香港の高層マンション火災現場

令和7年(2025年)11月26日、香港の郊外住宅地の大埔墟(Tai Po Market)の高層マンションにて、大規模な火災が発生しました。

現時点(12月5日時点)で判明している死者は159名にのぼるとのことで、依然として安否が不明の方もいます。犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

驚くべきことに!

当該、火災現場である高層マンション群の写真を、11ヶ月前に山の上からトレイルランニングのレース中に撮影していました。

 

今年、令和7年(2025年)1月18-19日に、Anta Guanjun 香港100という、香港郊外の山の中を100km走るというトレランレースに参加しました。

香港は、意外とたくさん山があって、トレランレースもたくさん開催しているんですよ。

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このHK100に参加したのは、9年ぶり、3回目でした。

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1日目の朝8時にスタートして、2日目の午前10時ころ、大埔墟の裏山であり、香港で最も高い山である、大帽山(Tai Mo Shan)に差し掛かる途中で、たまたま撮影していました。

入江の、海の際に8棟、まとめて建っていて、緑色の防護シートで覆われている高層マンションが、当該火災現場です。

今年の1月には、大規模改修工事は既に始まっていたんですね。

 

 

 

このたび、12月定例会開会直前で、定例会に向けての準備に忙しいタイミングでしたが、11月29日、現地を視察してまいりました。

 

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当地は、郊外住宅街に位置しております。

マスメディア報道によると、リタイアした高齢者が多く居住していたようです。山も海も近いし、買い物は一通り何でも揃うし、市内中心部までも、深圳までも、地下鉄で一本で行けますので、快適そうな住宅街ですね。

 

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11月29日訪問時には既に鎮火しておりました。

 

建物が密集して立ち並んでおります。

隣接棟に次々に飛び火していったようですね。

 

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大規模修繕が行われていたようで、竹の足場、緑色の防護シートで覆われています。

これらが、黒く焼けた状態となっています。

 

しかしながら、見ての通り、竹の足場は、焼けて崩れ落ちてしまったわけでもありません。足場としての原型をかなり留めています。

竹は可燃物ではありますが、自然着火温度は約250℃前後であり、太い竹はすぐには完全燃焼しないという性質を持っているようです。

 

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規制線が張られており、建物に近づくことは出来ませんが、花を持った弔問者が次々に訪れていました。

香港は高層マンションだらけですので、決して他人事ではないのだろうと思います。

あらためて、犠牲者のご冥福をお祈りします。

 

 

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真っ白い防護服を来た、調査のための警察官?消防士?が何十人も建物に近づいていく姿が見て取れました。

 

 

マスメディア報道によると、火災報知器がならなかったとか、建物の素材が可燃性のものだったとか、緑色の工事用防護シートが違法に可燃性のものがつかわれていたとか、複合的な要因によって被害が拡大したと指摘されています。

しかしながら、依然として情報が断片的です。

 

 

また、香港では、返還後、徐々に報道の自由が失われつつあるという状況もあります。

 

 

詳しい調査報告が為されるのを待ちたいと思います。

 

 

蕨市において、蕨駅西口再開発事業によって、2棟目、3頭目の高層マンションが建設中です。

この悲しい火災によって得られる知見を、蕨市の災害対策に活かしてまいります。

 

 

 

ところで、件の、工事現場における竹の足場は、香港ユニークな建築技術です。

 

メインランドチャイナでは、全く見たことがありません。

以下の写真は、今回の香港訪問時(2025年11月)に撮影した、現役のもの。

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竹足場と並んで、夏なんかは、エアコンの室外機からの水がポタポタ歩道上に垂れてくるのもまた、香港の風物詩の一つですよね。

 

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竹の足場が火災の発生・拡大の原因の一つだったのかどうかはまだ分かりません。原因の一つだとして特定された場合、香港の風物詩とされている竹足場は、いずれ規制されていくことになるかもしれません。


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