%e6%b9%be%e6%9b%b8%e5%ba%97/

 

2014年の雨傘との違いは、かなり大きいものがあった。
上の、2014/10/9「香港の雨傘革命」記事の中の写真と比べて見ると、違いがよく分かる。

 

 

6月12日(水)

金鐘の市政府庁舎へ。

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市庁舎・立法院庁舎へ向かう幹線道路は閉鎖されていた。

 

 

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まだ午前中だが、既にかなり殺気立った雰囲気。

2014年の雨傘のときは、午前中はだらだら場所取りの人がいるくらいで、夕方涼しくなってから人が集まってくる、という感じだったのだが。

 

 

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写真右側の高架の車道は、この時点では閉鎖されているが、数時間後、デモの参加者たちがバリケードを撤去して、歩行者天国となった。

 

 

バリケードを撤去していくデモの参加者たち。

 

 

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マイクを握って演説をしている人。

今回は、雨傘のときと異なり、このような演説をしている人はほとんど見かけなかった。

まったく組織化されていない感じ。
参加者は、一人で来たり、友人数名と来ている、といった感じ。カップルもいた。
どこかの団体から動員されてきた人たちではない。
団体名の旗やら幟やらをこれ見よがしに掲げてアピールしている人はいない。

 

マスメディアの報道においては、「学生団体のリーダー」みたいな人たちが出てきてインタビュに応えていたりするが、現地では、「リーダーに率いられた団体・集団」といった雰囲気はまったくなかった。

 

 

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警察当局が道路を閉鎖するために設置したバリケード(パイプ製のフェンスを、結束バンドで結びつけたもの)を、デモ参加者が取り除いていく。

 

 

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抗議の意を示すために、黒い服を着ている人が多い。

香港は、ビジネスのカルチャーはイギリス式なので、夏でもスーツ姿が多いのだが、ここにいたのは普段着姿がほとんど。
仕事を抜け出てきた、といった感じではない。

若い人ばかり。

我が国の国会前デモのようなシニア層の姿は皆無。

催涙ガスに備えて、使い捨てマスクをしている人が多い。

 

 

警察当局と相対している前線に傘を渡していく。

 

 

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このような看板、プラカード、垂れ幕の類は、まったく見かけなかった。
この上の写真が唯一くらい。

皆、準備する間もなく、急いで駆けつけて来た、といった感じだ。

 

 

前述のように、デモは組織化されておらず、烏合の衆といった感じ。

時折、このように掛け声をかけたりする人たちが出てくるが、大きな動きにはならず、尻すぼみになってしまう。

我が国の国会前デモのように、鳴り物を用いてアジテートする運動員はいない。

「何をすればいいか分からないけど、取り敢えず来ないといけないと思ったからここに来た」といった雰囲気。

 

 

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デモ参加者と警察当局が睨み合っている前線を見下ろす。

 

 

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道路を埋め尽くす人たち。

わしゃわしゃ人がいるだけで、動きはないし、暴力的な雰囲気もない。

2014年の雨傘革命のときのような、雨傘マンのようなオブジェや展示物は皆無。

 

 

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別の前線。

緊張感が漂っている。
時折、警官隊が大声を上げて威嚇している。

2014年の雨傘のときは、警察当局はもっとのんびりした雰囲気だった。

 

 

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警官が、放水銃を水平に構えている。

 

 

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一連の運動のシンボルともなっている、雨傘を向けて構える人たち。

 

 

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たまたま集会のようなことをやっている現場に遭遇したが、このようなことをやっているシーンはほとんど見かけなかった。

 

 

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一旦、宿にチェックインして、ご飯を食べてから再び地下鉄で金鐘に戻ってくると、地下鉄の一部の出口は閉鎖されていた。

この後、地下鉄駅そのものが閉鎖され、列車は止まらずに通過するようになっていた。

 

 

催涙弾が目の前に降ってきた。
逃げ惑う人たち。

 

 

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ペットボトルの水をかけて煙を消す。

 

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催涙ガス初めて吸ったけど、何とも形容しがたい感覚。
酸っぱいような煙いような。

報道によると、ゴム弾とプラスチック弾も使われたようだけど、そのような現場は見かけなかった。

 

 

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催涙銃を持ったチーム。

 

 

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向かい合うデモ参加者たち。

 

 

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警官隊に、上から飲料入りのペットボトルを投げた人がいて、盾を構えているところ。

デモ参加者側からの暴力を見かけたのは、この時が唯一だった。

 

