ケータイのSIMロック問題は、昔からたびたび議論されてきた。
賛否両論あろうが、キャリアにとっても、ユーザにとっても、業界全体の発展にとっても、メリット・デメリット両面がある。
ところで、何で今このタイミングでSIMロック解除問題が巻き起こり、しかも急転直下、たいして日数を掛けて議論が行われることもなく、解除することが確定したのか?
何者かの陰謀なのだろうか?
この理由は、誰にとって一番メリットが大きいかを考えれば、容易に推測できる。
先日、ぽかぽかした晴天の代々木公園に花見に行ったんだが、幹事のケータイがソフトバンクモバイルのiPhoneだった。
これが見事に繋がらない。
何度掛けても、ダメ。
ぶんぶん振り回しても、逆さにしても、ダメ。
端末上でアンテナはしっかり立っているのだが、相手のケータイ(iPhone)がまったく呼び出せない。
(私はドコモとソフトバンクモバイルiPhoneの両方を持っていた。)
とかく、ソフトバンクモバイルは、電波が弱い。
都市部でもぽかっと開いた空白エリアはたくさんあるし、田舎にいってもやはり通じにくい。
「iPhoneに機種変したいけど、ソフトバンクモバイルは繋がらないから、困る。」
「ドコモ、auと二コ持ちはお金もかかるし、だるいし。」
「ドコモがiPhone出してくれれば良かったのに。」
という人は多い。
ドコモは、SIMロック解除が成った暁には、iPhoneユーザ向けに猛烈にSIM変の攻勢を掛けるだろうし、ソフトバンクモバイルの電波の弱さに不満を持つ、少なからぬiPhoneユーザがドコモにSIM変するだろう。
ということで、SIMロック解除問題は、ドコモが猛烈なロビイング活動をしたからに違いない。(と推測します。)