ゴミゼロ 今年の緑川ゴミ浚い

令和7年(2025年)6月1日(日)、蕨市内各町会において、ゴミゼロさわやか環境の日・クリーンわらび市民運動が行われました。

前夜に雨が降り、もしかしたら中止かも?とガッカリした(ホッとした?)方もいたかも知れませんが、払暁には朝には上がり、ゴミゼロ活動が始まる8時ころには路面もドライになっていました。

 

私は、昨年に引き続き、今年も、塚越5丁目町会の緑川ゴミ浚いに参加させていただきました。

 

緑川は県の管理河川なので、本来ならこうした保守作業は県の仕事なのですが、不法投棄の多さに町会の皆さんがゴミゼロの日に自発的にゴミ浚いを行っているのが現状です。頭が下がります。

 

↑ 昨年の様子

 

↓ そして、今年の様子

塚越ポンプ場横から、川に入り、上流に遡っていきます。

20250601 ごみゼロ 塚越5丁目町会

ここにはゴミをせき止める鉄網ゲートが設置されています。

ペットボトル、空き缶、タバコの吸殻、服、発泡スチロール製食品トレー、ビニール袋入りの謎のゴミなど、大量のゴミが溜まっていました。

これらを熊手でかき出して、カゴに入れ、引き上げます。

 

上記の写真は、下流から上流に向けて撮影したものなのですが、鉄網ゲートが、楕円形にたわんでいるように見えます。下流から上流に向けて、大きな力がかかったような感じです。

一体、どういうことですかね?

 

20250601 ごみゼロ 塚越5丁目町会

雨上がりゆえか、それなりに水は黒ずんで濁っていますが、水量が目立って多いわけではありませんでした。

(そもそも、緑川には、雨水が流れ込む仕組みにはなっていません)

また、意外にも臭いはそれほどありません。

 

20250601 ごみゼロ 塚越5丁目町会

川の側壁には、ところどころ穴が空いており、水が流入しています。

緑川は、生活排水・雨水が流れ込む仕様にはなっていませんが、土の中に染み込んだ水分を逃がすための小さな排水口が設置されているのです。

カルシウム成分が白く固まっています。

 

20250601 ごみゼロ 塚越5丁目町会

ところどころ、藻が発生していました。

 

この後、お隣りの塚越7丁目町会との境界である、稲荷橋付近で、川から上がりました。

上記写真のように、道路と川を隔てる緑色の金網フェンスが張ってあるのですが、これをよじ登りました。

金網フェンスには、ところどころ、フェンスがドア形状になっていて、人の出入りができる仕組みなっているのですが、鍵がかかっています。塚越5丁目町会の皆さんからは、ゴミ浚い作業のために、鍵を貸与してほしい、という要望をいただきました。後ほど、さいたま県土整備事務所にリクエストしたいと思います。

 

 

なお、昨年は、現金の抜き取られた財布や、大量の預金通帳・キャッシュカード入りポーチなど、明らかに犯罪の臭いがする怪しい投棄物もあり、警察官をお呼びしたものです。

今年はクレジットカード、キャッシュカードが数枚回収された程度でした。

ネタ的には、もっと意外なモノが出てくると面白いんですけどね(笑)

 

 

塚越5丁目町会の皆さん、早朝から本当にお疲れ様でした。

緑川の環境整備、災害対策については、私の持ち場で尽力してまいります。


埼玉県 令和7年度(2025年度)予算案 県土整備部の蕨市部分

ただ今、埼玉県議会では、令和7年(2025年)2月定例議会が開かれており、来年度(令和7年度 – 2025年度)の予算案が審議されております。

 

県土整備部関連、つまり道路、河川、橋梁などの土木に関するもののうち、蕨市に関する項目を以下に解説します。

R7蕨市箇所付け一覧

蕨市に関する部分は、3点です。

 

 