 

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幕を掲げて大声を上げるデモ参加者。

 

 

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怖いので、プレスの後ろに移動して、自分もプレス関係者であるかのようなふりをする。

 

 

警官隊が、前線を押し出してきたところ。

 

 

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地下鉄駅に隣接するショッピングモールのロビー。

ヘルメット、使い捨てマスク、ゴーグルなどを大量に持ち込んで置いていく人がおり、参加者が自由に持って行けるようになっている。
私にもマスクを手渡してくれる人がいて、ありがたく頂戴した。

 

 

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夜になると、仕事帰りの人たちが合流してくるのか、人数が増えていた。

ユニオンジャックを振っている人がいるのだが、これはどういう考え・心理に基づくものなのだろうか?

私も、本来であれば、英国が旧宗主国として関与するべきだし、その責任もあると思うが、内政が大混乱をきたしている今の英国にはその余裕はなさそうだ。

 

 

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中環の路上で、デモ参加者に囲まれて立ち往生しているバス車両。

 

 

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工事現場から資材を勝手に持ち出して、バリケードを補強している。

 

 

雨傘を掲げて、声を上げるところ。

 

 

そして、翌日。
6月13日の朝に行ってみると、

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雨が降っていたこともあり、市庁舎前のデモ隊は散開していた。

 

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道路の閉鎖も解かれて、一応は平常運転に戻ったかのようだった。

 

 

結局、この後、さらに規模の大きなデモが行われ、容疑者引き渡し条例案は審議が延期された。しかしながら、撤回されたわけではなく、まだ行方がどうなるか予断を許さない状況だ。

中共からのじわじわと強化されていく締め付けに対する、香港の若者の危機感、恐怖がよく分かった。
2014年の雨傘の時よりも、事態は逼迫している。

2014年の雨傘は、結局、香港の行政・立法当局にそれほど影響を与える事はできなかった、という点で、失敗だったとも言える。

中共による、香港の行政・立法当局への影響力はますます増している。

一国二制度の下での「自由な香港」の維持は、我が国の国益でもあり、東アジアの安定にも繋がることであるので、我が国政府は、国際社会と協力してより積極的に関与するべきと思料する。

Ich bin ein HongKonger.

QRコード決済って、意外と普及するかも

モバイルFelica(おサーフケータイ)がこれだけ普及した日本国内で、QRコード決済なんて広まるわけないだろ~、と、paypayの100億円キャンペーンを冷ややかな目で見ていたのだが、実際にQRコード決済をあちこちでヘビーに使ってみたら、意外と我が国においてもモバイルFelica決済をひっくり返して普及するかも、と思い始めてきました。

 

QRコード決済といえば、なんと言っても中共が世界最先端だけど、wechat pay、alipayともに、中共の国内銀行口座を持っていないとアカウントを開設できない状況になっています。

 

 

この度、中共に本業の別件で出張したおり、現地の銀行に口座を開設してみました。

銀行口座開設というのは、どこの国でも、マネロン、振込め詐欺のような犯罪対策のために、規制が厳しくなりつつあり、しかもその規制のルールもころころ変わったりします。

上海市内で、招商銀行、中国建設銀行と回りましたが、現地の労働許可番号がないとダメのことで、NG

3行目の中国光大銀行で無事に口座開設出来ました。

ここで、必要だったのは、

・中国国内のモバイルSIM(携帯電話番号)SMSで受信確認するため
・中国国内の住所:これはホテルの住所でOK
・日本国の納税者番号(マイナンバー)
・日本国のパスポート

 

無事に、銀行口座開設出来たところで、wechatペイとアリペイのアプリで使えるようにヒモ付け設定しました。

中共のQRコード決済の市場は、この2社で寡占となっています。
だいたいどこの小売でも、2社両方使えるところが多いようですが、小さい店だとどちらかだけ、というところもありました。

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wechatペイの決済画面。

 

 

ということで、出張中はQRコード決済しまくりましたが、これが便利なことこの上ない。もはや現金なんてオワコン過ぎて持ち歩く意味が不明ですな。

結局のところ、QRコード決済というのは、単なるQRコード決済の仕組みというだけではなく、それを含めて、安価かつ簡易に決済ができるという新たなるインフラがイノベートされたということなのです。

物理的な現金決済(更にいうと、物理的なクレジットカード決済も)というインフラが、新たな決済インフラによって生み出されたイノベーションのジレンマによって駆逐されていく状況、とでも言いましょうか。

