政治家の靴

ビジネスパーソンであれば、靴で相手を値踏みするものなので、靴には気を使うのは当然。

しかしながら、誰よりも見栄えを気にする職業であるにもかかわらず、政治家の足元を見ると、意外とショボい靴を履いていることが多い。

分厚いゴム底のウォーキングシューズだったり、人によっては黒いスニーカーを履いている場合もある。
これは、政治家が誰よりもたくさん外を歩く仕事だからだ。
地元の路地の一つ一つを歩き回り、灼熱の炎天下も、しとしと降り止まぬ雨の中も、ただひたすらに歩きまわり、一人でも多くの支持者の方と握手をして回る。
お宅に上げていただくこともあるために、靴はさっと脱いで、さっと履くことが出来なくてはならない。
いちいち靴べらを使って紐を結び直しているわけにはいかない。
レザーソールの革靴は、オフィスビルのカーペットの中を歩き回る分には快適だが、外を歩き回るのにはまったく向いていない。
政治家がパリっとしたシャツとスーツを着ていても、靴がショボいのは当然のことなのだ。

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