①県道 蕨停車場線(和楽備神社~北町歩道橋) 障害者誘導用ブロック(点字ブロック)修繕

県道117号 蕨停車場線の、和楽備神社(上記地図のA地点)から、北町歩道橋(同B地点)までの300m区間です。

片側1車線の車道の両側には、それぞれ歩道があります。

両側歩道の障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の修繕を行います。

令和7年度埼玉県当初予算案 点字ブロック修繕

ブロックの歩道に、点字ブロックも埋め込まれています。

点字ブロックは、規格が変わっております。
現地の点字ブロックは古い規格によるものであり、最新の規格では不合格のものなのだそうです。

最新の規格では、点字ブロックの角が、杖などが引っかからないようにもっと丸みを帯びているそうです。

 

これらの修繕を行います。

新しいものは、点字ブロックではなく、点字シートを上から接着剤で貼り付けるタイプになるそうです。

 

 

②県道 川口蕨線(南町~西川口) 電線地中化 本体工事

こちらの記事にて、工事進捗にて解説した、県道110号 蕨川口線の電線地中化問題です。

前任の須賀敬史 前県議会議員の時代からの、蕨市から県に対する要望事項であり、少しずつ工事が進められてきていました。

私も、令和4年(2024年)2月定例会 県議会一般質問にて地元要望として取り上げ、県土整備部に対して強くリクエストしたところです。

 

令和7年度埼玉県当初予算案 県道川口蕨線 電線地中化本体工開始

第一中学校正門前の丁字路にて。

 

 

この道路の電線地中化は、蕨駅側から南へ向けて進められており、今は塚越陸橋のたもとの丁字路(蕨南町郵便局の近くの丁字路。上図のA地点)までは完成しております。

ここから西川口方面に向けて、これまでは、支障物(電線以外の、例えば通信ケーブルなど)の地中化工事が進められてきており、いよいよこれが終わりました。

上記写真を見ると、既に何度も掘り起こして工事を行ったため、歩道の舗装がボコボコになっている様子が分かります。

 

 

来年度からは、電線本体工事に着手することになります。

電線本体の地中化工事が終わった後も、横の電線との接続の工事や、既存の空中の電線・電柱の撤去工事を行う必要がありますので、まだまだ完成までには年月がかかりますし、今の時点ではその時期は未定です

 

 

 

③緑川(中田橋~稲荷橋の300m区間) 護岸修繕

緑川については、水害対策としての河川拡幅が、永年の地元要望です。

この件もまた、令和4年(2024年)2月定例会 県議会一般質問にて取り上げました。

 

令和7年度埼玉県当初予算案 緑川河川管理施設修繕

この写真は、塚越小学校の付近です。

護岸の表面はコンクリで固められている用に見えますが、コンクリの下をのぞくと、鋼矢板が上から下に差し込まれています。

かなり老朽化しており、金属が腐ってボロボロになっている箇所も見られます。

これらの修繕です。

 

 

 

さらによりよい、住みやすい蕨市のために、活動してまいります。


八潮下水管崩落事故による、下水道汚水の河川への緊急放流の現場

令和7年(2025年)1月28日 10時ころ発生した、八潮市内における、下水道管路崩落事故により、依然として1名のトラックドライバの方が行方不明のままです。

現場では、懸命の救出作業が続いております。

一刻も早く救出されることをお祈り申し上げます。

 

 

下水道汚水の、河川への緊急放流の状況

先のエントリにて述べた通り、1月29日 23時より、人命救助のため、道路陥没現場の下水流量を減らすために、現場の上流部にて、下水道汚水の河川への緊急放流を実施しております。

放流は今でも続いております。

下水道緊急放流_ページ_05

1月31日17時 第6回埼玉県危機対策会議の資料 (c)埼玉県

 

 

本日 2月1日、現地を視察してまいりました。

 

 

希釈水放流地点

上記地図の通り、下水道放流地点の直接の上流部ではありません。

下水道放流地点は、新方川(にいがたがわ)の支流である、名もなき小さな水路です。

希釈水放流地点は、新方川の本流の上流部となります。

 

20250201 希釈水放流点

大型のロジスティクスセンタが立ち並ぶ産業団地の中に流れる小さな新方川。

 

