ケアラー・ヤングケアラーを考える講演会

(c)ケアラー・ヤングケアラーを考える講演会

先日、令和5年(2023年)11月27日(月)、蕨市立中央公民館におきまして、

ケアラー・ヤングケアラーを考える講演会
ケアラー・ヤングケアラーを理解しましょう

があり、大学の専門の先生による、ケアラー・ヤングケアラー問題についての解説をお聞きする機会がございました。

 

 

正直、この領域はあまり詳しくないので、体系的に整理して理解するための、よい機会でした。

埼玉県では、令和2年、全国で初めてケアラー支援条例を制定しております。

 

 

(c)ケアラー・ヤングケアラーを考える講演会

支援の流れ

気づく → つなぐ → 支える

 

この流れは、ありとあらゆる、この種の福祉サービスに共通するものです。
虐待、いじめ、DV、◯☓ハラスメントなど

 

ケアラー問題に関していうと、最も重要なのが、「気づく」の部分です。

「つなぐ」、「支える」については、既に、然るべき機関・組織が、適切なサービスを提供しています。

 

ケアラー問題の、虐待やいじめ、DV、◯☓ハラスメントとの違いは、

ケアラー問題が、問題としてまだ広く世の中に認知されていない、ということです。

さらに、ケアラー自身が、「自分がケアラーである」と認識することが自己否定に繋がってしまうため、「自分がケアラーではない」と考えやすいというバイアスが働きやすいという性質があります

 

 

ところで、ケアラーという言葉が、マーケティング的には致命的によくない。

何がなんだか、直感的によく分かりません。

「ケアラー」という言葉は英国から入ってきた概念です。この種の福祉領域にはよくあるのですが、海外から入ったきた概念で、名称が外国語をそのまま用いているケースがよくあります。

そもそも「ケア」という言葉が一般的ではありません。
日本語で、相当するものは、「介護する」、「世話をする」といったところですが、何か新しい言葉を作った方がいいですね。

「◯☓っ子」みたいな、直感的に理解しやすい言葉を開発することで、問題が広く一般に知れ渡り、認識されるようになります。


【埼玉県議会】12月定例会が開会

12月定例会が開会

昨日、令和5年(2023年)12月4日(月)、埼玉県議会の12月定例会が開会しました。

12月22日(金)に閉会する予定です。

 

 

・今年夏の猛暑により生産物に被害を受けた農家への補助のための市町村補助
・県立川口特別支援学校の児童生徒増加による教室増築費用
などの一般会計補正予算など計20議案が上程されました。

また、議員提出議案として、北朝鮮による人工衛星打ち上げに講義する決議案が全会一致で可決されております。
(人工衛星打ち上げと弾道ミサイル発射は、技術的には同じものです)

 

 

親子傍聴室ができる

この定例会より、親子傍聴室がサービス開始しました。

傍聴そのものはもちろん無料ですし、親子傍聴室の利用も無料ですので、お気軽にご利用ください。

 

 

議会での避難訓練

本会議終了後、議場にて震度6の地震が発生したという想定で、避難訓練が行われました。

 

 

自民党県議団 1期生の会向けの議案説明会

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この定例会に上程された議案の説明会が執行部より行われました。

 

定例会・臨時会において、執行部から上程される議案の説明会は、蕨市議会においては、おおむね開会日の1週間前に行われていました。

埼玉県議会においては、自民党県議団の議員数が多いこともあり、「当選期数ごとの会」ごとに行われております。


蕨市園芸品評会がございました

本日、令和5年(2023年)11月24日(金)、蕨市中央公民館におきまして、蕨市園芸品評会がございました。

 

蕨市内農家による農産物のコンテストです。

対象は、「蕨市内農家による農産物」なので、「市内農家が、市外の田畑で、生産した農産物」も含まれます。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

明日の即売会に向けて、品評会出品物だけではなく、販売用の農産物も並べられています。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

