郷町会防災訓練

本日、令和8年(2026年)5月17日、郷南公園におきまして、郷町会の防災訓練がございました。

 

5月ながらも日差しが強く、30度前後にまで気温が上がった中、多くの方が厳しい訓練に望みました。

 

まずは、消火器を用いての初期消火訓練。

 

20260517 郷町会防災訓練

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胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AEDの操作の訓練。

 

20260517 郷町会防災訓練

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三角巾を用いて、(骨折した想定で)腕を固定する訓練。

 

携帯トイレを設営する訓練、など。

 

防災訓練は、一度体験すれば終わり、というものではありません。

以前に使ったことがある、練習したことがある、という方も、繰り返し何度も練習することが大切です。

いざという時に、頭で考えなくても自然に体が動く。

そこまで身につけることが、訓練の目的だと思います。

 

20260517 郷町会防災訓練

20260517 郷町会防災訓練

そして最後に、炊き出し訓練ということで、カレーライスをみんなで美味しくいただきました。

 

 

消防署員、消防団員をはじめ、関係者の皆様、ご参加の皆様、お疲れ様でした。

利根川水系連合・総合水防演習

本日、令和8年(2026年)5月16日、群馬県千代田町における利根川左岸におきまして、利根川水系連合・総合水防演習がございました。

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私は、今年度は、県議会 県土都市整備委員会に所属しております。
この委員会の委員として、出席しました。

 

「利根川水系連合」という団体が存在するわけではなく、これは、この水防演習の名称のようですね。

利根川水系は、一級河川であり、管理者は国土交通大臣ということになりますので、この水防演習の中心も国土交通省が担っているようでした。

それぞれの地域の水防活動(河川の氾濫を防ぐ、氾濫した場合は対応する活動)は、市町村が責任を持ち、消防署・消防団(水防団)が担当します。

陸上自衛隊、群馬県警なども参加する、とても大規模なものでした。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

堤防の上に土のうを積む。

地元の水防団(消防団)による作業です。

 

消防団と水防団は、制度上は別モノなのですが、事実上、一体となっていることが多いようです。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

水防工法のデモンストレーション。

釜段工

 

堤防が浸水して、水が染み出してきた時に、これを作ります。

水を逃がし、圧力を分散させることで、堤防決壊を防ぎます(あるいは時間稼ぎを行います)。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

五徳縫い

堤防にヒビが入ってきた時の工法だそうで、これは私も初めて見ました。

小規模な堤防において有用な工法だそうですが、近年はあまり使われることはないそうです。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

防災関連商品を開発・販売している企業も多く出店していました。

 

軽くて丈夫なウレタン製ボート。

要救助者を乗せて、避難所まで運ぶことを想定します。

 

江戸川区は、面積の7割がゼロメートル地帯であり、浸水時の対策に力を入れているそうです。

小中高校すべてにこのボートを配備しているとのこと。

その内の一部は、エンジン(船外機)付きに置き換えているそうです。このサイズのボートで、小さなエンジンだと、小型船舶免許は不要なんだそうです。

消防職員や消防団ではなく、区の職員が操作するとのことです。つまり、区の職員が日頃から訓練をしているということです。そのオペレーション設計力はすごいですね。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

災害派遣用トイレトレーラーです。

ぐんまちゃんがかわいらしいですね。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

陸上自衛隊による偵察。

カワサキのKLXです。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

排水ポンプ車による排水。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

ゴム製ボートが牽引されてきました。

この種の水防救助用のボートは、かつてはアルミパネルの状態で保管しておき、使う段階で組み立てるものもありましたが、今はゴム製ボートが主流のようです。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

川の中ほどに取り残された要救助者をゴム製ボートで救出してきました。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

群馬県防災航空センターのヘリコプターはるな による、要救助者を釣り上げて救助する訓練。

 

基本的な流れとして、

(1)隊員が吊り降ろされ、上陸する。

(2)隊員が、要救助者を固定する。
(この固定方法には、用いる器具の種類なども多様であり、要救助者の体調にもよるでしょうし、いろいろなやり方があるようです。担架を使う場合もあります)

(3)隊員と要救助者を一緒に釣り上げる。

という段階を踏みます。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

埋没車両に取り残された要救助者を救い出す訓練。

クルマは屋根を切り取られました。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

陸上自衛隊のヘリコプターUH-60JAによる、救助。

米国シコルスキー社のUH-60 ブラックホークを、三菱重工がライセンス生産しているものです。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

