PayPayがこのたび、NASDAQに上場、時価総額は2兆円規模とのこと。
東証ではなく、海外市場に上場したことについて、私の意見を下記する。
決済サービスに関しては、日本国内での評価は低く、東証に上場したところで株価はつかない。fintech銘柄の一つとして評価を与えられれば株価が遥かに高く値付けされる米国市場を上場先に選んだのは、「時価総額を極大化する」ことのみが目的であれば、合理的判断と言える。
他方で、鉄道、航空、エネルギー、金融など、国を支えるインフラ事業者であるならば、メイン上場先として、国内市場を選択するのが当たり前。
海外市場の方が、高い株価、評価を得られる可能性があったとしても、そのような選択肢はそもそもありえない。
何故ならば、インフラ事業者である以上、
国家安全保障に関わるから。海外当局の指揮監督を強く受けるべきではないから。
外国投資家によって大きな影響力を受けるべきではないから。国内資本によって形成されるべきだから。
データ主権リスクがあるから。
結局のところ、PayPay自身、そしてソフトバンクグループが、自らがプラットフォーマーとしての覇権を取ることを目指しつつも、インフラ事業者であるという意識が弱い、というか根本的に欠落しているんだろう。
この点は残念でならない。
単なるプラットフォーマーであるならば、ユーザを囲い込んで、LTVを極大化して、自らの利益を極大化すればいいと思うよ。
インフラ事業者であるならば、事業を営んでいる国家あるいは社会にとって欠かすべからざる存在であることを強く認識し、時には利益を度外視してでも果たさねばならない特別な役割がある、という認識と誇りを持ってもらいたいものだ。
ソフトバンクグループには、そのような公共性への認識が根本的に欠落している。