今年は、葉物が少ないですね。

夏に暑さが続いたため、あまり育たなかった、とのこと。

また、暑さのために、病害虫害も多かったようです。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

柿の出品は、ここ数年、増えている印象です。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

市長賞、市議会議長賞、県知事賞を受賞した3名の方々と、その生産物。

おめでとうございます。

この白菜は立派ですね。

 

 

 

202311 蕨市園芸品評会

コンテストと式典が終わり、明日の即売会に備えて、値付けをしています。

 

 

関係者の皆様、お疲れ様でした。

 

即売会は、明日、令和5年(2023年)11月25日(土)に行われます。


東日本大震災の被災地:名取市閖上を訪問

令和5年(2023年)11月18日(土)、別エントリで述べたように、日台友好議連にて日台友好サミットin仙台に参加してきたのですが、これと日程を合わせて、閖上を訪問してきました。

東日本大震災の被災地は、数年おきに訪れて、復興・衰退の様子や、街並みの変化を定点観測するようにしています。

 

 

ガキの頃に仙台市富沢という、わずか数キロのところに住んでいたこともあります。

名取川で遊んでいたので、その河口の閖上には親しみがあります。

閖上という地域は、基本的には漁業メインでした。

仙台市中心部まで通勤することも距離・時間的には可能ですが、通勤する人がわざわざ住居を構えるような場所ではなく、「出ていく人はいても、入ってくる人はいない」といった感じの地域です。

震災前は、住宅が密集して立ち並び、後背に水田が位置していました。

住宅街は、ほぼ全域が津波の被害を被り、犠牲者も多数出ています。

 

 

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旧市街の中心に位置する、名取市東日本大震災慰霊碑へ。

公園となっており、中央に慰霊碑が立っています。

この慰霊碑が立つ、海と貞山堀の間の中洲エリアは、震災前は人家が密集した住宅街でした。

 

 

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今は、この中洲状の地域一帯は、居住用の戸建住宅・集合住宅を建設し、住むことは禁止となっているとのことです。

 

このレギュレーションは、市レベルで定めたものです。

 

元々、この地域に土地を持って居住していた方からは、土地は県が買い上げたそうです。

 

今は戸建て住宅・集合住宅は1軒もありません。

 

倉庫、工場、店舗などがポツポツと立ち並んでいます。

どうやら水産加工業の誘致に力を入れているようで、関連業界の倉庫・工場がたくさんありました。

 

今はまだポツポツと建物が建つばかりでかなり広い空き地が広がっているように見えますが、既にけっこう土地は売れているらしい、とのこと。

(このあたりの話は、現地で口頭で被災経験者の方から聞いたものです。ちょっと説明の仕方が曖昧だった上に、裏取りしていないので、情報が間違っている可能性あり)

 

 

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旧 閖上小学校前歩道橋の鉄骨が、震災遺構として公園に保存展示されています。

この歩道橋の上に登って、津波を逃れた方々もいたとのことです。

 

 

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名取川沿いに建つ、名取市震災復興伝承館

水防倉庫としての機能も果たしているようでした。

 

 

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子どもたちが作った、震災前の閖上の模型。

民家の一軒一軒には、「〇△さん」と居住者のお名前の旗がさしてあります。

 

 

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閖上は、1960年 チリ地震津波において、「津波が来るぞ!」と避難したものの、実際には被害がなかったどころか、潮位はまったく変化無しだった、という経験があるそうです。

そのため、閖上のお年寄りたちは、「今回も、津波は来ないだろう」と高をくくって、逃げなかった人が多かったとのこと。

 

 

また、地震直後、防災広報無線が使えなかったことも、被害を大きくしたようです。

私が話を聞いた被災者の方は、

「防災無線は元々壊れていたのかもしれないし、停電によって利用不能になったのかもしれないし、原因は分からない。消防団が津波から逃げるように呼びかけて回ったけど、逃げずに津波に飲み込まれた人が多かった。消防団員も何人もお亡くなりになった」と言っていました。