この希釈水放流のオペレーションは、国交省 関東地方整備局が行っております。

現場では、関東地方整備局の委託を受けた企業のエンジニアが24時間体制で有人監視を行っている他、仮設の監視カメラが設置されていました。

 

また、このオペレーションは、今後、県または市に移管される見込み、とのことです。

 

20250201 希釈水放流点

写真ではわかりにくいのですが、水中からぶくぶくと水が湧き出しています。

産業団地の中にある場所ですが、この水は工業用水ではなく、上水とのことです。

 

橋の上に配置されたポリタンクは何らかの薬液だそうで、ぽたぽたと垂れていました。

 

 

春日部中継ポンプ場の下水道汚水放流地点

公益財団法人 埼玉県下水道公社の中川水循環センターの上流部に位置する施設です。

 

埼玉県内には、複数の水循環センターがあり、ここに、管轄する市町村からの公共下水道が集められ、きれいにした上で、河川に放出しています。

ポンプ場は、名前の通り、あくまでもポンプが設置されているのみで、下水道をきれいに処理を行う機能はありません。

水は勾配に従って上から下に流れていきます。地形の都合で、下水を高い位置に上げる必要がある場合、中継ポンプ場が設置されます。

 

20250201 春日部中継ポンプ場 汚水放流現場

写真の左側は道路。右側が、春日部中継ポンプ場。

 

この水路は、名もなき小さなものです。

下流において、新方川へと合流し、さらに中川へと注ぎ込まれていきます。

 

20250201 春日部中継ポンプ場 汚水放流現場

白いホースから下水道汚水が水路に放出されています。

ホースの先の水中には、塩素タブレットが沈められており、応急的な措置としての消毒が行われています。

 

 

やはりちょっと臭いますね。

しかし、鼻をつまむほど臭い、というわけではありません。

夏の淀んだヘドロだらけの笹目川の方が、よっぽど臭いですね。

下水道汚水と意う言葉からイメージする、排泄物やゴミがプカプカ浮かんでいる、ということはまったくありません。

下水道汚水タンクにホースを差し込んで、ポンプで汲み上げ、河川に放出しているわけですが、汚水タンクの水中の中ほどにホースの先端が位置するように設定しているそうです。

下水道汚水の中の不純物は、水面に浮かんだり、沈殿したりしているため、これらが汲み上げられることは、ほぼ無いとのことです。

 

 

ポンプ場の中では、責任者の方に案内をしていただきましたが、写真の公開は控えます。

 

施設内では、様々な機関の車両が停まっており、車両の運転席で仮眠しているスタッフの姿も見られました。

関係者様のご尽力に感謝申し上げます。

 

 

下水道汚水放出水路と、新方川の合流地点

20250201 汚水を放流した水路と、新方川の合流地点

写真の左奥から右手前へと流れているのが、新方川の本流。
上で述べた希釈水は、この本流を流れてきています。

写真中央部の白いコンクリで固められた流入口が、下水道汚水を放出した水路からの流れです。

この写真の地点で、下水道汚水放出水路と、新方川が合流します。

 

 

もうここでは、臭くはありませんね。

流れは淀んでおり、汚いのですが、元から汚い水だったのではないかと思います。

 

 

新方川右岸(写真の左側)において、工事が行われていますが、これは、中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクトにおける何らかの工事かと思います。

この地域は水害が多く、2年前の6月にも大規模な床下・床上浸水が発災しました。

 

 

水質検査地点

20250201 新方川の水質測定地点

東武伊勢崎線 せんげん台駅近くの水質検査地点。

ここで行った水質検査は、あくまでも簡易測定キットによるものです。

橋の架替工事が行われています。

 

 

冒頭の資料によると、この地点におけるBOD(生物化学的酸素要求量)は、下水道汚水放流前で10,放流後は、ピーク時で50まで上がり、「わずかに下水臭、魚2匹浮いている」というタイミングもあったようです。

(数値は、低いほど良く、高いほど悪いことを示します。)

