【蕨市議会】6月定例会一般質問(4) 生活保護における個別外部監査の導入を。

前回2012年3月議会に引き続き、生活保護を取り上げました。

前回は、
蕨市においては、
  保護率が高い (住民に対する生活保護を受けている人の比率が高い)
  保護世帯類型における「その他」比率が高い (稼働能力がある=健康なのに
                        仕事をしていない人が多い)
 点と、これについて市民の不満が高まっている点を指摘し、
・国全体レベルでみると、制度が時代の変化に追い付いておらず、制度改正が必要であることを説き、
・並行して、国の制度の枠内で、蕨市独自の厳しいルール(ガイドライン、要綱の類)を設けるべきである、と訴えました。
※ 前回の一般質問の解説記事 →
今回は、
蕨市における生活保護行政の実態を明らかにするために、
個別外部監査を行うことを主張しました。
そもそも生活保護の仕組みについて改めて整理すると、
・生活保護は国の制度である。ルールは国が定めたもの。
・蕨市は、国から、県を通して、下請けしている。
・お金は、3/4が国負担、1/4が市負担。
その上で前提として、
・私は、「蕨市における生活保護行政は、制度の趣旨に則り、厳格に公正に運用され、不正の類はない」という市執行部の説明を現時点は信じております。
しかしながら、
市民の多くは、そうは思っていない。
「蕨市の生活保護行政の現場では、何かおかしいことが行われているのではないか?」という漠然とした不安、不満を持っている。
この不安、不満を払拭するために、
当事者による「大丈夫です、ちゃんとやってますんで」という説明だけではなく、
利害関係のない第三者によってしっかり調べてもらうこと(=個別外部監査)が必要だと考えました。
自治体の監査の仕組み
ざっくりツリーで書くと、

– 内部監査
– 外部監査 – 包括外部監査
      – 個別外部監査

となります。

また、これ以外にも生活保護においては、

– 県の監査
があります。
元請けによる下請け先の監査、という位置付けですね。



内部監査は、監査委員によるもの。2名のうち1名は市議会議員です。
市の様々な業務を、順繰りに監査していきます。
本年2012年2月の定期内部監査では生活保護の担当部署を監査したのですが、該当部分はわずか2ページほど。どのように何を監査したのか、中身が書いてない。


外部監査は、利害関係のない弁護士、公認会計士、税理士等に発注して、しっかりした数十ページ~百数十ページの問題点の指摘と改善提案を含めた監査レポートを出してもらうもの。
外部監査は専門家がNDAベースで、全ての生ドキュメント(被保護者との面談票、担当者の業務日報など、個人情報を含むもの)にアクセスする権限を持って監査する。
※ 議会においては、全て情報はオープンにせざるを得ないので、被保護者の個人情報を開示することは出来ません。また、市議会議員は、市とNDAを結ぶことはできないので、生ドキュメントの開示を求めることも不可能です。

外部監査には、2種類あり、
包括外部監査 – 中核市、政令指定都市、都道府県は、定期的に持ち回りでテーマをピックアップして、外部監査をすることが義務付けられている。市の様々な業務を毎年一つ、二つずつ順繰りに監査していく。
個別外部監査 – 定期的ではなく、その時一回だけ、発注する外部監査。市長、議会、市民などのリクエストベースで行う。仕組みについては、個別にその自治体の条例で定める。


蕨市においては、包括外部監査は制度的にあり得ないので、個別外部監査の制度を作り(=条例を作り)、実施して、生活保護行政が適切に行われていることを証明しましょう、と提案しました。


尚、全国の他の自治体においては、個別外部監査で生活保護を監査した事例は無いようです。包括外部監査においては、函館市(PDF)、浜松市(PDF)など、幾つかの市で事例があります。
「包括外部監査 生活保護」などのワードでググると幾つかヒットしますが、なかなかよく調べてあります。


費用は、自治体の規模によってピンきりですが、ざっくり500~1,000万くらいです。
逆に、弁護士、公認会計士は、稼働時間ベースでフィーが発生しますので、「予算○百万でやってください」という発注の仕方もアリだと思います。

※ 参考:総務省 地方公共団体における外部監査制度に関する調査の結果(2010/2/18)

まずは、個別外部監査が出来るようにするための条例が必要です。
条例を作るためには、条例案を議会で可決する必要があり、条例案は
・市長提出(実際には担当部署が作る)
・議員提出
の2パターンがあるのですが、
日本共産党籍を持つコミュニストの頼高市長はやる気がないとのことでしたので、議員提出をする必要があります。
条例案なんて作ったことないし、どうやればいいかちょっと分からないんですが、個別外部監査という仕組みは、他の体系とは独立して存在し得るものである上に、条例の条文には著作権がない(たぶん)ので他の自治体のものをうまくパクって作ってもOKのようなので、自分でやってみようかと思います。
条例案を作った後は、会派内でオーソライズして、他の会派に根回しして・・・みたいな作業を行うことになることと思います。

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