群馬県警のヘリコプター あかぎ。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

群馬県警が、ボートにより、浸水した孤立ビルに取り残された要救助者を救出しにいきます。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

陸上自衛隊の渡河ボートによる救出。

船外機もついていますが、櫓によって手漕ぎすることも出来るようです。

FRP製で、最大で(荷物が軽い場合は)26名が乗れるとのこと。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

陸上自衛隊の軽門橋。

車両を渡河させるためのボートです。

パジェロが運ばれていきました。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

警察のジムニーシエラ。

可愛らしい色ですね。

 

 

 

関係諸機関の皆様が日頃から訓練を積み重ね、いざという時に迅速に動ける体制を整えてくださっていることに、改めて深く敬意を表します。

 

 

これから本格的な出水期を迎えます。

各家庭、各地域においても、ハザードマップの確認、避難先・避難経路の確認、備蓄品の点検など、できる備えを進めておくことが大切です。

 

 

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

様々な民間企業、民間団体もブース出店していました。

NPO法人防災レジリエンス二輪協会という団体があり、トライアル車が展示されています。

 

20260516 利根川水系連合・総合防災演習

なんと!ダカールラリー2026をバイクにて完走した、藤原慎也選手!

このNPO法人の理事長を務めておられます。

今年のダカールでは、序盤にクラッシュして左鎖骨を骨折しましたが、気力で見事に完走なさいました。

大感激して一緒に写真を撮らせていただきました。

令和2年7月九州北部豪雨災害 被災地の天ヶ瀬温泉の復興状況

令和2年(2020年)7月は、全国的に豪雨が続きました。特に九州北部には線状降水帯が発生し、あちこちで大規模な水害発生しました。

この時の大きな水害としては、熊本県の球磨川の氾濫が有名ですが、大分県日田市の天ヶ瀬温泉でも、玖珠川が氾濫して、温泉街は壊滅的な被害を被っています。

 

私は、同年12月に妻とこの温泉地を訪れたことがあります。

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(この写真のみ、2020年12月撮影)

 

空中で寸断されたまま垂れ下がった橋など、被災したままの姿が生々しく残る中、復興に向けた地元の方々の力強い動きも感じることができました。

 

このたび、5年ぶりに、現地を視察しました。

結果として、復興状況というよりも、「復興していない状況」を視察することになりました。

 

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玖珠川の両岸に沿って、温泉街が立ち並んでいます。

両岸ともに、後背にはすぐに山が迫っいます。

 

堤防はありません。

川沿いの一段低くなったところに、露天の共同温泉浴場が何箇所か設けられています。これが、天ヶ瀬温泉の名物となっていました。

 

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こんな感じで、見晴らしのいいオープン構造です。

程よいぬるさで、いつまでも入っていられるほどです。

更衣室はないので、その辺の岩の上に服を置いて入浴する仕組みです。

赤色のボックスに、入湯料100円をお支払いします。

 

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露店公衆湯の一つ、薬師の湯。

オープン構造はやはり女性には敷居が高いので、囲いを設けています。

地元の人だけが入って楽しめばいい、ということではなく、ツーリストにも楽しんでもらおうというホスピタリティが伺えます。

 

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益次郎の湯。

 

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新しく建物を建て直して旅館として営業しているところも複数あります。

 

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水の高さによって注意を促すペイントが施してあります。

2020年7月豪雨の際は、「5」を遥かに超えて、橋を押し流してしまいました。

 

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水害から5年が経ちましたが、まだ被害の大きさを物語るモノが残っています。

災害遺構として敢えて撤去せずに残しているのかもしれません。

 

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写真左側奥(左岸側)のクリーム色字に茶色い格子柄の建物は、スイスの山小屋風の外観を特徴とした、ホテル水光園という名で営業してました。

2020年7月の水害の動画投稿を最後に閉館しています。

 

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復興の桜

 

ということで、小さな温泉街を一通り見て回りましたが、建て替えて新たに営業を始めるなど、力強く復興に向けて歩みを進めている旅館・ホテルがある一方で、廃業した旅館・ホテルもあり、廃墟のような建物も多数ありました。

 

 

県の玖珠川改修計画と、その進展

大分県では、玖珠川の川底を深く削った上で、川幅を拡張する工事の計画を立てています。

上記に見来てきた通り、川沿いに家々が立ち並んでいるため、移転を迫られる家屋も出てきました。その中には、水害後、家を建て直した方もいます。

立ち退き交渉は、なかなか進んでいないようです。

 