 

 

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震災後、土地区画整理事業によって新しく街路築造されたエリア。

盛り土されています。

震災後、区画整理事業の完成までには7年間かかったそうです。
(それでも、蕨市の錦町土地区画整理事業と比べれば、驚異的な速いスピードですけどね)

 

元々、このエリアに土地を持って住んでいた人は、減歩されたそうです。

居住禁止となったエリアに土地を持って住んでいた人は、
・このエリアに土地を賃貸して家屋新築するか、
・街を出ていくか、

という選択を迫られたそうです。

 

家のローンを抱えたまま被災し、被災後に更に新築することで、二重ローンを抱えている人もいるし、おまとめローンを組んだ人もいる、とのこと。

財政上の支援はなかった、とのことでした。

 

 

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災害公営住宅。

 

地元の方曰く、高齢者が多いとのことでした。

私が話を聞いた方は、「被災して、家を新たに立てる資力も気力もないお年寄りが、終の棲家としてあそこに引っ越した人が多い」と言っていました。

 

 

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閖上港へ。

これはなんだろう?

google mapにも掲載されていないので、なんだか分からない。
港の監視施設?

 

 

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閖上港にある、「閖上の記憶」。

旧 閖上中学校の被災生徒のご遺族が立ち上げて運営している、伝承館です。

 

 

このエントリで「被災者から聞いた話」と書いた内容は、こちらのガイドの方からお聞きしたものです。

このガイドの女性は、お子さんが当時中学生で(今は社会人とのこと)、被災後、一時的に、名取市が用意した仮設住宅に住んでいたそうです。

仮設住宅は、名取市愛島台という、内陸の新興住宅街に用意されました。

交通の便が悪く、名取駅まで9km、バスで34分かかります。

お子さんの高校への進学を考え、閖上を出て、仙台市内に引っ越す、という決断をしたそうです。

 

 

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こちらは、2011年 東日本大震災とは無関係です。

 

昭和8年(1933年)昭和三陸津波において、津波がここまで遡上してきた、という事実を後世の住人に伝え、注意を促すことを目的とした石碑です。

 

 

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石碑に書かれた銘文。

4本建てられたそうですが、現存するのはこの1本だけです。

 

 

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名取川の堤防の外側斜面に、突き刺さっていました。

 

 

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閖上から、東部復興道路を通って、名取川を渡り、仙台市藤塚地区へ。

 

津波で破壊された墓石。

 

 

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藤塚地区の名取川堤防上に盛り土をして設けられた、避難の丘。

 

海沿いに延々とサイクリングロードが設けられており、気持ちのいいコースとなっています。チャリダーがたくさん走っていました。

 

 

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仙台の市街地に移動して、地下鉄東西線 荒井駅の駅舎内に設けられたせんだい3.11メモリアル交流館を見学しました。

こちらは、パネル・写真展示が中心です。

 

 

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これはとてもいい写真ですね。勇気づけられます。


埼玉県・加須市 国民保護実動訓練がございました

令和5年(2023年)11月17日(金)、加須市内のカインズ大利根店におきまして、埼玉県・加須市の共催による、国民保護実動訓練がございました。

私は、県議会 危機管理・大規模災害対策特別委員会 委員として、見学致しました。

 

商業施設にサリンが撒かれたという想定で、各諸機関が連携する訓練を行いました。

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

開会式。

今から訓練を開始します。
当日は、雨が上がったばかりで、かなり気温が下がりました。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

ここにテロリストによってサリンが散布されたという想定です。

サリンは、1995年3月にオウム真理教による地下鉄サリン事件において用いられた、化学兵器です。

同事件の時と同じように、テロリストがビニル袋に入れたサリンを、傘の先端で付いて散布した、という想定で訓練が開始されました。

 