現金が、というよりも、現金、クレジットカード、モバイルFelicaを含む、物理的なデバイスによって決済する、という概念が駆逐されていくことのインパクトを甘く見ていました。これは、所詮は物理的な制約のあるクレジットカードインフラや、モバイルFelicaインフラには不可能でした。

モバイルFelicaは、端末の個体に紐付いたサービスであり、仕組み的に、他のweb、アプリサービスの決済に使うことができません。モバイルFelicaの物理的制約は、この点に在ります。
他方で、QRコード決済は、サーバサイドで完結しており、端末個体に依存していないので、アプリ上でログインし直せば瞬時に他の端末で使うこともできますし、他のweb、アプリサービスとの連動性も融通無碍です。
この違いは極めて大きい。これは実際にQRコード決済を使いこなしてみるまでは気が付きませんでした。

QRコード決済の、
・安価かつ簡易
・アプリを介して他のアプリサービスの決済にも連動して使いやすい
・スマホ端末がセキュリティ機能を備えているため、決済システムとしてのセキュリティ機能が簡易なもので十分
これらの特徴は、決済インフラとしては、現金決済、クレジットカード決済、モバイルFelica決済とは、本質的根本的に異なります。

 

現金を使わずに決済ができるようになることによって、様々なビジネスが新たにイノベートされている状況を目の当たりにして、素直に感動して身体が震えました。

 

市場の変化は速くて、ここ2年くらいで急激に変わった印象です。

 

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蘇州市内の中国銀行。
建物の外壁に埋め込まれていたATMマシンが取り外されています。

市中からはATMはほとんどなくなっていました。

現金を使わなくなったことによる社会的コストの削減は、かなり大きいはずです。

 

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蘇州市内の小さい個人商店。

webchatペイとアリペイのQRコードが貼ってあります。
買い物をするときは、アプリでこれを読んで、金額を入力してサブミット。店員のスマホ上でチャリーンと音が鳴ったら着金確認して、決済完了。

お店側で、決済端末への新規投資は不要。

 

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上海市内の地下鉄構内の自販機。

いろいろな自販機があり、新しいビジネスが創出されていました。

基本的に、現金は使えません。全てQRコード決済です。

現金を使わないので、現金を定期的に回収しに行ったり、小銭を補充したりする作業は不要ですし、セキュリティ対策も簡易で済みます。

 

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これは、モバイルバッテリのシェアリングマシン。

 

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この自販機は、QRコードを読ませたらロックが外れ、ほしいものを取り出した後に、何を取り出したかをセンサで認識して課金する、という仕組みのようです。

 

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蘇州市内の道観(道教のお寺)の賽銭箱もQRコード決済。

 

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蘇州市内の地下鉄の交通ICカードの販売・補充マシン。
これもQRコード決済。

 

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上海の地下鉄。

従来タイプの交通ICカードも使えますが、アプリによるQRコード決済(自動改札のバーコードリーダにかざす)も可能。

これは、さすがに画面を呼び出すのが面倒そう。
アプリを起動して画面を呼び出すために、自動改札の前で立ち止まってしまっているユーザがたくさんいました。

 

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上海市内のテイクアウト飲み物店の店頭で、商品を受け取るデリバリ便のドライバー。

これはUber Eatsのようなビジネスモデルで、多数のプレーヤが乱立しています。

この決済も、アプリ上でwechatペイ、アリペイにての支払い。

 

 

ということで、QRコード決済は、モバイルFelica決済と並列の関係ではなく、劣化版でもありませんでした。

ソフトバンクが100億も投じてガチで取り組んでいる理由がやっと分かりました。中共の市場と同じように、おそらく2社くらいに収斂されるはずで、今が勝負どころだと思います。

銅鑼湾書店

この週末、所用があって香港を訪れたついでに、例の銅鑼湾書店に立ち寄ってみた。
(昨年に続きVibram HK100に参戦してきたのだけど、ミゾレが降って激寒!何とか昨年タイムを30分縮めて完走したけど)

20160124 銅羅湾書店

銅鑼湾Causeway bayの、そごうの目の前。

そう言えば、昔、この近くにNOKIAの旗艦店があったような。SIMフリーケータイの調達に来たことがある。oviへの参入もちょっと検討してたので。今ググってみたらヒットしないので、さすがに撤退したのかな。

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狭い入り口。

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このビルの2階。

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習近平 中共国家主席の本とかのポスター。

20160124 銅羅湾書店

お休みでした。

20160124 銅羅湾書店

missing impossible

 