 

この種の、復興計画は、どうしても、土木工事を行う自治体と、地元住民とで、復興に向けての意識の時間軸にズレが生じてしまう傾向があります。

 

自治体は、数十年後を見据えて、今後何世代にも渡って安心して暮らせるよう、防災・減災対策を行おうとします。そのような土木工事は、大規模なものになります。計画を建てるだけでも、数年間かかることもありますし、地域住民の合意形成には更に数年間、工事が始まってから完成するまでにさらに数年間・・・と、年単位での時間がかかります。

他方で、地元住民は、家が壊され、家財道具がだめになってしまった場合は、今すぐに生活を再建しなくてはなりません。宿泊業や、その他の小売・サービス業を営んでいた場合は、災害によって収入がゼロになってしまいますので、何らかの対応を今すぐにしなくてはなりません。
その地域で、すぐに家・店を建て直して商売を再開する方もいるでしょうし、その土地での暮らし・商売の再建を諦めてよその土地に移転する方も出てきます。

 

この時間軸のズレは、どうしても埋められないものがあります。

 

東日本大震災の被災地においても、盛り土、区画整理、高い堤防造りによる大規模な土木工事は完成したものの、地元住民は既にその土地で生活を再建することを諦め、よその土地に移転してしまい、誰も住まない広大な空き地が広がっている・・・という場所がたくさんあります。

荒川左岸水害予防組合の水防演習

本日、令和7年(2025年)6月21日、川口市内の荒川河川敷 三領運動場において、荒川左岸水害予防組合水防演習が行われました。

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荒川左岸水害予防組合

蕨市、戸田市、川口市の3市によって組成されています。

それぞれの消防本部、消防団、市長部局(土木系の部署など)が参加しています。

水害には、外水氾濫(大きな河川が氾濫すること)と内水氾濫(街の中が冠水・浸水する都市型水害)の2種類がありますが、この組合は、荒川の氾濫に備えたものです。

 

 

 

水防演習

埼玉県防災航空隊や、国土交通省 関東地方整備局 荒川下流河川事務所なども参加しての、大規模な公開練習です。

3市持ち回りで開催しており、今年は川口市の当番回でした。

 

 

伝統的な3つの水防工法

本演習の中心となったのは、江戸時代から伝承され、今なお実効性の高い三種の水防工法の実地訓練です。科学的で、最小限のコストで最大限の効果を狙った工法です。

 

今回は炎天下での演習となりましたが、実際の現場では、大雨が降る中で行われることになるでしょう。横殴りの風が吹いていたり、夜間の場合もあり得ます。

どの工法も、基本的には文字通りの人海戦術であり、3市の消防本部職員、消防団員によって行われました。

 

 

土のうを作る

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土のう作りが、全ての水防工法の基本です。

土のう袋に土砂を入れて、袋の口を縛ります。

 

 

(1)越水防止工法

川の水が市街地へ流れ込むのを防ぎます。

浸水被害の“第一防衛線”であり、堤防の機能を補完するものです。

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こちらは、せき板工

板に沿って土のうを積んでいきます。

 

20250621 荒川左岸水害予防組合 水防演習

これが完成形。積んだ土のうの上から土をふりかけて、隙間を塞いでいます。

 

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こちらは、シート張り式の改良積み土のう工

ただ土のうを積み上げるだけではなく、シートを張った上から積み上げることによって、隙間が生じるのを防ぐものです。

 

 

(2)漏水防止工法

堤防は、土を固めて作ってあります。土なので、中に水が染み込みます。

堤防の中に水が浸み込んで空洞化・崩壊を招くのを防がなくてはなりません。

チョロチョロと堤防の横腹から水が漏れ出てきた時に、このような漏水防止工法を用いて、水圧を逃がし、土砂が流出するのを防ぎます。

堤防が決壊するまでの時間稼ぎをするものです。

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こちらは釜段工の、作業途中の様子。

ただ円形に積み上げているわけではなく、高度な技術と経験を要するものです。積み上げの指示と作業は、川口市消防局の消防士が行っていました。

 

20250621 荒川左岸水害予防組合 水防演習

こちらは、月の輪工の完成形。

 

ところで、「そもそも、堤防が土で出来ているから漏水が起きるのでは? 堤防をコンクリートでがちがちに固めてしまえば漏水しないんじゃね?」と思う方もいるかもしれません。

