大阪万博が開幕しました。
すごく楽しみです。3日間くらい時間をかけて、じっくり見に行きたいと思います。
前回見に行った万博は、1985年、つくば万博でした。
当時はまだ小学生だったので、歴史観とか、世界を観察するためのフレームワークが自分の中に出来上がっておらず、正直、たいして覚えていません。はっきり記憶に残っているのは、10階建て建物以上もの高さがある、SONYの巨大テレビ「ジャンボトロン」くらいです。あんなに大きなテレビが出来るなんて、未来はすごいことになるんだな~、というくらいの感想しか持ち得ませんでした。
大阪万博のテーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
さて、そして、この度の大阪万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」です。キャッチコピーとしては、今ひとつ、心に響くものがない、ありきたり感あふれるフレーズです。しかしながら、この種のイベントにおいて、テーマ設定は、極めて重要です。
技術は常に進化し続けていて、特に昨今は、AI、ロボット(ドローンを含む)が猛烈なスピードで更新され続けています。
最先端の技術の進化が早過ぎて、関連する法の整備が追いついていないことは、しばしばあります。また、最先端の技術は、常に軍事領域において膨大な投資が行われて開発され、実用化されるものです。
しかしながら、今日におけるAI、ロボットは、また別の次元で、別の種類の問題をはらんでいます。人間が技術をコントロールするのではなく、人間が技術に従属する未来が出来するかもしれない、という危機感、技術が人を幸せにしないかもしれない、という懐疑が生まれています。
平たく言うと、映画『Matrix』、『ブレードランナー』、『ターミネーター』で描かれたディストピアが間近に迫っているのではないか?という恐怖です。
大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は、技術は、人間を従属させるものであるべきではない、平和を実現し人類の未来を明るくするためにあるべきだ、という決意のメッセージだと解釈します。
中国館と米国館のテーマ
ここで、注目すべきなのは、中国館と米国館のテーマです。
今日は、米国からチャイナへの覇権の移行期に当たります。それぞれの国家が、大阪万博「いのち輝く未来社会のデザイン」において、どのようなテーマを選定したのか?
中国館のテーマは、スマートシティです。
言うまでもなく、この領域においては、チャイナは世界最先端です。技術が優れているからでは断じてなく、自由を否定し、人権を抑圧する権威主義的政治体制であるがゆえに実現してるものです。
街中に張り巡らされた監視カメラ、個人のスマホ、メッセージングを常時監視する仕組みは、自由世界ではあり得ません。
チャイナの世界最先端のスマートシティシステムを、いかに私達西側の政治体制の下で、自由を確保し、人権を尊重しながら適用していくか、というのは、今後の重要な、私たちの課題です。
米国館のテーマは、宇宙開発であり、月の石を展示するそうです。
なんか、もう、がっかりですよ、個人的には。よりにもよって「宇宙開発」って(笑)
未だに、宇宙開発=軍事であり、民生利用に直ちにリンクするものではありません。なんか、根本的にズレてますし、発想が前世紀的ですね。