【蕨市議会】大阪の小学校のICT教育を視察

2012年11月6日、蕨市議会 教育まちづくり常任委員会のメンバーにて、

大阪府 守口市立 橋波小学校
ICTを用いた教育
の視察に行って参りました。
ICTというのは、要するにコンピュータとネットワークのことですね。
この小学校では、意欲的な教育委員会と民間人校長のリーダーシップの下、国からの補助金をうまく使って(もらって)、コンピュータとネットワークを使った教育方法を試行しています。
大阪府守口市のマンホール
守口市章を中央に配したマンホール。
2012/11/6 大阪府守口市立橋波小学校のICTを活用した教育を視察
授業光景
コンピュータをメインに使うわけではなく、あくまでもサブであり、補助的なツールとして利用しています。
メインは黒板とチョークであり、ノートと鉛筆である点は、「非ICT教育」と変わりはありません。
2012/11/6 大阪府守口市立橋波小学校のICTを活用した教育を視察
算数の授業
三角定規を使って、どうやって垂直な線を引くか?
3,4分の時間で生徒各自が考え、その後、手を上げた生徒を指名して発表してもらいます。
指名した生徒には、オンデスクカメラの下に置いた問題用紙の上で、リアルの定規と鉛筆で実演してもらいます。
その実演の状況が、リアルタイムに電子黒板(=テレビ)上に映し出されていきます。
他に、
・上級生が書いたDTPによる壁新聞に、班ごとにわいわい感想を言い合いながらコメントを書き込んでいく授業。
・ネット上で検索した画像をコピペして引用しながら、津波の怖さを説明するパワポを作る授業。
などを見学しました。
用いているハードウェアは、
・電子黒板
要するにPC連動型のテレビ+カメラのような使い方をするもの。
・タブレットPC
幾つかの学年の生徒には、一人一台配布し、3年間同じものを使い続けてもらう。
ここで使っているのは、最近のandroidタブレットやiPadではなく、windows OSによるタッチパネル付きPCです。
【所見】
私見ですが(何らかの教育理論とかに基づくものではないのですが)、小・中学校くらいの教育には、
①知識重視、詰め込み型、暗記型
②考える力、人に説明する力を身につける
ざっくり2種類があるものと思います。
それぞれは、教育方法と効果測定基準はまったく異なりますが、ベクトルが違う方向を向いている訳ではなく、両方を教育していくことで、相乗効果があるもの思います。
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それで、
①知識重視、詰め込み型、暗記型教育は、
おそらく、従来型の黒板とチョーク、ノートと鉛筆を用いた教育方法で十分だし、その方が効率がいいものと思います。
②考える力、人に説明する力を身につけるための教育においては、
コンピュータとネットワークを用いて、
・インターネットで効率良く情報収集しながら、
・コンピュータとネットワークを用いて仲間とコラボしつつ作業を進め、
・コンピュータを用いてビジュアルプレゼンテーションをする
ことを繰り返すことは、
従来型「黒板とチョーク、ノートと鉛筆」を用いた教育方法よりも、
費用対効果が高いものと思います。
ところで、現下の受験勉強における中心はあくまでも①知識重視、詰め込み型、暗記型ですので、
コンピュータとネットワークを用いた教育方法は、受験勉強には直接的には効果を発揮しない(偏差値アップやら東大入学者数増加やらには結びつかない)ことと思います。
しかしながら、社会に出てから仕事が出来る人になったり、それぞれの属する集団の中でリーダーシップを発揮したり、クリエイティブなことを為したり、起業したり、といった人材を育成するためには、効果を発揮することと思います。
ところで、この小学校での電子黒板、タブレットPCなどの一連のイニシャル投資額は、1億円とのこと。
ざっくりした計算ですが、それぞれのハードウェアを5年償却と仮定すれば、5年毎にこの金額の出費が発生することになります。1年当たりの償却費は2,000万ですね。
安っ!
2,000万は安い。これは安い。
教育は投資です。
とてもざっくりした計算ですが、仮に住民税のうち市町村分の実効税率を平均的に6%、金利ゼロと仮定すると、この小学校の卒業生が、年間で3億3千万円のプラスの付加価値を生んで、税率6%として2,000万円の税収増となれば、市としては投資を回収できてしまうことになります。
学校教師のトレーニングや、コンピュータ・ネットワークの専門家を補助教師のような形で配したり、その他、ソフトウェアのライセンス代、ネットワーク代など、ランニングコストもそれなりに発生します。
守口市立橋波小学校敷地内の災害トイレ用マンホール
学校敷地内にあった災害用トイレのマンホール
災害時には、学校敷地が避難所になり、このマンホールを空けて簡易トイレを設置することになります。

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