産経新聞 2015/11/12 : 香港の“反中書店”に異変、店主ら続々失踪の怪…誰が何の目的で?
日経新聞 2016/1/10 : 香港の書店経営者失踪、広がる波紋 デモ実施・海外から懸念も
日経ビジネス 2016/1/13 : 香港銅鑼湾書店「失踪事件」の暗澹 香港の一国二制度を見殺しにするな
NEWSポストセブン 2016/1/6 : 香港書店関係者4人が中国大陸で行方不明 当局が身柄拘束か

拉致された(可能性が高い)関係者は、すべて華人のようだが、英国籍の人や、スウェーデン籍の人もいる。しかも第三国において、拉致されている(可能性が高い)。

中共は、香港特別行政区への締め付けをじわじわと強化しているわけだが、一昨年の雨傘革命の時から更に一段階進んだことになる。

ここはさすがに、歴史的に香港に対して特別な責任を持つ、英国が出張るべきところかと。英国籍人が拉致されている(可能性が高い)ところでもあるし。

この状況が看過されるならば、もう本当に香港は何でもアリになってしまう。香港からのキャピタルフライトは益々進んでいくだろう。僕個人的のも、HSBCの中環本店に口座をもって、ささやかな資産を置いているのだが(もちろん日本国の税務当局には運用益を申告している)、さすがにちょっと怖くなってきた。

まあ、個人的には、チャイナの将来にはかなり楽観的で、チャイナは本気で米国の覇権に挑戦するつもりで、そのためにはグラスノスチとペレストロイカが必要なことは中共の指導者層は深く理解していると思うのだが・・・これはちょっと別の機会に書くと思います。

 

 

※追記

登山ちゃんねる : 【大帽山】霜見物の80人を救助 山頂はマイナス6℃ 低体温症に…

まさにこの、大帽山、Vibram HK100のコースの最後の山で、当夜の午前2時とか3時ころにガタガタ震えながら越えたんだけど、山の上で数百人以上の若者たちがテントを張って浮かれ騒いでいるので何があるのかと思った。
ミゾレ混じりの雨で、雨が降るそばからシャリシャリ凍っていき、路面は部分的に凍結してツルツルすってん転ぶほどなのに、自転車を押して登ってくる人までいるし。
南国の人には、雪とか霜とか路面凍結とかがどういうことなのか想像できないんだな、ということがリアルに分かった。
人は、自分が体験したこと無いことは、頭では分かっていてもなかなか想像出来ないものなのだな、と。
尚、レースは、僕がフィニッシュした後、中止になった。
あの夜から、今時点で既に48時間近く経ってるけど、まだ背中から腰にかけて寒気が残っている感じがするし、手の指先は軽いシモヤケ。

香港の雨傘革命のその後

さて、作年2014年10月に香港の雨傘革命を見に行ってきたけど、ちょうど先日、Vibram香港100を走りに行ってきたついでに、強制排除されたデモ現場跡地を見学してきた。

hoya_t blog : 2014/10/6 香港の雨傘革命

↑このページ上の写真と比べてみると、変化が分かる。

 

旺角


HSBC(写真右奥)とシティバンク(写真左奥)がある交差点。
普通。

旺角はもうすっかり跡形なし。

 

金鐘の香港市政府庁舎前


市庁舎前の横断歩道から。
普通。


あらゆる言語の応援メッセージが付箋で貼ってあった、市庁舎の外壁。
「No posting」の貼り紙。


雨傘マンのオブジェが置いてあった場所。


車道上を占拠していたテントは全て排除されたが、市庁舎正門前の歩道上に、2,30のテントが残っていた。
寂しい雰囲気。
夜は寒いと思う。


市庁舎正門。


市庁舎正門。
一応、形ばかりの警備はしている。


付箋のメッセージボード。


付箋のメッセージボード。


植木鉢を並べて作った雨傘。

 

リーダーと共通のゴールイメージが存在しなかった市民運動・学生運動は、中共の強硬姿勢を前に雲散霧消してしまった。

中共は、人民解放軍を動かさずに解決してしまったことになる。
普通選挙後退の流れは止まらないだろう。

 


尚、HK100は、無事に22:04’で完走出来た。


山をかき分け、砂浜を蹴散らし走る、香港のトレイル。


夜中なので綺麗に写ってないけど、大東亜戦争中のコンクリ製の塹壕。
おそらく我が帝国陸海軍を迎え撃つために英国軍が築造したもの。