しかしながら、コンクリート製堤防は、

・お金がかかる。

・コンクリートで固めたところで、水の力はとても強く、漏水は完全には防げない。

・環境や生態系に悪影響を及ぼす。

・地震や地盤沈下・隆起に対して、剛構造のコンクリートは弱く、柔構造の土砂の方が対応しやすい。

という理由から、堤防をコンクリートで固めることは好ましくありません。

 

 

(3)洗掘防止工法

越水した水が堤防を削り取る「洗掘(せんくつ)」を防止するものです。

堤防は土で出来ているので、大きな水の流れに晒されると、やがて表面が削り取られてしまい、やがて決壊に至ってしまいます。

20250621 荒川左岸水害予防組合 水防演習

これは、シート張り工の完成形。

ブルーシートを貼り、竹の棒、ロープ、土のうを上に配置してあります。最小限の道具と労力で、最大限の効果を狙った工法だと思います。

 

 

このような3種類の伝統的な水防工法に加えて、

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国土交通省 関東地方整備局の排水ポンプ車、などを用いて、堤防を守ります。

 

 

水難救助訓練

あわせて、川口市消防本部と埼玉県防災航空隊によって、溺れた人を助ける、水難救助訓練も行われました。

20250621 荒川左岸水害予防組合 水防演習

埼玉県防災航空隊のヘリコプターが下降してきました。

 

20250621 荒川左岸水害予防組合 水防演習

溺れた人を、懸垂上昇して救出しました。

 

 

20250621 荒川左岸水害予防組合 水防演習

溺れた人。

「助けてー!」

実際には、ウェットスーツを着込んだ、よく日焼けした屈強な消防士さんです。

本当に溺れてしまった時には、手を振ると身体が沈み込んでしまいます。既に発見されているならば、それ以上は合図をする必要はありませんので、救助隊を信じてください。じっと動かずに体力を温存するのが良いでしょう。とにかく、落ち着いて、冷静に行動しましょう。

 

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川口市消防局が運用するジェットスキーによって救出しました。

 

 

演習を通じ、技術の継承、防災意識の啓発、組織間連携の強化と、複合的な成果が得られました。

現場で活動されたすべての関係者の皆様に、深く敬意と感謝を申し上げます。

埼玉県 令和7年度(2025年度)予算案 県土整備部の蕨市部分

ただ今、埼玉県議会では、令和7年(2025年)2月定例議会が開かれており、来年度(令和7年度 – 2025年度)の予算案が審議されております。

 

県土整備部関連、つまり道路、河川、橋梁などの土木に関するもののうち、蕨市に関する項目を以下に解説します。

R7蕨市箇所付け一覧

蕨市に関する部分は、3点です。

 

 

①県道 蕨停車場線(和楽備神社~北町歩道橋) 障害者誘導用ブロック(点字ブロック)修繕

県道117号 蕨停車場線の、和楽備神社(上記地図のA地点)から、北町歩道橋(同B地点)までの300m区間です。

片側1車線の車道の両側には、それぞれ歩道があります。

両側歩道の障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の修繕を行います。

令和7年度埼玉県当初予算案 点字ブロック修繕

ブロックの歩道に、点字ブロックも埋め込まれています。

点字ブロックは、規格が変わっております。
現地の点字ブロックは古い規格によるものであり、最新の規格では不合格のものなのだそうです。

最新の規格では、点字ブロックの角が、杖などが引っかからないようにもっと丸みを帯びているそうです。

 

これらの修繕を行います。

新しいものは、点字ブロックではなく、点字シートを上から接着剤で貼り付けるタイプになるそうです。

 

 

②県道 川口蕨線(南町~西川口) 電線地中化 本体工事

こちらの記事にて、工事進捗にて解説した、県道110号 蕨川口線の電線地中化問題です。

前任の須賀敬史 前県議会議員の時代からの、蕨市から県に対する要望事項であり、少しずつ工事が進められてきていました。

私も、令和4年(2024年)2月定例会 県議会一般質問にて地元要望として取り上げ、県土整備部に対して強くリクエストしたところです。

 

令和7年度埼玉県当初予算案 県道川口蕨線 電線地中化本体工開始

第一中学校正門前の丁字路にて。

 

 

この道路の電線地中化は、蕨駅側から南へ向けて進められており、今は塚越陸橋のたもとの丁字路(蕨南町郵便局の近くの丁字路。上図のA地点)までは完成しております。

ここから西川口方面に向けて、これまでは、支障物(電線以外の、例えば通信ケーブルなど)の地中化工事が進められてきており、いよいよこれが終わりました。

上記写真を見ると、既に何度も掘り起こして工事を行ったため、歩道の舗装がボコボコになっている様子が分かります。

 

