いわゆる、情報家電ってやつは、本当に普及するのだろうか?
よく分からない。誰も分からない。
「家電なのにインターネットがつかえる」(というか、webインターフェース、あるいはブラウザ・インターフェースでインターネットに接続できる)という
アプローチは、破綻した。
昔のweb TV、最近で言えば、某M下電器産業のTナビなど。
ましてや、インターネット冷蔵庫なんつモノが普及することはあり得ない。
では、「インターネットを通じて、家電をつかえる」というアプローチはどうか。
もっとも常識的かつ現実的な、ビデオ、DVDレコーダのTV録画予約、いわゆるEPGってやつ、に関しても、なかなか普及していない。
私自身はまったくTVを見ない人なので、感覚的に理解できないのだが、TVを見る人にとっては、EPGは便利なものなのではないだろうか。
それでも普及しない!
情報家電という概念自体は、かなり昔からあるものだ。
出先から電話回線(音声電話。当時はインターネットという概念がなかったので)を通じて、家の中の家電を操作する、という考え方は、それこそ、私が小学生ぐらいのときからあった(キャプテンシステムとかの時代w もう20年前だ)。
便利であることは間違いないし、人々の生活を便利に、豊かにしていくことは間違いない。
では、はたして、それは、普及するのか?
分からない。
これは、インフラ屋さんとメーカの領域であり、私の商内の領域ではない。
また、政治的なもろもろも絡んでくるし。
コンサルは出来るけど。
私が関われるのは、「情報家電の時代がこれからやってくる」と仮定して、それでじゃぁ、どうやって儲けるか。
PCインターネット関連ビジネスと、モバイルインターネット関連ビジネスは、結局、今現時点に至っても、全く異なる発展を遂げており、融合していく兆しが全くない。
例えば、PCインターネットの世界では、ポータルビジネスからスタートしたYahoo! JAPANが一つの覇者となっているが、他方で、モバイルインターネットの世界では、ポータルと言う概念自体が存在しない。強いてそれに準ずるものを上げるならば、キャリアの公式メニュということになろうかけれども、他方では、キャリアビジネスという概念は、PCインターネットの世界では存在しない。
最近はモバイルブラウザフォンなのにOperaを搭載し、PCインターネットの世界への歩み寄りを指向しているものもあるが、普及していく兆しは、今のところまったくない。
となると、情報家電関連ビジネスも、PCインターネット関連ビジネス、モバイル関連ビジネスの発展の経緯とは全く異なる流れで発展を遂げていくことになるに違いない。
で、じゃあ、情報家電関連ビジネスは、どのように分類できて、具体的に、どうやって儲けていくべきなのか。明日書きます。