尚、サリンが実際に用いられたのは、推測レベルの事例を除くと、地下鉄サリン事件が歴史上唯一です。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

サリンによる被害者。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

サリン配布現場から自力で脱出できた人たち。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

まず最初に現場にやってきたのは、加須市を管轄する、埼玉東部消防組合消防局です。

加須市、久喜市、幸手市、白岡市、宮代町、杉戸町が共同で消防を運営するための一部事務組合です。

 

 

この時点では、配布されたモノが何なのか、まだ判明していないので、スタッフが着ているのは、レベルC防護服です。

コロナ禍において、コロナ患者対応をしていたのは、このレベルの防護服ですね。

 

BC兵器に対する、レベルAからレベルCまでの防護服の種別については、こちらのwebページが詳しく解説しています。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

この時点では、消防士のウェアは、通常の消防服 + ガスマスク + 自給式呼吸器です。

化学防護服は着ていません。

検査器を持って、どのような種類のガスなのか、調べています。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

背中には、自給式呼吸器を背負っています。

この時点で、検査器による検査によって、散布されたモノが、極めて毒性が高いサリンであることが判明した、ということになります。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

埼玉東部消防組合消防局の消防士が、レベルA防護服を着込んでいます。

背中に背負った自給式呼吸器ごと包み込むように着る仕組みであるため、一人で着ることは出来ないようで、仲間と助け合いながら着ています。

 

余談ですが、写真手前にある車輪付きの荷物運びワゴンは、コールマンのキャンプ用の民生品ですね。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

除染・治療するための、消防・災害用エアーテントを組み立て始めます。

このテントは、埼玉東部消防組合消防局のものですね。

すごいことに、さいたま東部消防組合は、こんなにたくさん消防・災害エアーテントを持っているのですね。

 

蕨市消防本部は、私が知る限り、1台だけで、2022年に買ったばかりです。

今年 2023年出初式で初登場しました。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

消防・災害用エアーテントが組み上がりました。

空気を入れて膨らませるだけなので、わずか数分で出来上がります。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

埼玉東部消防組合消防局の消防士が、レベルA防護服で、サリン配布現場に入りました。

検査器を手にして、サリンの残留状況を調べています。

 

 

足に、大きく名前を書いたプレートを巻き付けて、名札としています。

これはいいですね。胸に名札を付けても、後ろからは見えないし。

 

 

尚、地下鉄サリン事件後の一連のオウム真理教による、旧 上九一色村の化学兵器プラントの捜査現場では、サリンの有無を確認するために、捜査員が鳥かごに入れたカナリアを棒の先端に取り付けて、おそるおそる建物に入っていくシーンが強烈な印象として残っております。
今は検査器がいろいろ開発されたために、化学兵器検知のためにカナリアを使うことは無いそうです。

 

 

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現場に取り残されている被害者を助け出していきます。

 

 

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現場から助け出した被害者を、除染・治療するところ。

このスタッフは、埼玉東部消防組合消防局の消防士で、着ているのは、レベルC防護服です。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

すべての被害者の救出後、埼玉県警がレベルA防護服で現場にやってきました。

所轄か本部か?どこの組織かは不明です。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

写真手前の、透明グリーンのビニル袋が、サリンが入っていた袋です。

これを、二重にビニル袋に入れた上で、金属製バケツに入れて、現場から持ち運びます。

 

写真左上の青色のレベルA防護服の方も、埼玉県警です。

Go Proを手にしており、作業シーンを動画で記録し続けていました。

 

 

被害者救出は、消防
捜査は、警察

と役割分担しているわけですね。

 

 

ガスマスクの内側は、呼気で曇っており、すごく見にくそうです。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

陸上自衛隊がやって来て、除染を開始しました。

レベルB防護服でしょうか?