 

尚、参考までに、令和5年度 蕨市環境状況報告書によると、

緑川 1.1
見沼代用水 2.0

です。

 

 

尚、「日本で最も汚い川」と呼ばれたのは、奈良県の大和川ですが、1970年の最悪の頃で、BOD31.6でした。今日では、2.5に改善されています。

 

 

ということで、maxでBOD50というのは、結構酷い数字です。

 

 

今後の見通し

本日夕刻、埼玉県医師会の新年会での大野知事の発言によると、下水道陥没現場の復旧工事は、「1週間程度でできそうな見通しが見えてきた」とのことです。まだ明確に見通しが立っているわけでもなく、そもそも、依然として行方不明者の救出活動は続いており、復旧フェーズには至っていませんが、何ヶ月もかかるようなイメージでは無さそうです。

一刻も早く救出できるよう祈ります。
関係諸機関の引き続きのご尽力をお願い申し上げます。


荒川水循環センターを視察

昨日、令和6年(2024年)8月27日、蕨市議会 保守系会派:新翔会の仲間と、荒川水循環センターを視察してまいりました。

水循環センターとは、下水処理場のことです。
親しみやすい呼び名としたものです。

荒川左岸、幸魂大橋の川下に位置しています。
戸田市内です。

彩湖や荒川CRにジョギングに行くたびに横を通り抜けていましたが、初めて中に入りました。

 

 

県の流域下水道・水循環センターの仕組み

身近な、街の中の下水道は、公共下水道と呼び、市町村が運営しています。

それぞれの市町村ごとに下水は集められ、県が運営している流域下水道の管路に流れていき、やがて水循環センターに集まります。

ここできれいに処理して、河川に流します。

 

市町村と県は、このように役割分担しています。

 

但し、歴史的・地理的な経緯から、市町・一部事務組合が独自に下水道の終末処理を行っているケースもあります。

 

 

埼玉県の流域下水道

荒川、利根川などの大きな河川の、右岸、左岸それぞれといったように区分し、8つの流域下水道に分かれています。

荒川左岸下流のエリア(上尾市-さいたま市-戸田市-蕨市-川口市)を担当しているのは、荒川左岸南部流域下水道です。
人口密集エリアであるため、国内でも最大規模です。

蕨市においては、下水の100%の終末処理を、荒川左岸南部流域下水道に委託しています。
尚、蕨市内においては、錦町のみが分流式(汚水と雨水の管路が別系統に独立している)ですが、雨水は、そのまま河川に放出しています。

 

 

流域下水道の費用負担

受益者負担の原則に基づき、県が市町村に請求しています。

料金設定は、県内一律ではなく、流域下水道ごとに異なり、5年毎に見直しています。

人口が疎らなエリアの流域下水道よりも、人口密集エリアの流域下水道の方が、管路・ポンプ場などの投資・運用効率はいいので、料金設定も安くなります。

荒川左岸南部流域下水道は、県内でも安い方です。

維持管理負担金の立方メートル当たりの単価は、荒川左岸南部流域下水道は処理人口:199万人で、@36円です。県内で最高値の荒川上流流域下水道(深谷市・寄居町)は処理人口:2万人で、@99円です。

 

しかしながら、物価・エネルギーコスト上昇が続く中で、今後、値上がりすることは確実な状況です。

 

 

そもそも、下水道が出来る前は、どうしていたの?

荒川左岸南部流域下水道が出来たのは、52年前の、昭和47年です。

これまでは、し尿処理は全て汲み取りでした。

家庭や工場などの排水は、全てそのまま川に流していた、ということになります。

今となっては想像も出来ない世界ですね。

 

 

どうでもいい余談ですけど、私は2016年にセブ島でダイビングのライセンス取ったんですよ。

海はもちろんとても綺麗で、サンゴや熱帯魚、ジンベイザメと戯れながら講習を受けたのですが、島はほとんど下水道が整備されておらず、川は汚くて、それらの汚水がそのまま海に垂れ流されていました。