 

来年度からは、電線本体工事に着手することになります。

電線本体の地中化工事が終わった後も、横の電線との接続の工事や、既存の空中の電線・電柱の撤去工事を行う必要がありますので、まだまだ完成までには年月がかかりますし、今の時点ではその時期は未定です

 

 

 

③緑川(中田橋~稲荷橋の300m区間) 護岸修繕

緑川については、水害対策としての河川拡幅が、永年の地元要望です。

この件もまた、令和4年(2024年)2月定例会 県議会一般質問にて取り上げました。

 

令和7年度埼玉県当初予算案 緑川河川管理施設修繕

この写真は、塚越小学校の付近です。

護岸の表面はコンクリで固められている用に見えますが、コンクリの下をのぞくと、鋼矢板が上から下に差し込まれています。

かなり老朽化しており、金属が腐ってボロボロになっている箇所も見られます。

これらの修繕です。

 

 

 

さらによりよい、住みやすい蕨市のために、活動してまいります。

蕨市総合防災演習がございました

先日、令和6年(2024年)11月17日(日)、南小学校におきまして、蕨市総合防災演習がございました。

蕨市、蕨市消防本部、蕨市消防団、市内全地域の自主防災団体(町会など)に加えて、陸上自衛隊第32普通科連隊、埼玉県警、NTT東日本・東京ガス・市内の水道工事業者などのインフラ事業者が参加しました。

以前は毎年夏に開催しておりましたが、暑くてたまらないので、この時期に変更したものです。

開催場所は、毎年市内各地を巡回しております。

 

20241117 蕨市総合防災演習

オープニングは、消火器を用いての消火訓練。

WSS(蕨サポーティングスチューデンツ。市内中学校有志による自主防災団体です)、町会有志、ボーイスカウトが練習用ダミー消火器を用いて消化する訓練を行いました。

上記写真では、ホースから放出されているのは水ですが、これは、練習用ダミー消火器だからです。本物の消火器であれば、消火剤の泡が放出されます。

 

消火器の使い方なんて、たいして複雑なものではないし、何なら、本体に使い方の解説もあります。

しかしながら、いざ火災が発生した時に、焦らず慌てずに操作するためには、日頃から繰り返し訓練をしておくことが大切です。

 

20241117 蕨市総合防災演習

蕨市消防本部の消防士による、はしご車を用いての火災現場からの救出訓練。

建物で火災が発生して、屋上に逃げ遅れた人が取り残されてしまった、という想定です。

一点のムダもない華麗な動きには見惚れてしまいます。

蕨市消防本部の皆様の、市民の安心と安全を守るための活動に感謝申し上げます。

 

20241117 蕨市総合防災演習

ドローン事業者による、ドローンを用いた現場撮影デモ。

このドローンは、チャイナのDJI社製でした。

 

ところで、令和6年度より、埼玉県では、災害現場の上空緊急観測の実証実験を行っております。

本年2月の予算特別委員会にて、私は、産業用ドローン市場においてチャイナメーカのシェアが高いこと、中共の国内法によってチャイナ企業は共産党政府に対して、これらのデータの提供義務を負うこと、諸外国では政府機関がチャイナ製デバイス・アプリの使用を禁止している例が多いことを指摘しました。その上で、災害現場をチャイナ製ドローンで撮影することは、ドローンによって収集される映像と位置情報によって、被害の状況、道路交通ネットワーク上、脆弱な位置の地理的な情報、自衛隊、消防、警察、消防団等の民間団体の活動状況、装備、練度、士気の高さ、相互連携状況といった情報が中共政府に筒抜けになってしまう可能性は否定できず、安全保障上の懸念があると指摘しました。

あわせて、県においては、チャイナ製ドローンの使用を禁ずる内規を設けるべきだと主張したところです。

 

20241117 蕨市総合防災演習

ドローンによる空撮映像。

最近はもはや珍しくなくなりましたね。

 

20241117 蕨市総合防災演習

火災現場の煙体験コーナ。

ダミーの煙なのですが、甘い香りがします。

 

20241117 蕨市総合防災演習

スタンドパイプによる消火訓練。

スタンドパイプとは、街中の消火栓にホースを繋いで、消火活動のための放水ができる装置のことです。

プロの消防士が使うものとはことなり水圧が低いようで、素人でも使えるようになっています。

とはいえ、やはり日頃から訓練を繰り返しておかないと、いざ火災が発生した時に迅速に使いこなすのは大変でしょう。

 