背中に背負っているのは、自給式呼吸器ではなく、除染の薬剤ボンベです。

 

 

埼玉県知事:災害派遣要請を行う。

防衛大臣:要請を受けて、派遣命令を出す。

自衛隊:災害派遣を行う。

 

という手続きを経たことになります。

 

つまり、この陸上自衛隊による除染作業は、災害派遣の一つということになります。
自然災害による出動と、同じ法的枠組みによる活動です。

 

 

大宮駐屯地の、中央特殊武器防護隊でしょうか?

あるいは、普通科でもサリンの除染程度ならば対応可能なのでしょうか?
そうであるならば、同じく大宮駐屯地の第32普通科連隊です。

 

サリンを除染するためのケミカルな薬剤を背負っており、両手に持った噴霧器を動かしながら前進して除染をしていきます。

 

 

20231117 埼玉県・加須市 国民保護実動訓練

(訓練)

サリン配布現場を除染するところ。

 

 

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(訓練)

現場から離脱したスタッフを、防護服ごと除染するテント。

このテントから出てきたら、検査器で測定した上で、合格したら防護服を脱ぐことが出来ます。

 

 

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中央の指揮所。

 

ここまで見てきたように、消防、警察、自衛隊と様々な機関が投入されています。更に、DMAT(災害派遣医療チーム)、日本赤十字社なども加わっていました。

 

様々な機関が連携して行動しなくてはならない場合に大変なのは、情報共有、指揮命令の徹底です。

 

 

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(訓練)

情報は、ホワイトボードと、机に置かれた紙で管理されていました。

指揮命令の内容は、口頭で伝達されることになります。

 

 

結局のところ、有事において、複数の組織が係る場合は、情報共有手段・指揮命令手段はアナログなんですね。

一つの組織内であれば、日常的に使い慣れたデジタルツールを用いて情報共有することが出来ますが、複数の組織が係る場合は、不可能です。

 

 

指揮所にアナログな手段で情報が集約され、指揮所からアナログな手段で指揮命令が発せられる、ということは、連絡要員(リエゾンオフィサー)が必要になる、ということになります。

 

 

そう言えば、中央指揮所でトップで仕切っていたのは、どこの組織だったのだろうか?

現場第一臨場者の法則みたいなものがあるのでしたら、消防ですかね?

 

 

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この方は、DMATの一員です。
「連絡員 Logistician」という名札を付けています。

中央指揮所と、このDMATチームの持ち場である診療エリアとを往復していました。

病院の医師か看護師かと予想します。

 

 

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テロリストがナイフを持って暴れたので、警察官が制圧して、一連の訓練は終了。

 

 

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見学する私。

 

参加した関係諸機関の皆様の練度の高さに感服致しました。お疲れ様でした。

 

 

蕨市消防本部は、NBC対応は出来ません。

装備を持っていないし、訓練もしていません。
私が知る限り、レベルA防護服も持っていなかったと思います。

NBC災害が発生した場合は、近隣のNBC対応可能な消防本部に応援を求めることになろうかと思います。

 

 

それでは、市独自にNBC対応できるように、装備を充実させ、訓練を行っていくべきだろうか?

そこまで必要なものかどうか、何とも素人には判断がつかず、専門家の意見を聞いてみたいと思います。


令和5年度 蕨市総合防災演習がございました。

令和5年(2023年)11月19日(日)、蕨市立東小学校におきまして、蕨市総合防災演習がございました。

 

朝方はかなりの冷え込みとなりましたが、日が高くなるに連れて、ぽかぽかしてきて、防災服の内側に着込んだフリースを脱ぐほどでした。

 

内容は、基本的には、例年通りでしたね。

 

個人的には、そろそろ外国人コミュニティの参加を求めるべき時期ではないかと思います。

単に言語の違いの問題だけではなく、生活習慣・その他の違いから来る、様々な困難が生じるものと思います。

「様々な困難」って何だろう?

うーん、ちょっと思いつかないんですけど、でも、何かあるはずですよね?