川はあんなに汚いのに、なんで海はこんなに綺麗なんだろう?と不思議でなりませんでした。

海はとても広大なので、ある程度の量までは、文明社会が垂れ流す汚水を飲み込んで希釈してしまうわけですね。量の問題なのです。

 

 

施設見学の写真レポート

20240827 荒川水循環センター

流域市の維持管理負担金の増額要因・背景、防災対策、施設概要についてお聞きしました。

 

20240827 荒川水循環センター

施設内は、ヘルメットを被って見学します。

場所によっては防塵マスクも装着しました。

 

20240827 荒川水循環センター

中央管理室。

言うまでもなく、下水道処理は24時間体制で行っていますので、この中央管理室も24時間体制で稼働しています。

基本的には、何かを操作する作業するというよりも、異常が無いかどうか監視し、異常が発生したら対応する作業がメインのようです。

 

20240827 荒川水循環センター

沈砂池。

水循環センターにやってきた下水は、まずここにやって来ます。

生の下水なので、やはり臭いです。

大きなゴミ、土砂を沈めます。

 

20240827 荒川水循環センター

ポンプ棟。

低い位置にある下水を、高い位置に持ち上げるのが、ポンプの役割です。

 

20240827 荒川水循環センター

管廊。

 

20240827 荒川水循環センター

視察団の面々。

 

20240827 荒川水循環センター

管廊には、近隣の高校生たちに描いてもらった壁画があります。

クマムシくんやコバトンが楽しそうに水の中を泳いでいます。

 

20240827 荒川水循環センター

水の妖精?

高校生たちによる、下水道インフラへの感謝と、ここでオペレーションする方々へのリスペクトの気持ちがよく表現されています。

 

20240827 荒川水循環センター

大きな導水管の前で。

でかいですね。

何となく、ゴゴゴゴゴゴ・・・という音は聞こえるのですが、中は見えないので、どのくらいの勢いで下水がこの中を流れているのかは分かりません。実はチョロチョロなのかもしれません。

 

20240827 荒川水循環センター

管廊案内図。

ここから下水は、8つの系列に分かれていきます。

人口・処理量の増加によって、系列を順次増やしてきました。

今は、第8系列までが配備されています。

 

20240827 荒川水循環センター

第5系列の反応タンク。

ここに微生物のクマムシがおり、下水を処理してくれています。

微生物を使って下水処理を行うのは、埼玉県や国内だけのやり方ではなく、世界的にもスタンダードなのだそうです。

 

20240827 荒川水循環センター

第5系列の最終沈殿池。

 

新しい第5~第8系列は、広い荒川水循環センターの中でも、最も東側に位置しています。道路を挟んで住宅地と隣接しているため、臭気対策のために、上部に屋根を設けた構造になっています。

これは、昨年見学した元荒川水循環センター(桶川市)には無かった仕組みであり、ここの特徴です。

 

20240827 荒川水循環センター

第5系列の上部は、このようになっています。

 

20240827 荒川水循環センター

屋上は、戸田市営の公園として、一般に開放されています。

その名も、上部公園。

週末は駐車場が満車になり、空き待ちをしている車列が並んでいる姿をよく目にします。

 

20240827 荒川水循環センター

 

 

20240827 荒川水循環センター

第3系列の反応タンク。

こちらの系列は、蓋が設けられています。見学のときだけ開けられるようになっています。

ぶくぶくしているのは空気です。空気を送り込んで、微生物を活性化させています。

 

20240827 荒川水循環センター

第3系列の最終沈殿池。

 

20240827 荒川水循環センター

水を汲み出してメスシリンダーに入れてみると、少し黄ばんで見えます。

もはや臭気はありません。

化学的には、荒川の水よりも綺麗です。技術的にはこれよりも更に綺麗にすることも可能ですが、コストが掛かるし、意味がないので、そこまではやりません。

 

 

この後、消毒施設によって塩素処理を施して、荒川に放流します。

 