20241117 蕨市総合防災演習

陸上自衛隊第32普通科連隊のメガクルーザの運転席に乗させてもらいました。

このクルマ、いいな~。

しかし、燃費悪そうだし、デカ過ぎて運転はしにくそうです。車両の左前の先端は、よく見えません。シートは安っぽいシンプルな造りで、長時間乗るとお尻が痛くなりそうです。

 

20241117 蕨市総合防災演習

市内物流業者による、物資運搬訓練です。

この他、各インフラ事業者が、それぞれの専門分野の訓練デモを行いました。

 

20241117 蕨市総合防災演習

締めは、消防団による消火訓練。

 

20241117 蕨市総合防災演習

消防団員が一斉に校舎に向かって放水を行いました。

 

関係者の皆様、お疲れ様でした。

中川・綾瀬川の流域治水シンポジウム

20240826 流域治水シンポジウム 中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト

先日、令和6年(2024年)8月26日、越谷市中央市民会館におきまして、中川・綾瀬川の流域治水シンポジウムがあり、参加してきました。

参加者は白ワイシャツの行政パーソンが多かったようです。

 

 

中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト

中川・綾瀬川流域(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川町、松伏町)では、昨年、令和5年6月の台風2号による内水氾濫によって、大規模な家屋浸水被害が生じています。

この地域は、中川と綾瀬川に挟まれたお椀のような地形になっています。中川・綾瀬川は、河川勾配が小さく、ただでさえ水が流れにくい(排水能力が低い)川です。排水能力を越えた雨が降ると、溜まってしまって流れにくいのです。

 

 

この時のことは、私もよく覚えております。

須賀敬史 前県議が立候補した蕨市長選挙の最中で、連日、県内の自民党議員が選対に応援に入ってきていました。

蕨市では浸水被害はありませんでしたが、毎日来てくれていた草加市の議員さんから翌朝一番で、「市内での水害がひどく、一晩中市内を駆けずり回ってきて、今、家に帰ってきたばかりなので、一眠りしてから蕨に向かいます」と連絡を受けたのでした。

 

 

対策として、国・県・市町が連携して、中川・緊急流域治水プロジェクトが動き始めております。

 

 

流域治水という考え方は、2度目のパラダイムシフト(であるべき)

学者の加藤孝明氏の講演で、面白い話がありました。

 

20240826 流域治水シンポジウム 中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト

「流域治水頑張ろう!」という関係市町の首長の決意ポーズを軽く揶揄した上で、

 

流域治水という考え方は、本来であれば、2度目のパラダイムシフトであるべきなのだ、と。

 

 

古代~中世:人類文明は、自然の脅威に抗う術を持ちませんでした

文明 < 自然の脅威のフェーズです。

大雨の時に浸水して流され、少なかぬ被害が生じるのは当たり前で、高台に住むくらいしか対策はありませんでした。

いざ自然災害が発生したら、人々は一丸となってこれに対処する必要がありました。

 

 

近世~近・現代(江戸時代~平成):土木技術・防災インフラが自然災害から人々を守りました

これが第1のパラダイムシフトです。

文明 > 自然の脅威のフェーズです。

人類文明は、自然の脅威と戦う道具として、土木技術を手に入れ、防災インフラを整備していきました。

堤防、ダム、河川改修などの土木技術・防災インフラがあれば、人々は、自然災害を恐れる必要はなくなりました。

土木技術・防災インフラが、人々を自然災害から守ってくれました。
人々は、自然災害と直接対峙する必要はなくなりました。

 

 

今(令和~):流域治水

これが第2のパラダイムシフトです。

文明 < 自然の脅威のフェーズです。

気候変動により、自然災害は頻発化・激甚化し、防災インフラ整備のスピードが、追いつかなくなりました。

土木技術・防災インフラ整備が、自然災害から人々を守りきれなくなりました。

人々は、自然災害をある程度は受け入れていく覚悟が必要になりました。
いざ自然災害が発生したら、人々は一丸となってこれに対処する必要が出てきました。これが流域治水です。

つまり、古代~中世に戻った、ということになります。

 

 

加藤教授は、この考え方に基づき、葛飾区において浸水対応型市街地構想を進めています。

 

 

はっはっは。ここでも、人類は、自ら作り出した地球温暖化によって、大きなしっぺ返しを受けているわけです。何と言う皮肉でしょうか。