埼玉県議会 県土都市整備委員会にて、静岡県清水区の国道1号 静清バイパス 清水立体の工事現場を視察してまいりました。
静岡市清水区では、市街地の中を国道1号静清バイパスが通り、さらに国際拠点港湾である清水港や東名高速道路などを結ぶ広域交通が重なっています。
地域の暮らしを支える交通と、港湾物流を担うトラックなどの広域交通が集中することから、交通事情は複雑です。
この区間です。
例えば、東京港なんかを思い浮かべると、港湾地域は、下町、オフィス街、住宅街と完全に切り離されています。
臨海の埋立地に港湾施設があり、ここに、一般家屋やオフィスはないので、街なか移動のクルマや自転車、徒歩の人が入り込んでくることはほとんどないでしょう。行き交う車輌のほとんどはトラックのはずです。
清水港は、古くからの港町であり、近距離 街なか交通と、中長距離トラック交通が混在しているのです。
「清水立体」区間は、これまで慢性的な渋滞による速度低下が生じ、周辺区間と比べても死傷事故率が高く、特に渋滞に起因すると考えられる追突事故が多いことが課題となってきました。
そこで、2.4km区間を高架化。
- 広域・通過交通を担う高架の専用部(片側2車線)
- 沿道へのアクセスや地域内の交通を担う地上の街路部(片側2車線)
に交通を分けることで、渋滞の緩和と交通安全の向上を図ります。
国道ですので、国の事業です。
また工事中であり、供用開始されていません。
陸橋(専用部)の上へ。
もともと交通量が多く、慢性的な渋滞が生じている道路です。
工事のために道路を長期間止めるわけにはいきません。
そこで、RC(鉄筋コンクリート)の柱と鋼製の梁を組み合わせた複合橋脚を採用するなど、交通規制を短縮するための様々な工夫が行われています。
巨大な高架道路そのものにも圧倒されますが、今回特に印象に残ったのは、道路を使い続けながら、その道路を造り変えていく難しさです。
新しい道路を何もないところに造るのとは違い、毎日多くの車が行き交う中で、安全を確保し、地域の暮らしや物流への影響を最小限に抑えながら工事を進めなければなりません。
都市インフラの更新や改良では、完成した施設だけでなく、「どう造るか」「工事中も都市機能をどう維持するか」まで含めて考えることが重要だと、改めて感じました。
県土都市整美委員会委員一同、視察を受け入れてくださった国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所の皆さんと。
尚、この日は日差しは強く、気温も高く、熱中症危険レベルは最高度でありました。
現在は東京方面の上り線を優先して整備しており、令和8年度内の上り線開通が予定されています。
建設工事に関わる皆様のご安全をお祈りします。







