これからのケータイ端末・情報家電は、バグあって当たり前!

日経ビジネス最新号(7月5日号)にて、「携帯、家電に不具合相次ぐ」という記事があった。まとめると、以下のような内容。

①最近のケータイや情報家電には、ソフトウェア的な欠陥、ハードウェア的な欠陥などなど、不具合が多い。
②原因としては、この手の業界は、製品サイクルが短縮してきているので、メーカ側も、十分な試験・検収を行えずに出荷してしまっているケースが増えてきているから。
③経済産業省は、「このままでは、made in Japanとしての信頼性が揺らぎかねない」と事態を重くみている。
④そこで経済産業省は、対策として、外郭団体の下にソフトウェア・エンジニアリング・センタなる組織を設立し、開発工程の標準化を図るつもりである。(;゚Д゚)


①は、本来は統計データで示せればいいのだが、私個人の体感的には事実だと思う。なんとなく。
②も、原因の分析としては、当たっているでしょう。製品サイクルが短くなってきているのは間違いない。たぶん。

以下、ハードウェア的な欠陥の話は取り敢えず置いといて、ソフトウェア的な欠陥の話について。

そもそも、ソフトウェア的な欠陥があるのは、ダメなのか?

PCについて考えてみると、PCにプリインストールされたソフトウェアは、出荷段階では欠陥だらけだ。
欠陥が発見される都度、メーカが速攻で修正してパッチをリリースし、ユーザがパッチを当てることによって、これらの問題はクリアされている。Windows updateなど、PC自身が自動的にパッチを当てる作業をやってくれる仕組みもある。
(Windows updateについては、いろいろとネガティブな評価もあるようだが、それも取り敢えず置いといて。)

PCについては、「これでOK、問題なし、出荷段階で欠陥があるのは当たり前で、後で修正していけばいい」というのが、世の中的なコンセンサスだ。

ここで、従来、ケータイや情報家電は、コンピュータではなく、あくまでも掃除機や洗濯機などの白物家電と同じように消費者には認識されており、「ハードウェア的には言うに及ばず、ソフトウェア的にも絶対に欠陥があってはならない」という世の中的なコンセンサスが成立していた。

他方、現実的には、ケータイ、情報家電は、白物家電よりもコンピュータにますます近づいてきている。

今、世の中的にやるべきことは、「ケータイ、情報家電は、白物家電ではなくコンピュータである」と認識を改めることではないか。

ケータイ、情報家電がコンピュータなのであれば、バグはあって当たり前。バグのないプログラムは存在しないから。バグが発見されたら、すぐにメーカがパッチを作り、自動なり手動なりでそのパッチを当てればよい。
(ウイルスを含むセキュリティの問題も出てくるが、それは今後、ユビキタス・セキュリティ関連市場が拡大して、何らかのソリューションを提供してくれるようになっていくはず。)

80%の完成度のプロダクトを作るのにエネルギが100必要だと仮定する。これを完成度95%に引き上げるにはエネルギ度数120くらいで出来るかもしれないが、それに更に完成度99.9%にするには、エネルギ度数は1,000とか10,000とかかかってしまう。
(数字にはあまり相対的な意味はない。あくまでも比喩として)

ケータイ、情報家電が、家電(従来の白物家電)ではなくてコンピュータであるという世の中的な認識が成立すれば、メーカは95%の完成度でもプロダクトをリリース出来るようになる。今までは完成度を99.9%に近づけるために費消していた膨大なエネルギを、更に次のバージョンのプロダクトの研究開発に充てることが出来るようになる。

日経ビジネスの元記事の③、④よりも、こっちの方がずっと良いと思います。


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