例えば、

炊き出しのアルファ米炊き込みご飯パックに、肉が入っていたら食べられないビーガンがいたらどうするか?とか。

ヒジャブを被った女性が、頭から血を流して倒れていたらどうすればいいんだろう?とか。

 

 

外国人コミュニティが参加することによって、私たち日本人住民にとっても、外国人住民にとっても、災害に対して協力して立ち向かっていこうという心構えが醸成され、備えの足らないところが発見できるのではないかと思います。

 

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(訓練)中学生の自主防災団体による、消火器での消火訓練。

 

 

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(訓練)建物に取り残された人を救出するために、はしご車で消防隊員が突入していきます。

 

 

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(訓練)救出した人をトリアージする訓練。

 

 

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(訓練)地震で倒れた家具の下敷きになってしまった人を助け出す訓練。

クルマのジャッキで家具を持ち上げます。
木材などを挟み込んで、固定します。
両脇に手を差し入れて、引っ張り出します。

 

2時間以上に渡って下敷きのままになっていた人を救出する際は、クラッシュ症候群に気をつけなくてはいけません。

重しが外れ体内の血液が一気に流れ出す時に、圧迫状態で体内に生じた毒素が、全身を循環してしまう、というものです。

しかし、どうやって注意すればいいのだろうか?

 

 

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(訓練)カセットガス缶による発電発動機を起動する訓練。

紐を引っ張りだしてエンジンをかけます。

 

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(訓練)消防団による放水訓練。

 

 

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自主防災団体の皆様や、蕨市消防本部職員、蕨市消防団員をはじめとするご参加した関係諸機関の皆様、お疲れ様でした。


日台交流サミット in 仙台に参加してきました

県議会では、日台友好議員連盟に所属しております。

議連にて、日台交流サミット in 仙台に参加してきました。

 

日台双方の、地方議員の交流の場となっています。

日台間には、国交が開かれていないため、行政府レベルでの公式チャネルが存在しないため、議員レベル・民間レベルでの交流が重みをもっております。

 

地方議員といえども、このような形で交流を積み重ねることが、我が国の安全保障にとっても重要です。

台湾は、自由、民主政治、法の支配、人権の尊重という、我が国と共通の価値観をもつ「国」です。

1年前のエントリで述べたように、台湾有事への備えは、地方レベルでも必要だと思いますね。

 

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謝長廷 駐日大使のご挨拶。

 

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仙台宣言が決議されました。

 

この決議のポイントは、

・(米国の国内法である)台湾関係法(Taiwan Relations Act)に相当する国内法の制定

・国際機関の枠組みへの台湾の加盟

・TPPへの台湾の加盟

を促進するべく、我が国政府に求める、というものです。

 

 

台湾関係法については、我が国では、言論レベルでは制定を求める意見が上がることはありますが、私の理解では、国会での議論になったことは未だかつて無いはずです。

この国内法を制定するということは、すなわち、台湾有事に対して、我が国が(明確に、ではなく、曖昧に)コミットメントすることを(一方的に)宣言する、ということになります。

 

このイベントの中の小野寺五典 元防衛大臣のスピーチの中で

「台湾有事は、我が国の有事でもある」

という発言がありましたように、気運は少しずつ醸成されつつありますが、まだまだ道のりは長いですね。

 

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議連メンバ等とともに、謝長廷 駐日大使と記念撮影をさせていただきました。

歴史上の人物にお目にかかれてとても光栄に存じます。

 

 

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次回のこの回は、台南市で開かれるとのことで、台南市議会議員が大勢訪れていました。仙台市とは姉妹都市提携をしているそうです。

台南市議会は、今まさに会期中で、しかも予算審議を行っている最中だとのこと(笑)

会計年度が、1月~12月なので、今ころ予算審議を行うわけですね。

台南は、最後に訪れたのは2016年。大地震によるビル倒壊現場を私費視察に行きました。