20240827 荒川水循環センター

汚泥(沈渣、土砂類)は、大量の水分を含んでいますが、これを焼却して減容化(コンパクト化)して、セメント原料等として再利用します。

 

こちらは、昨年、令和5年(2023年)11月に稼働した、新型汚泥焼却炉です。

従来の焼却炉よりも、高温で焼却することが出来る上、排熱を利用して発電する機能も付いています。

温室効果ガス排出量は、従来型と比べると50%以上削減されました。

 

20240827 荒川水循環センター

新型汚泥焼却炉の上部にて。

建屋で囲まれておらず、オープンな構造です。

グレーチングの階段を、上部まで登りました。

燃えているので熱いです。

 

20240827 荒川水循環センター

最後にクマムシくんポーズで記念撮影。

このキモカワなキャラ、クマムシくんやクマニャンコちゃんは、初見では気持ち悪ーいのですが、施設を一周した後は、その活動に感謝し、とても愛おしく感じてくるから不思議です。

クマムシくんやクマニャンコちゃんがいないと、私たちの文明社会は成り立ちません。

 

 

昨年、令和5年(2023年)9月には、自民党県議団1期生有志にて、元荒川水循環センター(桶川市)を視察しました。

 

視察を受け入れてくださった県下水道局、公益財団法人埼玉県下水道公社の皆様、ありがとうございました。日頃の下水道インフラの建設・維持管理にあらためて蕨市民を代表して感謝申し上げます。


中川・綾瀬川の流域治水シンポジウム

20240826 流域治水シンポジウム 中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト

先日、令和6年(2024年)8月26日、越谷市中央市民会館におきまして、中川・綾瀬川の流域治水シンポジウムがあり、参加してきました。

参加者は白ワイシャツの行政パーソンが多かったようです。

 

 

中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト

中川・綾瀬川流域(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川町、松伏町)では、昨年、令和5年6月の台風2号による内水氾濫によって、大規模な家屋浸水被害が生じています。

この地域は、中川と綾瀬川に挟まれたお椀のような地形になっています。中川・綾瀬川は、河川勾配が小さく、ただでさえ水が流れにくい(排水能力が低い)川です。排水能力を越えた雨が降ると、溜まってしまって流れにくいのです。

 

 

この時のことは、私もよく覚えております。

須賀敬史 前県議が立候補した蕨市長選挙の最中で、連日、県内の自民党議員が選対に応援に入ってきていました。

蕨市では浸水被害はありませんでしたが、毎日来てくれていた草加市の議員さんから翌朝一番で、「市内での水害がひどく、一晩中市内を駆けずり回ってきて、今、家に帰ってきたばかりなので、一眠りしてから蕨に向かいます」と連絡を受けたのでした。

 

 

対策として、国・県・市町が連携して、中川・緊急流域治水プロジェクトが動き始めております。

 

 

流域治水という考え方は、2度目のパラダイムシフト(であるべき)

学者の加藤孝明氏の講演で、面白い話がありました。

 

20240826 流域治水シンポジウム 中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト

「流域治水頑張ろう!」という関係市町の首長の決意ポーズを軽く揶揄した上で、

 

流域治水という考え方は、本来であれば、2度目のパラダイムシフトであるべきなのだ、と。

 

 

古代~中世:人類文明は、自然の脅威に抗う術を持ちませんでした

文明 < 自然の脅威のフェーズです。

大雨の時に浸水して流され、少なかぬ被害が生じるのは当たり前で、高台に住むくらいしか対策はありませんでした。

いざ自然災害が発生したら、人々は一丸となってこれに対処する必要がありました。

 

 

近世~近・現代(江戸時代~平成):土木技術・防災インフラが自然災害から人々を守りました

これが第1のパラダイムシフトです。

文明 > 自然の脅威のフェーズです。

人類文明は、自然の脅威と戦う道具として、土木技術を手に入れ、防災インフラを整備していきました。

堤防、ダム、河川改修などの土木技術・防災インフラがあれば、人々は、自然災害を恐れる必要はなくなりました。

土木技術・防災インフラが、人々を自然災害から守ってくれました。
人々は、自然災害と直接対峙する必要はなくなりました。

 

