本日、令和8年(2026年)5月16日、群馬県千代田町における利根川左岸におきまして、利根川水系連合・総合水防演習がございました。

私は、今年度は、県議会 県土都市整備委員会に所属しております。
この委員会の委員として、出席しました。
「利根川水系連合」という団体が存在するわけではなく、これは、この水防演習の名称のようですね。
利根川水系は、一級河川であり、管理者は国土交通大臣ということになりますので、この水防演習の中心も国土交通省が担っているようでした。
それぞれの地域の水防活動(河川の氾濫を防ぐ、氾濫した場合は対応する活動)は、市町村が責任を持ち、消防署・消防団(水防団)が担当します。
陸上自衛隊、群馬県警なども参加する、とても大規模なものでした。

堤防の上に土のうを積む。
地元の水防団(消防団)による作業です。
消防団と水防団は、制度上は別モノなのですが、事実上、一体となっていることが多いようです。

水防工法のデモンストレーション。
釜段工。
堤防が浸水して、水が染み出してきた時に、これを作ります。
水を逃がし、圧力を分散させることで、堤防決壊を防ぎます(あるいは時間稼ぎを行います)。

五徳縫い。
堤防にヒビが入ってきた時の工法だそうで、これは私も初めて見ました。
小規模な堤防において有用な工法だそうですが、近年はあまり使われることはないそうです。

防災関連商品を開発・販売している企業も多く出店していました。
軽くて丈夫なウレタン製ボート。
要救助者を乗せて、避難所まで運ぶことを想定します。
江戸川区は、面積の7割がゼロメートル地帯であり、浸水時の対策に力を入れているそうです。
小中高校すべてにこのボートを配備しているとのこと。
その内の一部は、エンジン(船外機)付きに置き換えているそうです。このサイズのボートで、小さなエンジンだと、小型船舶免許は不要なんだそうです。
消防職員や消防団ではなく、区の職員が操作するとのことです。つまり、区の職員が日頃から訓練をしているということです。そのオペレーション設計力はすごいですね。

災害派遣用トイレトレーラーです。
ぐんまちゃんがかわいらしいですね。

陸上自衛隊による偵察。
カワサキのKLXです。

排水ポンプ車による排水。

ゴム製ボートが牽引されてきました。
この種の水防救助用のボートは、かつてはアルミパネルの状態で保管しておき、使う段階で組み立てるものもありましたが、今はゴム製ボートが主流のようです。

川の中ほどに取り残された要救助者をゴム製ボートで救出してきました。

群馬県防災航空センターのヘリコプターはるな による、要救助者を釣り上げて救助する訓練。
基本的な流れとして、
(1)隊員が吊り降ろされ、上陸する。
(2)隊員が、要救助者を固定する。
(この固定方法には、用いる器具の種類なども多様であり、要救助者の体調にもよるでしょうし、いろいろなやり方があるようです。担架を使う場合もあります)
(3)隊員と要救助者を一緒に釣り上げる。
という段階を踏みます。

埋没車両に取り残された要救助者を救い出す訓練。
クルマは屋根を切り取られました。

陸上自衛隊のヘリコプターUH-60JAによる、救助。
米国シコルスキー社のUH-60 ブラックホークを、三菱重工がライセンス生産しているものです。

群馬県警のヘリコプター あかぎ。

群馬県警が、ボートにより、浸水した孤立ビルに取り残された要救助者を救出しにいきます。

陸上自衛隊の渡河ボートによる救出。
船外機もついていますが、櫓によって手漕ぎすることも出来るようです。
FRP製で、最大で(荷物が軽い場合は)26名が乗れるとのこと。

陸上自衛隊の軽門橋。
車両を渡河させるためのボートです。
パジェロが運ばれていきました。

警察のジムニーシエラ。
可愛らしい色ですね。
関係諸機関の皆様が日頃から訓練を積み重ね、いざという時に迅速に動ける体制を整えてくださっていることに、改めて深く敬意を表します。
これから本格的な出水期を迎えます。
各家庭、各地域においても、ハザードマップの確認、避難先・避難経路の確認、備蓄品の点検など、できる備えを進めておくことが大切です。

様々な民間企業、民間団体もブース出店していました。
NPO法人防災レジリエンス二輪協会という団体があり、トライアル車が展示されています。

なんと!ダカールラリー2026をバイクにて完走した、藤原慎也選手!
このNPO法人の理事長を務めておられます。
今年のダカールでは、序盤にクラッシュして左鎖骨を骨折しましたが、気力で見事に完走なさいました。
大感激して一緒に写真を撮らせていただきました。