 

今(令和~):流域治水

これが第2のパラダイムシフトです。

文明 < 自然の脅威のフェーズです。

気候変動により、自然災害は頻発化・激甚化し、防災インフラ整備のスピードが、追いつかなくなりました。

土木技術・防災インフラ整備が、自然災害から人々を守りきれなくなりました。

人々は、自然災害をある程度は受け入れていく覚悟が必要になりました。
いざ自然災害が発生したら、人々は一丸となってこれに対処する必要が出てきました。これが流域治水です。

つまり、古代~中世に戻った、ということになります。

 

 

加藤教授は、この考え方に基づき、葛飾区において浸水対応型市街地構想を進めています。

 

 

はっはっは。ここでも、人類は、自ら作り出した地球温暖化によって、大きなしっぺ返しを受けているわけです。何と言う皮肉でしょうか。


緑川 蕨市内に河川監視カメラが新設

緑川において、蕨市内の2階所で河川監視カメラが新設されています。

場所はこちら。

 

 

埼玉県 県土整備部の、さいたま県土整備事務所 管内の河川監視カメラの一覧です。

 

 

ページを開くと、最新の河川監視カメラ画像が閲覧できます。

当日0時00分から2分おきの画像が記録されているようです。それ以前の画像を遡ることは出来ないようです。

かなり解像度が荒い画像ですが、水面の高さは見られます。

夜間でもそれなりに明るく撮影出来るようです。

 

 

他の監視カメラ設置地点では、監視カメラによる画像データに加えて、cm単位の水位計を備え水位データまでも表示しているところもあります。

しかしながら、埼玉県 さいたま県土整備事務所に確認したところ、蕨市内の2地点に関しては、あくまでも簡易なものであり、画像データのみしか記録・掲載しないとのことでした。

 

 

その1 南町 桜並木末端部との合流地点近く

202405 緑川 河川監視カメラ

緑川と桜並木末端部との合流地点から、少し上流位置、右岸側に設置されています。

この写真は、下流側から上流に向けて撮影したもの。

 

この敷地は、緑川拡幅事業用地です。

 

202405 緑川 河川監視カメラ

太陽光発電設備を備えております。

「埼玉県 簡易型河川監視カメラ 太陽電池制御盤」と書いてあります。

 

202405 緑川 河川監視カメラ

上流側から下流に向けて撮影したもの。

緑川拡幅事業用地は、上記の以前の記事に記載した通り、耐水性舗装が施されています。

 

 

 

その2 塚越小 留守家庭児童指導室の横

202405 緑川 河川監視カメラ

緑川右岸の街路樹の中に設置されています。

下流側から上流に向けて撮影したもの。

左側の建物は、塚越小学校敷地内の、留守家庭児童指導室です。

「その1 南町」の河川監視カメラと同じように、ポール + 太陽光発電設備 + カメラですね。

 

202405 緑川 河川監視カメラ

よく見ると、緑川をまたいで、川の表面に向けて、何かの」機器が新たに設置されています。

 

202405 緑川 河川監視カメラ

拡大したところ。
川面に対して垂直に向けられています。

カメラでは無さそう。

水位を測定するセンサでしょうか。

 

202405 緑川 河川監視カメラ

このセンサの制御ボックス。

「機器名:水位計(危機管理型水位計)」と書いてあります。

 

上記webページ上には、あくまでも画像データしか掲載されておらず、水位データは表示されていません。

前述のように、管理者である埼玉県 さいたま県土整備事務所に確認しましたが、「あくまでも提供しているのは画像データのみであり、水位データは提供しない」とのことでした。

従って、何らかの実験的な機器か、平時においては稼働せず有事においてのみ稼働する機器ではないかと予想します。


ゴミゼロ 緑川のゴミ浚い

ゴミゼロ運動 「さわやか環境の日 クリーンわらび市民運動」というイベントが、全市的に年2回、町会単位で行われております。

 

本日、令和6年(2024年)6月2日は、塚越五丁目町会のゴミゼロに参加させていただきました。

 

この町会では、ゴミゼロ運動において、地域内を流れる緑川のゴミ浚いを行っています。

 

20240602 塚越五丁目町会ゴミゼロ 緑川ごみ浚い

胴付長靴(胸までの長さがあるゴム長靴。釣り師が着ているようなイメージの、オーバーオール型長ズボンと長靴が一体化しているようなもの)を着て、二の腕までの長さがあるゴム手袋を装着して、塚越親水公園から緑川に入りました。

 

 

 

塚越親水公園脇の、緑川が塚越大通りの下をくぐり抜ける箇所には、金属製のゴミ除けスクリーンが設置されています。

20240602 塚越五丁目町会ゴミゼロ 緑川ごみ浚い

目の荒い金属製ネットのようなもので、大きなものはここで引っかかり、下流に流れないようになっています。

このゴミ除けスクリーンには、大量の空き缶・ペットボトル、ビニル袋に入れられたゴミなどがひっかかっておりました。

これらを柄の長い熊手でかき集め、箱に入れます。

これらのゴミを集めた箱は、川岸の道路上にいる別の方々の手によって引き上げられていきます。

20240602 塚越五丁目町会ゴミゼロ 緑川ごみ浚い

最終的にこれらのゴミは、すべて浚いました。

 

 

自転車や廃テレビといったサイズの大型のものはありませんでしたが、大量の空き缶・ペットボトル、藻類でみるみるうちに、箱の中は山になっていきました。

空き缶やペットボトルといえども、中に水が入ると水面に浮かばず、水底に沈み込んでしまうのです。何度も熊手で水底を掻いて、ゴミをかき集めました。

 

 

早朝に降ったばかりの雨上がりだったためか、水はどす黒い泥で濁っていましたが、ヘドロの堆積はありません。

作業を行った区間は、川の壁面も底面もほぼコンクリート敷でした。
足裏はコンクリート敷の底にとどきますし、ぬるぬる滑るとか、泥で足が取られる、ということはありませんでした。

20240602 塚越五丁目町会ゴミゼロ 緑川ごみ浚い

雨上がりのためか、それなりの早さで水も流れていました。

緑川には、基本的には雨水排水は流れ込んでいないはずなのですが、多少は入ってきていることによるものかと思います。

川の壁面のコンクリートには、多数の穴が空いており、土の中を染み込んできた程度の排水が流れ込んでいるものかと思います。

 

 

生物もわずかながら生きており、

タニシは多数おりました。
シジミもいたそうです。

全長20cmくらいの亀も見かけました。
これは、以前より住みついているとのことです。

 

 

大金は出てきませんでしたが、年金手帳、パスポート、国際免許証、マイナンバーカード、キャッシュカード、銀行預金通帳、米ドルコイン、スマートフォン、病院の診察券などは拾い上げられました。

町会役員より警察にお渡ししましたが、空き巣被害による盗難品も含まれていたそうです。

現金のお札だけ抜き取って、これらは川に投棄されたようです。

 

いやはや大変な作業でした。

塚越五丁目町会では、毎年2回ゴミ浚い作業を行っているとのことで、頭が下がります。

 

20240602 塚越五丁目町会ゴミゼロ 緑川ごみ浚い

常にゴム手袋をはめておりスマホを取り出せなかったため、作業中の写真は無し。

撮影してくれていた方がいましたので、後で写真データを受け取りましたら追加掲載します。

→ 【2024/6/3】写真と解説文を追加しました。

 

 

 

以下の2枚の写真は、令和6年(2024年)5月24日(作業日の9日前)に撮影したものです。

20240524 蕨市塚越5丁目地内の緑川

この日は、川底に多少の泥が堆積しているのが見えますが、水は透明でした。

 

20240524 蕨市塚越5丁目地内の緑川

カゴに入ったゴミが半分沈んだ状態で投棄されていました。

藻類が繁茂している姿も見て取れます。